ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

海堂ワールドあと一息

2013年06月25日 18時32分57秒 | 桜宮市を歩いてみたら
毎度おなじみ?海堂尊先生の本を読むお話。

桜宮市の歩き方で書きました時系列順19番目の
「アリアドネの弾丸」まで終わりました。もっともこれは前に一度読んでるんですが。

山積みの課題図書も残り少なくなっています。
途中寄り道もしかけております。
ブルーバックスの「死因不明社会」という著書を古市で見つけたので
そっちも買ってきて・・・・。

改めてすごいなと思いました。
他の作品の登場人物がちらほらでて来て、
物語の重要なファクターであることもあれば
単なる通行人(でもなにかいわくありげ)で終わることもあるけれど・・・
なるほど、実に多角的に立体的に構成されています。
単独でも面白いけれど他作品を読んだ人にしかわからない
楽屋落ち的な要素がふんだん、おまけの楽しみもできるんですね。

もちろん、他作品を読んでなくても十分楽しめますよ。

楽しめると同時に恐ろしくもなります。
何故って、これは小説の形をしたノンフィクションでもあるから・・・。

医療現場の光と影、闇の部分を熟知している、なおかつ医師免許をもつ人でなければかけない作品です。
その中には今のリアル日本が抱えるとてつもない問題がさらされています。
どうやらそれはただの絵空事ではないようです・・・。

海堂先生はその日本の医療がかかえる闇の問題を指摘し、守るべきものを守るために
ペンをとった(正確にはキーボードを叩いた)に違いない。
ペンは剣よりも強し。

手塚治虫先生のマンガで、先生自身がキャラ出演されたあるシーンで
襲われそうな状況の先生が「何か武器はないか・・・」と周りを探し
商売道具のGペンを突き出して「あった! ペンは剣よりも強し!」と叫ぶコマがありました。
なんという作品だったかは忘れましたが・・・(たぶん「バンパイヤ」)
海堂先生の本を読んでいるとしょっちゅうそのシーンが浮かびます。

海堂先生も日夜闘っておられるのだな、と思います。
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創作小説 ひとりよがりのDAY DREAM PART.7

