港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

映画音楽史(121) 『太陽がいっぱい』 1960年公開

2014-05-06 00:09:01 | 映画音楽



『太陽がいっぱい』 Plein Soleil (仏) 1960年制作
監督 ルネ・クレマン
音楽 ニーノ・ロ-タ
主演 トム … アラン・ドロン
    マルジュ … マリー・ラフォレ
    フィリップ … モーリス・ロネ
主題歌 『太陽がいっぱい』 ( Plein Soleil ) 演奏・サウンドトラック

貧しい青年のコンプレックスと怨恨を描いたパトリシア・ハイスミスの小説の映画化で、太陽がいっぱいに
ふりそそぐナポリの海を舞台にした見事なまでのどんでん返しのサスペンス映画。
貧乏なアメリカ青年のトムは、資産家のフィリップの父親に頼まれて彼を連れ戻しにナポリにやって来た。
トムはフィリップが金持ちである上にマルジェという美しい婚約者までいるのが羨ましかった。
トムはフィリップに取り入りながら計画を企て、フィリップと二人きりのヨット内でトムは彼を刺殺し海に投げ込む。
そしてフィリップになりすまして彼の金を自由にし、さらに傷心のマルジェまで口説き落とす。トムはすべてを
手に入れたと思われたが…

主題歌の『太陽がいっぱい』はニーノ・ロータの作曲によるもので、これまた映画音楽の名曲中の名曲となりました。
映画ではタイトルバックやラストシーンなど随所に流れています。サウンドトラック盤はニーノ・ロータ楽団による
ものですが、日本ではフィルム・シンフォニック楽団のレコードが爆発的な人気となりました。

↓はニーノ・ロータ楽団の『太陽がいっぱい』 YOUTUBEより


聞き比べのために こちらもUPしておきます。
↓はフィルム・シンフォニック楽団の『太陽がいっぱい』 YOUTUBEより



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いせえびさんへ (Chochin)
2017-06-27 14:02:43
こんにちは。
フィルム・シンフォニックはどちらかといえば主に欧州大陸系の映画音楽の
コピーをメインにする日本ポリドール専属のレコーディング専門楽団でした。
団員の演奏技術に物足りなさはあるものの、日本人の情感に合ったアレンジで
本来のサントラよりもなじみやすい演奏だったと思います。
他にも、『太陽はひとりぼっち』のコレット・テンピア楽団、『禁じられた恋の島』の
エリオ・ブルーノ楽団、『国境は燃えている』のモーリス・ルクレール楽団、
映画音楽ではありませんが『黒い傷あとのブルース』のアンリ・ド・パリ楽団など…
いわゆる和製楽団による逆輸入によって人気が出た楽曲も多かったようです。
私も、F.S.Oの『太陽がいっぱい』のは45回転を33回転にして聞いた思い出があります。
意外と面白かったですよ(笑
コメントありがとうございました。
太陽がいっぱい (いせえび)
2017-06-26 21:19:00
こんばんは。
「太陽がいっぱい」が人気ですね。
お書きのように、サントラ盤よりもフィルム・シンフォニック・オーケストラのほうが大人気でしたね。
日本人好みの編曲になっていたせいでしょうか。
ほかには「アフリカの星のボレロ」「二十歳の恋」などもこの楽団で、繰り返し何度もシングル盤で聞いていました。
というわけで、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」というこの楽団の10曲入りLPを、1000円の安さにもひかれて買ってしまいました。
上記の3曲は入っておらず、愛情物語から禁じられた遊びまでの有名な曲が入っていたのですが、演奏が物足りません。
何よりも不思議なことは、この楽団に関することが一言も書いてないことです。
このことが疑問でしたが、いつ間にかこのLPとともに忘れてしまいました。
後年あることからこの疑問が解けたように思いましたが、この楽団の演奏する「太陽がいっぱい」はなつかしく思い出されます。
長くなりすみません。
オンリー・ザ・ロンリーさんへ (CHOCHIN)
2014-07-11 03:38:16
こちらも日本ヘラルドの配給だったと思います。
ロケ中に、ドロンが勝手に遊びまわって日焼けしすぎたのを
クレマン監督が怒鳴りつけたのも有名なエピソードですね。
いずれにしてもラフォレという宝石を発掘してくれた
監督さんに星五つです。
聴き比べ、なるほど!。 (オンリー・ザ・ロンリー)
2014-07-10 05:33:17
ドロンよし、音楽よし、映像よし、
ラフォレの肢体よし、で満点。

昨年、「冒険者たち」と一緒に
再見したくDVDを買いました。
半世紀振りに堪能。