#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

沖縄に写真ミュージアムを造る

2006-08-10 | Photo-diary
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今日、ひとつのミーティングに参加した。

写真家の東松照明氏が発起人となって、
「沖縄に写真ミュージアムを作ろう」とした会合である。

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東松さんは語られた。

 沖縄は土地柄、写真に携わる方がとても多く、
 またそのレベルも他県とは比べものにならないぐらい高い …とのこと。
 しかし、写真を発表する場所がほとんどないという現実。

 また、沖縄ほど時間軸において、空間軸において、
 写真にふさわしい情景を提供してきた場所もない…ということ。
 時間軸とは、戦前から戦後、占領から復帰、そして現在へとつながる軸のことである。
 空間軸とは、47都道府県中一番の広さを誇る、島嶼県としての軸である。

 東松照明氏をはじめとして、ありとあらゆる著名な写真家が
 沖縄に来て、歴史に残る写真を撮られてきたという事実。
 また、比嘉康雄氏をはじめとした沖縄生まれの写真家が
 イザイホーなどの貴重な写真を残してきたという事実。

 それらの写真群の原版を集積し、長く保存する必要が出てきた…ということ。
 これは、「日本写真保存センター」設立の話にも通じるものだ。
 
 著者亡き後の写真の処遇は、実に様々で、価値の解らぬ人間が破棄するケースも出てきている…とのこと。
 二度と記録することができない過去の一コマを、国を挙げてアーカイブ化していこう…との動きだ。

 沖縄はそんな視点においても、実に貴重な体験をしてきた島である。
 人頭税やライ病などの憂き過去の記録も、しっかり残していかねばならない。

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そのような意味でも、まずは広く賛同者を募り、
設立に向けた団体を組み、行政を巻き込んだ動きをしていく必要がある。

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まず最初の動きとして、 写真家垂見健吾氏を中心とした
大々的な「琉球写真展覧会」を計画中。

アメリカ世の時代から、 観光立県の現代までを含めた
沖縄のさまざまな情景を一堂に集めようという 壮大な公募展だ。

まずはこの展覧会に向けての 実行委員会を立ち上げるべく
賛同者を募っていきたい。

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