バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

シェイパー考

2024年01月12日 | リード

  試したいことがあり、その準備として手持ちのシェイパーの何カ所かのサイズを測定した。

 

 

Aカラーから30㎜上:  Bカラーから27㎜上:  Cカラーから10㎜上:  Dカラー部分
E:カラーから10㎜下:  Fカラーから30㎜下:  Gサイドラインのタイプ

                        A         B           C        D         E        F       G
Fox1:             15.1    14.32    10.80    9.03    8.76    9.3     MK
Fox2:             15.4    14.51    10.65    9.18    8.64    9.4     AK
Foxkk:           14.8    14.09    10.54    8.95    8.54    9.3      K
FoxSH:          15.1    14.47    10.85    9.41    8.72   9.0     AK
ReedsnFB2:  14.4    14.30    10.76    9.24    8.50    9.4    (MK)
ReedsnR1A:  14.7    14.69    11.07    9.37    8.83    9.7    (AK)

AFはカタログ等に記載されている数値、BCDEはデジタルノギスで測定した数値。
サイドラインのタイプはFoxについてはカタログ記載のタイプ、リーズンスタッフは私の見た感じ。

K=Knochenauer Shapes 曲線だけで構成されている
AM=Almost Knochenauer Shapes ほぼ曲線だが一部に直線がある
MK=ModifiedKnochenauer Shapes 曲線と直線のコンビネーションで構成されている

 ほんのわずかな違いが、吹奏感や響きに影響しているのだから面白い。

私のリードは現在Fox1シェイパー製が主なのだが、数値で見ると、その前に主に使っていたリーズンスタッフのFB2とよく似ている。サイドラインも似ているが、吹奏感は違う。特に第3オクターブ目の吹奏感と響きは、Fox1の方が音が細くならないが、軽く吹けるのはFB2の方だ。サイズで一番違う箇所は、カラーから下10㎜のところで、0.27㎜ぐらいの差がある。完成リードを目視しても太さの違いが分かる。ということは、ここの太さの違いがこの2本のシェイパーの吹奏感の違いを生んでいるとも考えられる。

 で、私が試したいことは、太めのシェイパーをほんの少し細く、細めのシェイパーをほんの少し太くしたら、吹奏感はどうなるのか、ということ。きっかけとしては、私のリードの師匠である三木先生が「ファゴットリード工房 ウィンドモーレン」にて、同じシェイパーのサイズ違いのリードを何種類も作り分けていて、なるほど、こういう方法もあるのか、と考えさせられた次第。 

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