MASTER PIECE

映画 音楽 書籍 etc

ドン・ドラキュラ

2011年10月31日 23時53分34秒 | 書籍


仕事帰りに立ち寄った書店で大人買い・・・(まぁ2冊ですけど)
多分、読んでいたのは小学生の頃。
当時は手塚治虫作品だったとは思って無かったなぁー。

手塚治虫っていわゆる日本漫画界の神様的存在。
夢中になったのは20歳過ぎてからの【ブラック・ジャック】です。
この漫画は少年漫画の枠を超えて大人も楽しめる作品なんですよねぇー。
なんか人間の尊厳とか普遍的な問題や哲学的な雰囲気が好きでした。

でもって【ブラック・ジャック】の次の作品がこの【ドン・ドラキュラ】
うーん、この作品も面白いし、何よりも奥が深い・・・・
なぜルーマニアのドラキュラ伯爵が日本の東京、練馬区に居るのか分からないし説明も無い。
何を生業にしているのかも分からない・・・
まぁギャグ漫画なので本来そうゆう細かいことは必要ないのかもしれない。

日本に住んでいる異国人の価値観や文化の違い(ギャップ)がギャグになっている。
この辺がとぉーっても奥が深い作品です・・・

たまにはマンガを読んでみるもんですね。
うん、名作です。


ファニーゲーム

2011年10月22日 02時35分34秒 | 映画


今まで観てきた映画作品の中でも最悪に後味が悪い作品。
一応ジャンル分けすると社会派スリラーとでも言いましょうか・・・

よくドラマのような恋ってゆう言い方があるけど
映画のような殺人事件ってゆうのはキツイ・・
現実的にそうゆう殺人事件に被害者として関わったらドラマも映画もない。
不幸で悲惨な現実があるのみ・・・

この作品の言わんとすることは分かる、多分。
ミヒャエル・ハネケ監督は現実はもっと酷いんですよ・・ってゆうメッセージ。
観ていて気持ち悪くなるが、親切にも作品の中で(これは映画ですよ)って観客に説明までしている。
以前観たウッディ・アレンの映画に同じようなのがあったような・・・題名忘れたけどね・・・

現実のような家族殺害の作品名が【ファニーゲーム】ってゆうブラックジョークも笑えないなぁー
これは加害者側の心理を表わしているので【ファニーゲーム】でOKなのかな。

しかしこんなにも映画のセオリーを無視した作品も珍しいです。
よほど心に余裕がある時でなければ観直さないと思います・・・

多分、こうゆう作品がカルト化して映画の歴史に残るんだろうなぁー。

イン・ユーテロ

2011年10月21日 00時54分29秒 | 音楽


ノイズ=雑音の意味。

悪く言えば耳障りな音、良く言えば現代には必要不可欠な音。
現代の生活にはこのノイズは完全に取り省けないと思う。
もしも完全にノイズが無くなったら不安で仕方がないのではないだろか・・・

このニルヴァーナのアルバムを聴きながらそんな事を考えてしまった。

結局このアルバムでニルヴァーナは終焉してしまうんですが
(後のライブアルバムは省く)
前作の【ネヴァーマインド】から比べたら、とってもプリミティブなアルバム。
全体的にノイジーな楽曲で占められているし、カート・コバーンの声も
精神崩壊の前兆的雰囲気があり搾り出すような感じがする。
聴いていて鬼気迫るものがある・・・

ギターの音もわざとノイジーに徹しているのがカッコイイです(逆に)
【ネヴァーマインド】の成功がカート・コバーンを苦しめたのであれば
カート・コバーンの人生はなんと皮肉だったことか・・・

ノイジーな音をニルヴァーナなりに昇華している点では凄い作品です、一見の価値あり。
このアルバムを聴いてそんな事を思った・・・

愛のむきだし

2011年10月15日 13時24分14秒 | 映画


久々に心に響く作品でした。
題名からしてむきだしって・・・・まったくもって普通の感覚では無い作品だと思う。

宗教と盗撮とレズと勃起がキーワードって、うーんエンターテイメント過ぎる・・
おまけに変態ってゆうキーワードも加えておこう・・・

主人公のユウとヨーコと小池は愛情が欠落した人物像で
その家族もハチャメチャ。
この状況は宗教とゆうキーワードが関係しているんだけど
宗教は人を迷いから救う事も出来るし狂信的にする事も出来る。
しかもこれは実話が元になっているって・・・ある意味信じられない。

男目線から言わしてもらえば存在感ありありのヨーコを演じた満島ひかりの
エキセントリックな人物ばかりに目が行ってしまう・・・
完全にこの作品で満島ひかりはエロ美人です(笑)

小池を演じた女優さんもきてます・・・もうキメちゃってます(変なクスリで?)