2013年06月24日 14時31分18秒 | 創作小品
 オレはその後そのスタジオの廊下で、以前一緒にバンドをやっていたことのある、キーボーディストで作曲家、かつプロデューサーでもあるアキラとバッタリ顔を合わせた。彼はオレよりいくつか年下だけど音楽センスは抜群でプレイヤーとしての実力にも定評がある。無口で大人しくて照れ屋、でもしっかりしていて礼儀正しくて・・・まあ、祐介とはほぼ正反対のキャラだ。日頃わがまま祐介につきあっているからか、タマにこういう奴に会うとオレは正直ほっとする。あれ? そういや祐介と同い年だっけ。・・・同い年ね・・・。
「おっ! アキラ、久しぶり!」
と、軽く手を振りながら声をかけると彼はニコニコして
「あっ、和さん! 丁度よかった、いいとこで会った!」
と言った。
「え? 何?」
「あのさ、オレ今初瀬優香子って女の子のアレンジやってるんだ。」
「へえ。」
「それでLPのね、ギターを和さんに頼もうかと思ってて。」
 初瀬優香子とはポップス系の若い女性歌手だ。まだ直接会ったことはないけれど、スラリとした長身で、見た目はお姉さん中身はチャイルディッシュというギャップが魅力の、ちょっと不思議な感じの人だ。変な意味じゃなくて、オレは中々好感の持てる可愛げのある女の子だと思っている。そうか、アキラは今あの子の仕事をやっているのか。
「今、もし時間よけりゃちょっとデモ聴いてかない?」
「・・・そうだね。じゃァちょっとだけ。」
 オレは即座にアキラの話に乗ることにした。基本的にオレは仕事はあまり選ばない方だ。声がかかれば可能な限り謹んで受けることにしている。それが元仲間の頼みなら尚のこと。
 祐介やオレ達が出入りしているスタジオは、祐介の属するプロダクションが年契約で借り上げているそうだ。だから少なくとも祐介の仕事を請けている限りセッションメンバーも実質的に出入り自由で、奴が来る来ないに拘らず好きに使っていいというありがたい状況。鍵は事務室でほぼ顔パスで借りられるという適当さ・・・いや、便利さだ。時間も気にせず何時に来ても何時に帰っても差し支えない。だからこの時も誰かに声をかけるでもなく自分の荷物もおかまいなしのそのままで、アキラの要請に応じて彼が借りているブースについて行った。
 アキラは、普段はどうか知らないが、今日はここで一人こもってデモを作っていたらしい。以前スタジオの借り賃がバカにならないから防音壁を備えたマンションに引っ越したいとか言ってたけど、そういう部屋はそういう部屋で家賃がバカにならないそうで、結果引っ越しは未だ実現していないらしい。
 ちなみにオレは自宅を新築した時、一室を防音設計にしてもらい心置きなくギターを弾ける環境を作ったが・・・7:3、いや8:2・・・9:1でスタジオにいることの方が多いかもしれない。もったないことだと改めて思う・・・。
ともかくそれで、しばらくオレはアキラと仕事の話とか時々は世間話とかして結局結構な時間を過ごした。デモを聞かせて貰いながら彰がアレンジした曲の楽譜を眺め、頭の中に音をイメージしていく。オレの視線を追ってアキラは楽譜の一節を指差しながら
「ここいら不安も多いのでできたらリズムパターンから一緒に作ってってもらえればありがたいけど・・・。」
と要請した。こういう時、何年も一緒に音楽を作ってきた仲間同士なら、お互いの音楽性も得意なパターンもクセも知っているからやりやすい。
 仕事によって、演奏していてなんとなく違和感を禁じえない時がある。それはオレの音と歌い手あるいは他の演奏者との音楽性における相性がよくない時だ。中にはそれを狙ってオレに仕事を持ってくる人もいるが、オレとしては合わせた方がいいのか、位相がずれたままの方がいいのかで戸惑ってしまう。向こうの狙いがそれだとしても違和感を抱えたまま仕事を終えることになり、オレには消化不良の胸焼けが残ってしまうのだ。
 だけどアキラが相手だと、たとえズレを感じてももともと計算されたものだという信頼感というか安心感があるので消化剤は必要ない。早い話が何を求められても応えられるということである。
 くどくどとわかりにくい話をしたが、要するにアキラと仕事をするのは楽しいと言いたいのだ。そして楽しい時間はどんどん過ぎる。気がつけば、もう皆、もちろん祐介も含めて帰っちまっただろうという時間までい続けてしまっていた。だってーーふと壁の時計を見上げると何とも早や午前1時になりなんとしているではないか。オレがアキラに廊下で会った時刻は、既に午後10時を回っていたはずだ。その、そろそろ帰るかな、と思った時間から更に3時間も経っている。
「わーっ、すっかり遅くなっちゃった!」
「あー本当だ、すいません・・・。じゃ、その節はぜひよろしく。」
アキラは自身も時計を見上げるとすまなさそうに頭をかきながらオレに謝った。でもオレはもちろんそんなこと全然構わない。
「じゃ、お先。おやすみ~!」
「お疲れさま~!」
 オレはアキラと久々に楽しい仕事ができそうで、ご機嫌で廊下へ出た。アキラも爽やかに見送ってくれた。ホント、好青年という言葉がピッタリだな、彼には。
 日頃、ヒトにアタマを下げたら終わりだと公言してはばからない困った奴である祐介と一緒にいると、こういうアキラが余計に好青年に見えてくる。いや、本来アキラの態度は普通のはずなんだけど・・・。だから、なのかなあ・・・アイツのことは面倒見てやらなきゃ、と思ってしまうのだ。アキラは誰にでも好感を持たせるだろうしトラブルも起こしそうにない。たとえトラブっても円満に解決する方向を探るだろう。全然こじれそうにはない。でも祐介は何か心配だ。ほっとけない気分にさせられる。まさかと思うけど・・・アイツの女性ファンはみんなその危なっかしさにそそられているのだろうか。余計なお世話だがアイツには絶対姉さん女房が良いと思う。ああいうほっとけない奴は年下の女の子じゃ絶対苦労させる気がする。
 それはそれとして、早く帰ろう。仕事柄午前様はほぼ当たり前。気にせず先に寝ててと言っているのにオレの女房はいつも起きててくれるのだ。更に女房の方こそ気にしないで、と言ってくれている。のろけるわけじゃないけど、祐介が嫁さんもらうなら、ウチのカミさんくらい気風のいい女性でないと辛そうだ。そういやアイツ、彼女いないよな。そりゃ・・・いたらこないだ・・・オレとあんなことにはならなかったよ・・・。
 オレはちょっとアタマを左右に振って、急いで元のスタジオに戻った。



・・・TO BE CONNTINUED.
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KAIGO.介護 巻の百六十九 芸術の秋かと思えば食欲減退の秋・・・

2013年06月23日 14時02分01秒 | 介護な日々
2010年10月12日 天高く馬肥える快晴

毎年お邪魔しておりますKSさんの個展を見に行きました。
母所属の主婦の会関係の方で、いつも風景画の個展を開いておられます。
昨年お邪魔したとき同様大歓迎されてニコニコ顔でしたが

肝心の絵はあまり見ていなかったというか、人の観察の方に余念がなかったというか・・・
他のお客様(顔見知りもそうでない方も)を観察してニコニコとはしておりました。
・・・KSさん、失礼致しております。
もっともそれは美術館でも動物園でもお花見でも同じなんですが・・・。
でも、機嫌はいいけれどかなりボーっとした感じの日でした。
行き帰りの車の中も口数少なく昼食時もボーっとしたまま。
ただしおかゆは「嫌や、いらん!」。ようやく3割がた食べたくらい。
オカズは8割は食べましたが主食不足なので山型ミニパンを「これはおいしいなァ」
が、食事中突然「あれは豚小屋か?」なんのこっちゃ?

