MASTER PIECE

映画 音楽 書籍 etc

小さな恋のメロディ

2016年09月27日 23時58分21秒 | 映画



今でも40代以上の方には思い入れがある作品みたいですね。
ネットでのレビューを見ると、なんとファンが多いことか・・・

先日、この作品のレビューブログを見たのですが、なんとも素晴らしい内容でした。
それというのもこの作品は初恋を描いた純真な恋愛映画だけではなかったんですね

私は、今までそういう事すら感じませんでした。
小学生の恋愛で甘酸っぱく初々しく、おそらく観る人たちの初恋を思い出させてくれる作品だからだと思ってました。
でもそれまでも恋愛作品や初恋を思い出させてくれる作品があったはずですよね。
洋画に限らず、邦画でもフランス映画でも・・・



45年以上前の作品がなぜに印象深くて人々の心に残っているのか。
それはイギリス版のアメリカンニューシネマの空気をよく表しているからだと思います。
アメリカンニューシネマは権力に反抗した主人公が敗れていくストーリーが多くありましたが
これは大人と子供の対立や反抗、子供たちのフラストレーションの爆発を描いていて
しかも子供たちが勝利で終わるっていう計算された素晴らしい終わり方なんですよね(笑)

今思えば、誰も死なずにハッピーエンドで終わるニューシネマの空気を持った作品って言うのは
なかなか無いっていうのがこの作品を忘れがたい名作にしているのだと思います。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

十二人の怒れる男

2016年09月25日 05時11分43秒 | 映画



ネットで初めて観ました。

緊迫の法廷劇っていうのか、アメリカの陪審員制度の話。

18歳の少年が父親殺害の容疑で裁かれていた。
有罪か無罪かの判決は12人の陪審員によって委ねられたのだが・・・

うーん、熱い!!かなり熱い男たちのドラマですね。。。
アメリカって合理主義っていうのか、こんな熱い男たちの良心なんて無いイメージです(笑)。

だいたい年齢も職業も違う何の面識も無い12人の男たちが集まって意見が会うはず無いと思いますけど。
でもそれが重要なのですね、偏った意見よりも多くの意見が重要って、民主主義のお手本みたいです。
でもまぁそこは映画作品ですね、最初は11対1で有罪に決まりかけてたのが一人の男の疑問により
一つ一つの矛盾点を解決していき、最後には全員が無罪と判断する展開は正直。
えっ、ありえなくない?」って思いました(笑)。

でもですね、自分が裁かれる立場だと思ったら。
なんの関係も無い12人の人達には、やっぱり真剣に話し合ってもらいたいです
自分の生死を決める有罪か無罪かの判断を5分ほどで決めてもらっては納得行かない気がします。。。

審議の途中で部屋の外は夕立で暗くなり、部屋の中の緊迫したムードは最高潮に達するのですが
審議が終わり主人公が外へ出たときには雨は上がっているのは、緊張から開放されたとの表現なのかな?

でもってこの作品の一番痺れたところは、映画の一番最後に主人公が名前をいうところですね。
この作品のメッセージは人が罪を裁くのには名前も性別も人種も職業も関係ないって事だと思う。
根底にあるのは「正義」を持っているかどうかって事なんだろう。。。

いい作品ですね、久しぶりに痺れました(笑)
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

私を構成する9枚の・・・

2016年09月23日 21時41分43秒 | その他



私を構成する9枚の洋楽アルバムです。

結局は14歳から洋楽を聴きはじめてから今までずーーーーーと聴いているって事です(笑)
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

塩狩峠

2016年09月20日 04時17分47秒 | 書籍



三浦綾子さんの「塩狩峠」を読んでみました。
440ページある長編ですが、女流作家らしい優しく読みやすい文章の作品でした。
泣ける作品だということで読みましたけど泣きはしませんでしたが、非常に考えさせられる作品でした。

北海道の「塩狩峠」で起きた鉄道事故、自分の身を犠牲にして連結から外れた客車を止めた永野信夫の人生とは・・・

物語は主人公、永野信夫の小学生時代からはじまり鉄道員として働いて事故に会うまでの30年間の物語。
その間には祖母と父親の死、母親と妹との愛情と信仰の違いによる葛藤、親友との友情、親友の妹への愛情など
主人公の人生が淡々と描かれている。

もしかしたらこの作品のテーマは自己犠牲の精神だけじゃないのかもしれません。
たしかに自己犠牲で多くの命を救ったというのはこの作品の重要な部分だと思うんだけど・・・
それは結構、理解できる部分だと思うんですよ、そんな事が自分に出来るのかって言えば間違いなく出来ない!!。
理解する事と出来ることはまったくの別問題だと思うし、信仰が人間を高めるっていうのは素晴らしい事だと思うけど。。。

何がこの小説の基盤なのかと私が思ったのは、永野信夫の生き方が描いてあって、それに共感できたんじゃないのかと思う。
最初はキリスト教を嫌っていた主人公が、父親の影響でも母親の影響でもなく、まして信仰を強制する環境でもなく
最終的にはキリスト教に目覚めて自分から信仰を始めますが、それまでの自分自身への自問自答や葛藤する姿。
そして人間的に成長する主人公にも共感できます。その人間的に成長する主人公がどうやってキリスト教を信仰し
自己犠牲をも厭わない精神になったかという過程を丹念に綿密に描いてあるのがこの小説の基盤なのでしょう。

貴重で有意義な読書体験。
素晴らしい作品でした。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

時計じかけのオレンジ

2016年09月20日 01時58分53秒 | 映画



10年ぶりにDVDで観ました。

この作品との出会いは高校2年のとき、高校総体をサボって熊本の電気館という映画館で観ました。
当時から映画雑誌や専門書などで名作とか傑作とか言われていて、すでに伝説化していましたので
映画ファンとしては「ぜひとも観たい!!」って思ってましたね
熊本で上映するって知った時には「千才一隅」のチャンス!!って思いました。
当時観た感想は、「凄いものを観てしまった!!」という驚きと映画っていう娯楽の素晴らしさに感動したものです。

その後はビデオが出たら買って、DVDが出たら買って、一応ハヤカワSF小説も読みました(笑)。

今回見直したのですが、当時思った「近未来の素晴らしいファンタジーだ!!」という感想よりも
ファンタジーの中にあるディティールの細やかなところにリアルさを感じました。
特に思ったのが後半の、刑務所収監のシーンからです。。。
主人公アレックスの収監シーンの細かさ(笑)。。。物語的には必要ないシーンなんだろうけど
この何気も無い手続きのシーン(収監の手続き、治療を承諾する手続き、病院へ送られる手続き)が
より現実感を印象付けている気がする。うーんキユーブリックのセンスは凄いです



このリアルな展開から作品の主張っていうかテーマがはっきりしてきますね。
今まで自由意志で行動していた主人公は自由意志を奪われてしまうということ。
いくら自由意志と言えども麻薬やって強盗やってレイプして殺人してというのダメですが。
善悪の判断は自由意志でしか行えないと言う事だと思う。
もし自由意志で判断出来なければそれは人間と言えるの?ってことなんだろう。

最後はルドビコ心理療法から開放されたような(元に戻った)状態になる主人公ですが
結局は政府の思惑通りに利用されるアレックスの未来は希望なのか絶望なのか・・・かなり気になります。

ラストに「完璧に治ったね!」という主人公のセリフとエンドクレジットの「雨に唄えば」を持ってくる落とし方は
キューブリックの神センスに脱帽です(笑)。

いやぁ~やっぱり観る者の心を揺さぶる映画作品でした。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加