上野オンライン将棋教室ブログ(横浜西口大人将棋教室)

平成31年1月から開講している横浜西口大人将棋教室のブログです。現在は上野オンライン将棋教室も併せて開講中です。

自分らしさ

2007年07月24日 | 対局
朝日杯 対村中四段

新しくなった「朝日杯将棋オープン戦」。
持ち時間は40分で、かなり短い。
開始20分後は、もう中盤戦である。

悩んだのが、第1図。
(僕は後手番です)



今、▲2五桂と打たれたところだが、
次の▲3三歩が非常に厳しい。
直前まで、△3三玉と逃げる形を想定していたので、
「しまった」という思いがあった。

普通は、

①△2一桂と受けるのだが、

仮に▲1八飛! と廻られたとしても、
次の▲1二香成~▲2一成香でつぶれ。
2一の桂は逆に狙われてしまう。

攻め合いなら、

②△8三香と溜めておくのが形。

しかし、▲3三歩と打たれ、
△同金▲同桂成で金を取られて弱体化するのでこれもつらい。
(▲3三歩に△4二金寄では自信なし)

迷った末に指した手は、

③△4一桂! だった。



とにかく、3三の地点を受ける。
筋はよくないが、自分らしい一手だったと思う。
この後は少し苦しいながらも、
粘りが功を奏して逆転勝ち。

この一局から多くを吸収して、次に進みたい。
コメント (5)
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幸せな体験

2007年07月20日 | 将棋関係
東京コミュニティスクールでの授業、
全7回が今日終了しました。

最終回の今日は、
記念ということで、全員と指す「8面指し」。
指してみて思ったんですが、
みんな、かなり強くなっているんです。

「平手でやりたい!」という数名を除いて、
手合は8枚落ち。

「棒銀」等の強力な攻め方を知らないのに、
うまく飛車角を成り込んだ子が何人かいたのには驚きました。
4月の時点では駒の動かし方も知らなかったのに…。
あと、一人だけ「雀刺し」で1筋を突破した女の子が。
もちろん、そんなの教えていないですよ。
升田先生と同じくらい(?)の、素晴らしい創造力です。

先生方にお話を聞くと、
休み時間にも将棋を指しているとのこと。
みんな、自然に将棋を楽しんで、上達したようです。

1時間は早いもので、あっという間に記念対局が終わり、
最後の挨拶をしました。

僕が今回、子供達に一番伝えたかったこと。
それは、

「やればできる!」

ということです。

僕は4歳の頃に将棋を覚えて、
そして、ありがたいことに、棋士になることができました。
その実体験から、
「やればできる」と思うようになったのです。

今回の東京コミュニティスクールさんのご依頼は、
単なる将棋の授業ではなく、
「様々な達人に学ぶ」
というコンセプトでしたので、
僕が将棋を通して得た、この6文字を伝えたかった。
もし、これから子供達が困難にぶつかっても、

「そういえば、あの将棋を教えてくれた人が、
 やればできるって言ってたなー」

と思い出してくれれば、
その子の人生に、少しプラスになるかと思います。

で、最後は記念撮影。

子供達と先生方が3列に並びます。

でも、なんだか真ん中がやけに空いているので、
そこに僕が入るってことかなあ、と思っていますと、
「これ、分かります?」とある先生。

一列目に、9人並んでいて、
二列目は、真ん中が空いていて、左右の端の方に一人ずつ。
三列目に、やはり9人。

・・・あー!!!




これだ↓(笑)



生徒16名というこの学校ならではの、
素晴らしいアイディアでした(笑)

また、素晴らしいプレゼントをもらいました。
大きな紙に将棋盤を書き、
それに将棋の駒の形に切り抜いた折り紙がたくさん貼ってあります。
そこには、一人ずつが、僕へのお礼の言葉を書いてくれていたのです。
こういうのを、宝物っていうんだと思います。
本当に、ありがとうございました。

最後に、今回の授業を行うにあたり、
普及協力金を出して頂いた、
朝日新聞社様、毎日新聞社様に、
厚くお礼を申し上げます。




コメント (4)
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一歩前進

2007年07月13日 | 対局
C1 対西川七段

苦しい将棋だった。

相掛かり28飛から、第1図。



自陣の厚みが大きく、後は決めるだけ、と思っていた。
だから、図から▲8六角と出て、7筋を狙う。
・・・大悪手。

以下、△2五歩▲7七桂で、
「▲7四歩△同飛▲7五銀~▲7四歩」が受けにくい。
後手はどうするのだろう、と不思議に思っていたのだが、
あっさり、

「△8四歩」(第2図)



と受けられて、頭がくらくらした。
前述の攻めを敢行した時に、
△8四歩の土台があれば、△8五桂で受かる。
▲8六角は39分考えているのに…。

(どうすればこうした単純ミスを防げるのか、今後の課題である)

そして、第3図。
△2一歩に対し、▲2四竜と逃げた場面。



△3一金と普通に銀を取られたら、あまり自信はなかった。
以下、飛車を取っても攻めが細い。
千日手の変化も読んでいたが、少し足りないと思っていた。

実戦は、第3図で△4五飛。
▲3三金で息を吹き返した。
この変化は、次の▲5四竜(王手飛車取り)が厳しくて、先手勝ちなのである。

相手のミスに助けられた一局だった。
勝ったという実感がまるでなく、
これを書いている今も、苦しい気分が続いている。
ただ、達成できた課題もあり、それは一歩前進。

強くなりたい。
そのために必要なことを、
一つ一つ、クリアしていきたい。
コメント (6)
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あら?

2007年07月09日 | 将棋関係
あのー、ここのブログ、
どこかで紹介でもされました?

昨日のアクセス数が、通常の3倍くらいになっていたんですが…(汗)
いつも綺麗に300付近なのが、
900を超えていました。

まあ、多い分には嬉しいからいいですけど。

明日は「C1 対西川七段戦」
ということで、今は大阪のホテル。

対局の前日は、いろんなことを考えます。
いろんな感情が押し寄せてきます。

でも、明日盤の前に座れば、すっと心が落ち着く。
三段リーグでもそうだった。

今自分が持っている力を、全て出し切ります。
対局できること自体に感謝。
コメント (7)
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日曜日の楽しみ

2007年07月07日 | 将棋関係
大和証券杯ネット将棋最強戦、ついに明日が決勝。
7月8日、14時から。
丸山ー郷田戦という重量級の対決です。

観戦は、こちらで。
初めての方は、会員登録が必要となります。

僕も原稿を書きながら観戦する予定です。
リアルタイムでどんどん指し手が進むので、
今から楽しみです。
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送信完了

2007年07月05日 | 将棋関係
「どんな時に一番ホッとしますか?」
と訊かれた時、僕は迷わずこう答えます。

「原稿を書き上げて、送信のボタンを押す時!」と(笑)

久しぶりに観戦記を書かせて頂くことになったのです。
「NHK将棋講座」の、
「NHK杯テレビ将棋トーナメント 島ー広瀬戦」。

原稿を書く度にいつも、

「これが自分のベストの文章なのだろうか」

と自問自答しています。
改善の余地はたくさんありますが、
将棋と同じく、文章の実力も、少しずつつけていきたいと思います。
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