上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

さて、本業

2008年01月31日 | 将棋関係
明日は竜王戦、相手は中村(太)四段です。

与えられた機会に感謝して、
いつも通り、ベストを尽くします。
明日はA級順位戦の8回戦(ラス前)もあり、
そちらも気になりますが、
まずは自分の将棋をしっかりと指したいと思います。
コメント (7)
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精読

2008年01月23日 | 対局
C1 対 脇八段

研究会等の時間の短い将棋では、
「まあ、ここはこう指すよね」
とさらっと通り過ぎてしまうところでも、
時間がたっぷりとあると、
ほんの僅かな違いとまっすぐに対峙する必要が出てくる。

第1図。
(僕は先手番です)



「少し指せるはず」

とずっと思い続けてこの局面を迎え、
僕はさらに延々と考え続けた。

(角金交換の駒損だが、玉の安定度、持ち歩の数で勝り、
 竜も作って、さらに手番を握っているから先手優勢、という形勢判断)

第一感が「▲4三銀」で
その次に「▲5三歩」もあるかと思い検討を始め、
しばらくして「▲4三金」も選択肢に加えた。

①▲4三銀には△3三銀と受ける。
そこで▲5四金、という変な手を見つけて勝ちそうだと思ったが、
その後の変化で読みきれない部分があり、却下した。
(それでもおそらく最善は▲4三銀だった)

②▲5三歩も有力だと思った。
そこで、△同銀なら▲6五桂の味が良い。
しかし、△4三銀と受けられると、
▲3四銀の絡みがあるものの、大変と見て却下。

③▲4三金を思いつくまで、30分以上かかった。
金と銀の違いは、
▲4三○△3三銀▲5六歩の時に、
金なら、「△4四角とできない」ということ。

ただし、銀で済みそうなところで金を打つのは何か感触が悪く、
躊躇したが、上記の読みにより③▲4三金を決行した。



そもそも、この局面で後手の選択肢が多すぎて、
何を指されるのか全く分からなかった。
自分が優勢かどうかさえ、まるで分からなくなっていた。

だから、ここで脇八段に投了されたのは、
本当にびっくりした。
もっとも、後手としては、
「少しずつ足りない」とずっと思っていたはずなので、
実戦心理として、投了される気持ちも分からなくはない。
時間にして、8時間以上つらい状態でいたのだろうから。

とことん読んでも、
結局読み切ることはできなかった。
仮に今より遥かに強くなったとしても、
今度はもっと手前の段階で読み切ろうとするだろうから、
「読みきれない」というもどかしさは、
ずっとついて回るのかもしれない。

でも、今自分にできることを積み重ねて、
一歩一歩強くなろうと思う。






次の対局

2月1日 竜王戦 対中村(太)四段

です。
与えられた機会に感謝して、
いつも通りベストを尽くします。
コメント (4)
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トヨタ式カイゼン

2008年01月18日 | 対局
棋王戦 対熊坂四段

また、やってしまうのかと思い、
ゾクリと寒気がした。

(僕は後手番です)



5五の馬が全局を支配し、
明らかに後手優勢。
ただし、▲7三歩成の対処が難しい。

最初は、

①△同金 で問題ないと思っていたが、
よく見ると▲7一馬~▲3五馬という粘りがあり、大変。

②△同銀は▲7五馬と引かれてまずい。

③△同飛をかなり読んだが、
▲8二馬で大変。
飛車を逃げると▲7四金があるし、
飛車を取られるのはやはり避けたい。
(いつもの穴熊と違い、桂を跳ねてあるから)

ここで腰を落として読み、
②△同銀が最善だと判断した。

当然▲7五馬と引かれてしまうが、
△4六歩で優勢(第2図)。



その後、一旦引いた銀を△6四銀と戻し、
憂いをなくして勝ち切ることができた。



先週の逆転負けから得たことを試し、
今回の勝ちにつなげることができた。
もっと勝ちたい、と強く思っている。

次局は22日 C1 対脇八段 (関西遠征)。

与えられた機会に感謝して、
いつも通り、僕はベストを尽くす。
コメント (5)
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初チャット感想戦

