上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

リカバリー

2007年11月30日 | 対局
対 菊地七段

まさか指してこないだろう、
という甘い考えを打ち砕かれて、
真っ青になったのが第1図。
(僕は先手番です)





今、▲5三歩成とした手に対して、
手抜きで△3九飛成! とされた場面。

もちろんこの手は読んでいて、
▲4二と△2八竜▲5二と△7八竜(参考1図)となり、
▲6八金打で簡単に勝ちだと思っていた。





しかし局面をよく見ると、
▲6八金打は△8八竜▲同玉に△8六歩が厳しく、
これは先手負けだと気が付いた。

残り時間も少なく、
予定していた順が負けという厳しい状況で、
必死で善後策を探す。

そして、第1図で▲5二と、と金の方を取り、
△2八竜に▲5八歩!(第2図)で我慢する。





何をやっているのか分からないが、
これで意外と大変だったのは幸いだった。
以下は穴熊の堅さが生き、なんとか勝つことができた。

一勝することの重みを再確認した一局。
この将棋で得たものを、次局以降に生かしていきたい。
コメント (7)
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信じられません

2007年11月25日 | 将棋関係
真部一男八段の訃報

手が震えています。
何を書いていいのかよく分からない・・・。

心よりご冥福をお祈り致します。

コメント (8)
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ありがとうございました!

2007年11月23日 | 将棋関係
昨日の解説会にお越し頂いた皆様、
本当にありがとうございました(^^)

将棋の内容としては、
佐藤二冠にとって不本意だったと思います。
それだけ、渡辺竜王の駒組みのセンス、
そして優勢になってから勝ちに結びつける技術が、
卓越したものだったのでしょう。

また、聞き手の環那さんには、
いつもながら素晴らしい受け答え、
そして絶妙のボケを連発して頂き(笑)
楽しい会になったのではないかと思います。

早めの終局で時間が余ったので、
第2部として、上野将棋の自戦解説をすることに。
簡単な勝ちを逃して反省の将棋だったのですが、
楽しんで頂けたようで、よかったです。

今回は、いつもよりも多くの方に来て頂きました。
やはり、活気が出るのでありがたいです。
ブログ等で宣伝にご協力頂いた皆様、
また、将棋連盟のスタッフの皆様にも、
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

今後も解説をさせて頂く機会がありましたら、
皆様に楽しんでもらえるように、
いろいろと考えていきたいと思います!

コメント (8)
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解説会のお知らせです!

2007年11月15日 | 将棋関係
では改めまして、
竜王戦七番勝負、第4局解説会のお知らせです!

「竜王戦七番勝負第4局解説会」

・日 時:2007年11月22日(木) 16時30分開場 17時開始

・途中、18時頃に次の一手を出題します。
 次の一手正解の賞品に、カレンダー等があります!

・少し遅めに来られる方のために、
 もし早く終局しましても、

 「20時までは、トークショーや第2,3局のポイントの解説等を致します!」

・場 所:東京・将棋会館2階研修室

・入場料:一般 2,000円
 支部会員・女性・学生・60歳以上の方・障害者の方 1,500円

・全席自由・70席

・解説  上野裕和五段
 
 聞き手 鈴木環那女流初段

・鈴木女流初段のコメント

「実は私、竜王戦第2局で現地に行ってきたんです☆
 勉強家で有名な上野五段に、
 どんどん質問していきたいと思います☆(^o^)V」

・お問い合わせ:日本将棋連盟道場課 TEL/03-3408-6167


将棋会館道場HPでのご案内はこちらです

私は、トッププロの将棋は本当に凄いと思います。
控え室で何人もの棋士が検討していても、
時としてそれを上回る好手、妙着が出ます。
昨年の竜王戦第5局の渡辺竜王の指した△4六歩~△4七歩成に、
私は本当に感動しました。
そうした感動を、素晴らしい聞き手の鈴木環那さんと一緒に、
皆様に生でお伝えできれば、と思います。
もちろん、指し手以外の楽しい話もたくさんする予定です。
(私は奨励会時代、渡辺竜王とよく対戦しています)