なんかね、ユウの仲間は万引きや拉致なんかしている基本悪人なんだけど
一番道理が通っていてこの作品の中では至極まともな人物ってのが映画の世界らしくていいです。

作品は約4時間もあるのに先の読めない展開でまったく中だるみなく観れる。
最近観た作品では非常にシナリオが作り込まれている感じがする。
園子温監督の才能ほとばしり過ぎる・・・やるねぇ。

ラストはやっぱり泣きました。
泣くようには作ってあるのは分かっているんだけど泣いてしまう。

久々に衝撃的で面白い作品でした。
次は【冷たい熱帯魚】を観てみます。


鬼束ちひろ ONE OF PILLARS

2011年10月06日 23時07分11秒 | 音楽


ベスト盤です。
2000ー2010なのでデビューからの選曲。

実は【everyhome】をYOUTUBEで聴いてTUTAYAに買いに行ったのですが
何を勘違いしたのか【THE ULTIMATE COLLECTION】なるCDを買ってきて
曲が入っていないことが判明する始末で・・・・
正直、自分でも何をやっているんだか・・・

1 【月光】
私は神の子供~で始まる鬼束ちひろでは一番の有名な曲だと思う。
何か生まれてきたことが既に罪深いような歌詞に衝撃が走ります・・・

2 【眩暈】
一転してメロディが優しさに包まれているような感じがして
癒されます・・・いい曲です。

3 【infection】
この曲も【月光】と同様に深い悲しみを持つイメージ
「爆破して飛び散った心の破片」とゆうフレーズが異様に耳に残る・・・
「勝ち目など無いのに目を覚まさなくちゃ」って
破壊と再生のメッセージなのかな・・・
ライブでのパフォーマンス映像は一見の価値あり。

4 【流星群】
印象深いね・・
ソングライティングのセンスにビックリです。

5 【King of Solitude】
初めて聴く曲です
バラードでした・・・(それだけ?)

6 【Sign】
【眩暈】と同様な感じの曲
どっちかとゆうと【眩暈】の方が好み・・・(それだけ?)

7 【私とワルツを】
このアルバムを買うにあたって物凄く聴きたかった曲です。
うーん、凄い、凄すぎる・・・
失礼だが、鬼束ちひろにはこのような情念がはっきり出た曲が似合うし
物凄くグッとくるものがある・・・
「時計は動くのをやめ」からの歌詞が好きです
始めにこのフレーズがくるのはとても印象深い・・・

8 【Rainman】
英語はやめてよー、日本語が聴きたい・・・

9 【everyhome】
はっきりいってCDの音源よりもライブの音源が良い曲ではあるんですけど
歌詞の世界観はこのアルバムの中では飛び抜けて素晴らしいですね。
私の中ではベスト盤の中のベスト。

10 【蛍】
これは演歌の世界か?
メロディが物悲しいしちひろ節全開なところが良い・・・
「蛍 この闇を舞い上がれ、涙で霞む夜空を舞い上がれ」って歌詞は
どう聴いても演歌の世界観にしかイメージ出来ないんだけど・・・

11 【X】
一転してハードなミディアムテンポな曲
しかしこれがいい曲ですねぇー、Xって未知数な意味なのかな?
こもった音質とノイジーなギターが聴いていると引き込まれる・・・
こうゆう感じの鬼束ちひろも悪くないです。

12 【惑星の森】
不思議な感じのメロディで素直にいい曲ですね(またそれだけ?)

13 【帰り道をなくして】
ここまで聴くと初期の彼女のイメージだった
孤独とか破壊とかがストレートではなく
とってもスマートで洗練されている感じの曲です。

14 【陽炎】
【帰り道をなくして】同様に洗練されたイメージの曲
こっちの曲が印象深い。うーん素晴らしい・・・


ベスト盤は基本的に買わないのですが
このCDは満足度が高い・・・

印象深かったのは【私とワルツを】と【everyhome】【X】などでした。