幸福堂鍼灸整骨院 自由なブログ

smile,smile happy everyday!!   

親の愛。

2017年03月24日 | 日記
70代の方が、こんな興味深い事をおっしゃっていた。

「人生も終盤を迎え、長かった今までを振り返ってみて強く思ったことがあるの。
 それはね、私の事を一番に思い深く愛してくれたのは、旦那でも子供でもなく、自分の両親だったということ。」

うーん、おっしゃる通り。
どれだけ配偶者や子供が良くしてくれても、親の愛にはとうていかなわないだろう。

親は、子がいくつになっても最大の味方だ。
それは、皆さま方を見ていても感じる。

皆さま、老いてもなお、お子さんの事をずっと気にかけ、心配し続けておられるのだ。

一生涯子供のことを心配しながら生きてゆく、それが親業なのかもしれない。

中には、90歳にもなろうかというご高齢であるのに、来る日も来る日もずーっと毎日変わらず、お子さんの食事・洗濯・掃除のお世話をなさる方がおられる。

「毎日毎日、子供の世話でしんどいわ」、
とおっしゃるものの、満足気である。

お子さんといっても会社の定年も過ぎ、時間的にも経済的にもご心配のない十分大人の方である。

ご高齢なのに頑張りすぎるそのお姿に心配になり、僕はお節介ながらこう申し上げてみたのだが。

「お子さんは立派な方ですから、ご自分で何でもお出来になられると思います。
 ですから、もうちょっとご自分のお身体と生活を中心にお過ごしになられてはいかがでしょう?」
 
しかし、その方は変わらない。
しんどいしんどいを連発しながらも、子の世話をかいがいしく焼かれる毎日。

僕は、長くその方を見ているうち、ある結論に至った。

この方は、お子さんのお世話を焼くことが生きがいであり、それがあるからこそ90歳近くになっても気を張ることにつながり、お歳のわりには達者で頑張れているのかもしれない。

もし、お子さんのお世話が無くてご自分の事だけを考えればいい生活となれば、気を張ることが無くなって、案外、シュンと弱りだされるかもしれない。

これはもちろん僕の勝手な憶測である。
しかし、その方を見ているとそう思えてならないのだ。

親の愛の形は、人それぞれ。
そして親の愛は、海より深い。