と金ネットワークの指導対局

以前からお世話になっている、海老名の「と金ネットワーク」に伺いました。
この日は例会があり、私は午後から指導対局です。

今回もＰＣとモバイルプリンターを持参して、棋譜印刷のサービスを行ないました。
３面なら大丈夫…と思いきや、
今回は下手の持ち時間が短い（２０分）こともあり、まあなんとか、という感じでした。
ちなみに棋譜入力は、ＰＣよりもタブレットの方が適しているかもしれません。
（ＰＣだと入力するためにそこに移動する必要がありますが、
　タブレットなら持っていれば良いので）

さて、この日衝撃を受けた将棋がありました。
「平手でもいいでしょうか？」という方がいたので、
もちろん構いませんと答えたところ、
初手▲９六歩！
そして「△９四歩と受けないでもらえますか？」とおっしゃるので、
言われなくても受けませんが…と思い、
△３四歩と自然に指したらなんと▲９七角！！
以下、△６二銀に▲９八飛！！！

これは初めての体験です。
さすがに驚きましたが、
この方は何度もこの戦法を用いており、
棋士や奨励会三段にも勝っているそうです。

私も負けてしまいました。

後でお話を伺い、なるほど…と感嘆することしきり。
奇襲戦法ではありますが、理論の裏付けもあります。

先日出版された天野貴元著「奇襲研究所」でも初手▲６八銀！　を体系的にまとめられていますし、
将棋の可能性は広いと思わずには居られません。

と金ネットワークの皆様、お世話になりました。
今後ともよろしくお願いします。

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玉の逃げ方

棋聖戦　対佐藤慎五段

相手の趣向で、３３角戦法のさらに珍しい形。
序盤でどこまで突っ張るか、迷いながら指す展開になった。

作戦勝ちできる順を逃し、ここからはずっと耐えしのぶ。
少しずつ盛り返し、最後に自玉が詰むかどうか、際どい局面が出現した。
詰まなければ勝ちになる。
横に逃げるか、縦に逃げるか。
…二択で間違え、結局即詰みに討ち取られた。

チャンスをつかみ切れなかったのは残念。
しかし、序盤の重要な局面で読み抜けがあり、実はこちらの方が罪が重い。
このあたりを改善していく。