外の青いビルを指して「あれは鳩小屋や。」
あれ? 前は確か・・・

そして「何か見えるだけマシやな」と言いました。

その日の夕食はちい兄が介助しましたが食欲はやはりイマイチ。
特に青物は顔をしかめて固まってしまうのをお茶で流し込むように食したとか。
お茶も「苦いなァ」、口直しの飴も「おいしない」
「今日はこんな日やな」とは食事中のおことば。
ずっと難しい顔をしていたのでちい兄が鏡を見せて
「不景気な顔をしとるなあ」と言うと覗き込んで笑い、表情が和らいだそうです。
優秀な営業マンはしょっちゅう鏡を覗くことでいい表情であるよう心がけるそうですが
おんなじようなもんでしょうか?

食後は難しい表情もほんの少々マシになり、目じりの垂れも少し戻ったそうで。


2010年10月12日 快晴 ちい兄記録

今日も母は茫洋としたようすで無口、朝食は一応完食はしたものの40分以上かかったとか。
周りのみさなんへの観察もさぼり、上目遣いで喋りもなし。
昼も同じような感じで相当時間をかけたけれど噛むのも遅く結局半分も食べられず、
自分からはほとんど喋らなかったそうでした。
よいお天気ではありましたが、ぼーっとし過ぎているので散歩も中止。
いつも声をかけてくださるベテラン介護士さんいわく
「今日はどっか調子悪いんやろねえ。」
夕食時も同じような感じで口には入れるがそのままフリーズ。
ベテラン介護士さんが、向かいの患者さんに一見無理やり食べさせているのを見て
母がちょっと笑ったのでそれを真似して(プロはやはりお上手です)
多少無理やり押し込むとようよう少しばかりスピードアップ。
なんとかおかゆ半分にオカズ完食するのに70分かかったそうです。

このところ食欲旺盛(過ぎる?)な日が続いたので反動でしょうか・・・??
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なんか原辰ノリィ~なんてなことを言ってたら

2013年06月20日 07時31分25秒 | 徒然雑記&連絡帳
梅雨前線に台風4号もコラボで大雨警報になってますね・・・。

あたしのせいじゃないですよお~・・・

ちなみに原辰ノリィ~のギャグは
吉本新喜劇ベテラン芸人の島田一之介師匠の定番ギャグです。


近況

二日ほど前、子猫の珈ちゃんが
庭の池に落っこちました。
通り抜け出来ないようにガラス戸にかませてある金網フェンスを
庭の方から飛び越えようとして敢え無く失敗、
フェンスごと手前の池に転落。
珈ちゃんは自力で池を飛び出したもののその直後
長女がすぐに直した金網フェンス越えに再チャレンジして
またしても失敗してまたフェンスごと池に転落。
舌の根というか全身乾かぬうちにまたはまった。

今度は玄関の方からあわてて家に逃げ込み
長女にタオルで拭いてもらった後は
日向に連行されそこで自然乾燥(ついでに日光消毒?)したそうな。

獲得した称号は「学習しない」

降る降る詐欺の日でよかったね・・・。
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なんか腹立つんですけど

2013年06月18日 18時29分19秒 | 徒然雑記&連絡帳
イヤイヤ、最近のお天気の話です。
ずっと空梅雨続きですよね、西日本。
梅雨入り発表があったとたん猛暑日も含む晴天。しかもムシムシ。
毎晩天気予報で今夜降る、明日は降る、
朝の天気予報でも傘を持ってお出かけください。

陽が照ってるじゃないですか。

雨の季節は雨降らないと。いつ降るんですか? 今でしょ!!!!!!!!!!


晴天に腹を立て、今度こそ降ると予報しといてすかっと外してくれる
天気予報にもなんか腹立ちます。

結局今日も降る降る詐欺だったよ!! みんなで傘お邪魔の日。

おまけに記事を打とうとしたら「腹立つ」が誤変換で「原辰」になった・・・

も~~~~~~~~~~~!! 原辰ノリィ~!!!!!!!!!!!
(吉本新喜劇)




明日こそ降るんやろうな・・・
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