かまいたち

朝日杯　対藤井九段

予想通り、角交換四間。
中盤は銀桂交換を果たし、まずまずと思っていた。

しかし、自陣はと金作りが受からず、攻めるしかない。
相手陣は美濃囲いの７２銀すら指していない形だが、それが堅い。
結局攻め方が分からずに自爆のような手を指してしまった。
以下は完敗。
感想戦では、結局こちらの序盤に問題があり、
銀桂交換でも居飛車が勝てない流れだという結論になった。

正直なところ、準備の段階で、既に難題を抱えていた。
角交換四間と一言で言っても、先手と後手、振り飛車側の囲いも美濃と穴熊。
主要な駒を動かすタイミング一つで、展開ががらりと変わる。
居飛車側は大きな手得だが、それが不思議と、なかなか活きる展開にならない。
この戦法をここまで開発したのは凄いと思う。

さすがに恥ずかしい内容だが、
この経験を、次局以降に活かしていく。

一瞬のチャンス

Ｃ２　対藤森四段

角換り。
後手の待機策に正しい仕掛けが分からず、苦しい展開が続く。

それでも、相手の玉頭に嫌みをつけ、
ずっと粘っているとようやくチャンスが巡ってきた。残り時間は６分。

結局、このチャンスをつかみ切れず、次の手が敗着になった。
まだまだ甘いな、と思う。

次の対局に向けて、いつも通り準備をしていきたい。
対局相手によって心構えが変化することはあまりないが、
今月中に行う朝日杯、対藤井九段の一戦はすごく楽しみ。

辛抱

王位戦　対大島七段

居飛車の力戦型。
相手が素早く攻撃陣を構築し、こちらは受けに回る展開に。

不安定な玉型で辛抱し続けて、ようやく反撃に転じる。
溜めていた力を出し切り、一気に決めることができた。
久しぶりに、自分らしい将棋を指すことができた。

負けが込むと嫌になることもあるけれど、
それでも、やることは同じ。
淡々と、一つずつ積み重ねていきたいと思う。