2008年01月14日 | 将棋関係
昨日の大和証券杯女流最強戦、
観戦して頂いた皆様、ありがとうございました。

内容自体が、
お互いにミスが少なく良い将棋だったと思います。
終盤は環那さんにもチャンスがありましたが、
全体的には清水さんの強さが光った一局でした。

今回の解説では、いくつか工夫をしてみました。
(これから解説の棋士の皆様、もし参考になれば幸いです)

1 これは担当の職員の方に教わったのですが、
  対局者の紹介等、必要と思われる文章を、
  予め書いておき、実際に使う場面で貼り付けました。

2 あんまり突っ込むとややこしくなるので、
  指し手の解説はなるべく減らしました。
  これは担当の方からも要望がありました。
  
3 感想戦では、チャットでかぶってしまうのが一番まずいので、
  必ず一人ずつに話を振るようにしました。

4 最後の一言は、
  勝者で締めるのが自然と思っていたので、
  先に環那さんに話を振り、
  最後に清水さんに締めてもらうようにしました。
  (今まで見たほとんどが逆だったので、
   個人的には違和感を感じていたのです)

しかし、チャットでの感想戦を初めて体験しましたが、
これが難しかったです。
短い文章なので意思の疎通が難しいですし、
普通なら1分で済む話を、
チャットでは5分くらいかかったりします。
感想戦にかなり時間をかけてしまったので、
今度は時間をある程度決めておきたいと思いました。

あと、一つ失敗をしました。
両対局者が退場してから、

「ますます盛り上がる大和証券杯女流最強戦、
 次回は来週20日(日)午後8時から
 中井女流六段―早水女流二段の一戦をお送りします。
 立会い、解説は阿久津六段です。
 きっと楽しい解説をしてもらえると思います」

という文章を打ち込もうと思ったら、
両対局者が退場してしまった後では、
もうチャットが閉じてしまって打ち込めなかったのです(笑)
そのため、ちょっとそっけない終わり方になってしまいました。

まあ、いろいろありましたが、
とにかくスリルのある終盤戦で、
解説していてとても楽しかったです。

来週も、観戦する予定です。 
コメント (6)
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八起き

2008年01月10日 | 対局
王将戦 対前田八段

ここから負けるプロがいるんだろうか。

(僕は先手番です)



玉頭を完全に制圧して、
馬も作っていて。


でも、実際負けた訳で、
言い訳のしようもない。

今自分にできることは、
なぜ負けたのかを徹底的に調べ、
次に生かすことだと思う。
本当に悔しい思いをしたけれど、
これはいつか、生きるはず。
コメント (6)
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スリル満点

2008年01月06日 | 将棋関係
将棋ファンの新しい習慣となった、
日曜夜8時からの「大和証券杯」。
今は「女流最強戦」が行われています。
もちろん公式戦です。

大和証券杯のページはこちらです。
(初めて観戦する場合、
 ごく簡単に終わる会員登録があります)

で、1月13日(日)に、
僕が解説をさせて頂くことになりました☆

カードは、清水市代女流二冠ー鈴木環那女流初段です。

女流のトップと進境著しい若手の一戦。
これは見逃せません!
僕自身、とても楽しみにしています。

ちなみに、僕自身の今年初対局は、

10日 王将戦 対前田八段

です。
対局ができることに感謝して、
いつも通り、ベストを尽くしていきます。


さて、一つ皆さんに伺いたいことがあります。
今回、「ネット解説」というものを初めて経験します。
普段の解説会でしたら経験がありますし、
チャットのスピードも自信があるのですが、
皆さんに楽しんで頂くために、
どんなことを意識していればいいのか、
ただいま模索中です。

ご要望やご意見等、お待ちしております。
コメント (8)
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