お越し頂ければとても嬉しいです。 
コメント (11)
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注目の一局

2007年11月13日 | 将棋関係
竜王戦第3局の一日目が終了。
佐藤二冠のひねり飛車は驚きました。

ひねり飛車は、僕が20歳の頃まではよく指されていた懐かしい戦型です。
「VS阿久津」では彼のひねり飛車に随分負かされた記憶があります。

古い戦型で新しい感覚をどう表現していくのか、楽しみな一局です。

竜王戦中継サイトはこちらです

また、東京将棋会館の大盤解説会の解説は、
頭脳明晰、片上五段が行います。

ちなみに、第4局の解説をさせて頂くことになりました。
聞き手はまたまた鈴木環那女流初段です。
詳しくは後ほど(といっても明日かあさって)書きます。
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確かに詰んでます

2007年11月08日 | 対局
「対 伊藤能五段戦」で、
先手玉は詰まない、と書きましたが、
ご指摘の通り、詰んでいるようです。

  再掲1図(先後逆、後手玉を詰まします)




ここから、
▲4二銀 △同銀  ▲6二角 △4一玉
▲4二桂成△同金  ▲同金  △同玉
▲3三金 △5二玉 ▲5三角成△同玉
▲5四歩(僕はこの手が見えなかった)で、途中図。





ここから、

1、「△同玉」は▲4三銀△5三玉▲5四歩
  △6二玉▲7四桂△同銀 ▲6四飛
  △7三玉▲7四飛△8二玉▲7三金
  △9二玉▲8三銀△9三玉▲9四飛まで、
  詰んでいます。

難しいのは、

2、「△同銀」の変化。

  以下、▲4二銀△6二玉▲6四飛△6三銀打(参考1図)で、
  かなり考えたのですが詰みませんでした。




  仕方がないのである棋士に見せたら、
  
  ▲7四桂!△7三玉▲6三飛成△同玉
  ▲7二銀 △7四玉▲7五歩 △7三玉
  ▲8三と △6二玉▲5三金まで詰み、とのこと。

ということで全て詰んでいるようですので、
訂正させて頂きます。失礼いたしました。

いろいろなことを考えさせられました。
自分の甘さ、コンピューターの凄さ、
終盤の難しさ・・・。

でも、良い経験になりました。
  
コメント (2)
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準備

2007年11月08日 | 対局
C1 対千葉五段

少し作戦負けだが、なんとかなるのではないか。
第1図ではそう思っていた。





▲5九銀を7九に持っていくまで持ちこたえたい。
でも、相手はそれを許してくれなかった。

第1図で、△3五歩! が好手。

1、▲同歩は△4四銀~△3五銀の進出がある。
  この時、▲3七飛とできない(△6四角がある)のが痛い。

2、本譜は▲同角と取ったが、
  そこでじっと△3四飛が好手(第2図)。





やはり、△4四銀の進出が受からず、
その後の△3六飛、△6四角と二つの攻めで崩壊する。
実戦は▲6五歩と一方を止めたが、
当然のように△6四歩と突き返されて苦しい。

僕が準備不足だったことはもちろんだけれど、
相手の研究量も素直に凄いと感じた。
後手藤井システムをここまで突き詰めている人は、
プロでもそれほど多くはないと思う。

自分の足りないところを改善する。
強くなることは楽しいことだと思う。
コメント (2)
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前進

2007年11月04日 | 対局

対 伊藤(能)五段

ミスだと分かった瞬間、
全身が冷たくなったような気がした。

(僕は後手番です)



この局面で、後手の手番。
今、▲5九玉と角を取ったところ。

角を渡すと後手玉は▲4一角以下の詰めろになってしまうが、
もちろん先手玉が詰むと思って指していた。

でも、詰まない。
似た形で読んでいた結論を、そのまま当てはめようとしたのが、
間違いだった。

悔しい。
心の底から、悔しい。
でも、ここから自分の欠点を見出し、
それを一つ一つ修正していく。
勝ちたいから。
コメント (12)
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