上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

ローラー作戦。

2015年03月28日 | 対局
竜王戦 対高田六段

横歩取りの少し古い形。
組み上がったところはやや作戦負けであり、
まだまだ準備が足りていないことを自覚した。

しかし、そこから強く勝負に出て、
難解ながら徐々にペースをつかむことができた。
優位を拡大し、これはいける…と思ったところで、
痛恨の見落としをしてしまう。
本命の指し手の変化で嫌な粘りに気づき、
とっさに予定変更したのがあだとなってしまった。
いきなり将棋を壊してしまい、負け。

ミスは複合的な原因で起こる。
今まで結果的にミスをせずに済んだ将棋でも、
ひやりとしたことはいくらでもある。
そうした原因を一つ一つ潰していき、
一歩ずつ、勝利に近づいていく。
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再び棋譜印刷の試み。

2015年03月24日 | 将棋関係
昨日の将棋連盟道場、師範棋士指導対局にお越し頂いた皆様、
ありがとうございました。

ねこまど指導対局会に続き、
今回もノートPCとモバイルプリンターを持参して、
棋譜印刷サービスを行ないました。
以下は感想等です。

1、今回は三面指しということもあり、
  前回に比べてスムーズにできました。
  三面指しでは、全ての対局で下手の手番、という時間も若干ありますので、
  その間に詳細情報(対局場所等)を書きくわえることも可能です。

2、ただし、一応見た目には通常の指導対局と変わりないのですが、
  私の頭の中のリソースの約3割は、棋譜入力に割かれている感じです。
  (比較的指し手が進む序盤は5割位)
  棋士はそれほど考えなくても最善手、あるいはそれに近い手が指せますので、
  指導のレベルが落ちるという訳ではないのですが、
  対局中は指し手を考えることと、
  「感想戦をどのように進めるか」という思考にもリソースを使いますので、
  そのあたりがおろそかになるようでは本末転倒かもしれない、
  ということも考えました。

3、お名前も入力させて頂いているのですが、
  珍しい漢字の場合、入力に時間がかかることが判明。
  (例・森けいじ先生の「けい」の字など)。
  ということで、時間がない場合には名字のみ、
  あるいはそうした漢字を未入力にさせて頂きました。

4、大熱戦になった場合、感想戦において、
  局面を正確に戻すのが難しいことがあります。
  (本当はこれではいけないと反省しています)
  そんな時でも、棋譜を残していれば、正確に局面を戻すことができて、
  適切なアドバイスを行うことか可能です。

5、こちらのミスもありました。
  最後の2局を指している時に、PCのバッテリーが切れてしまいました。
  電源タップを道場スタッフに貸して頂き復活したのですが、
  そのせいか、棋譜情報を送っているにもかかわらず、
  プリンターがすねて(?)印刷してくれないハプニングが起こりました。
  と言う訳で、最後の2局の方には棋譜をお渡しできず、申し訳ありませんでした。
  指導対局席近くのコンセントは一つだけで、
  プリンターに接続していればPCはなんとか大丈夫、
  と思っていたのが甘かったです。

  ここで感じたのは、
  うまくいっている時はいいものの、
  何かトラブルがあった時に、指導対局中に直すのは難しい、ということ。
  そうした危険性もあるため、
  「必ず棋譜をお渡しできます」とは言えないのが現状です。



総合して、やはり試した価値はあったと思います。
棋譜をお渡ししたことで、記念になるし、後で並べ返すことも可能です。
また、単純に私も楽しい一面がありましたし、
棋譜が残るメリットもあります。
(次回、同じ方の指導の時など)

指導対局は様々なケースがありますので、
今後もできる範囲で試してみようと思います。
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ねこまど指導対局会、ささやかな試み。

2015年03月07日 | 将棋関係
本日のねこまど指導対局会にお越し頂いた皆様、
ありがとうございました!

今回は、ささやかな試みを一つ。
PCと携帯用プリンターを持参して、
全ての対局の棋譜を私が入力。対局後に棋譜としてお渡ししたのです。

以前から、指導対局時に熱心に棋譜を書かれる方をたくさん見てきました。
棋譜を書くことで、その一局を丁寧に指そうという気持ちにつながりますし、
後で並べ返して、上達につなげることもできます。
棋譜を書くことを推奨する指導者もいます。

ただし。
「棋譜を書くことに労力がかかり、対局そのものに専念できない」
という声もよく聞きます。

対局中に棋譜を書くという作業はかなり大変で、
符号を間違えたり、2手とばしたりということはよくあります。
そうすると、後で並べ返そうとしてもうまく並ばない、ということもあるのです。
(現在では棋譜ノートに手書きよりも、
 タブレットや携帯に入力する方も増えています。
 それだと労力も少なくて済むし、ミスも減ります)。

そこで、
「むしろ棋士側が棋譜を記録した方が良いのでは」
とある時考えました。
携帯用のプリンターは持っていたので、
これとPCがあれば多面指しでも記録は可能です。
棋譜をお渡しできれば、記念になりますし。
(なお、使用したソフトは棋泉というものです)

ということで、今回、初めてやってみました。
以下は感想。

1、基本的にはうまくいったと思います。
  棋譜をその場で印刷してお渡しすることで、
  好手に印をつけたり、疑問手の箇所には正解手を書きくわえたりもできます。
2、ただし、慣れるまでが苦戦。
  通常の指導対局のように一人と2~4手を指し、
  全員の分を指した時点でPCに全てを記録するのですが、
  序盤は特に、細かい手順を覚えていないのです。
  なので、一度盤面を確認してから入力したりしていたので、
  序盤は特に時間がかかりました。
3、中盤から終盤になるにつれて、下手側の長考が目立つようになると、
  こちらも余裕がでてきて、割とスムーズに入力ができました。
4、終局→感想戦の時間帯も苦戦。
  最後まで棋譜を入力し、印刷、棋譜をお渡しする。
  それが2面以上になると労力が増えます。
5、そもそも、今回はタブレットOR携帯で、
ご自身で入力されている方もいたので、
  そうした方が増えれば、そこまでの必要性はないかもしれません。

総括すると、試した価値はあったと思います。
ある程度の面数までなら、棋士側が慣れれば可能です。
また、今回棋譜を記録しましたので、
同じ方と再び指導対局を指す場合、詳細を確認するのに便利です。

今月23日に将棋連盟道場の師範棋士として指導対局を行ないますので、
再び試してみる予定です。





コメント (2)
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