バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

シェイパー考

2022年02月25日 | リード
私のリードの師匠である先生からリードを購入してから、改めてシェイパーの重要性を認識した。リーガーやFox、リーズンスタッフ等をみると何十種類というシェイパーの型がある。全部を試すということは不可能なので、入手しやすいものの中から自分に合ったシェイパーを探すことになる。

おそらく一般的にはリーガー1aが最も多く使用されていると思う。先生も非常に良い型だとおっしゃっていた。

私はFox2から始めて、FoxSH、FoxKK(notK)と移行して現在はFoxKKで落ち着いている。その他手元には、リーガー1a、リーガー1、リーガー9、Fox1、FoxG2(ガーフィールドタイプ)、知人に作っていただいたフォールドタイプのシェイパー等がある。

最近、友人にリーガー1aで作ったところ気にいっていただけたので、他のシェイパーでも試してみようという気になり、作ってみている。とりあえず、Fox1と2でメディール材で組み立ててみた。他に、ダンツィのシェイパーの形が気になり、以前購入して残っていたシェイパー済みのGPSケーンも組み立てる。




一応、それぞれのリードのサイズを測っておくことに。湿らせ具合や材料の厚さ、硬度などバラバラなので参考程度に。

リーガー1a


Fox1


Fox2


FoxKK


FoxSH


ダンツィ



│・・・・・・・│ R1a  │ Fox1 │ Fox2 │ FoxKK │ FoxSH │ ダンツィ│
│先端 ・・・・・│ 15.8  │ 15.5 │ 16.0   │ 15.0 │ 15.5 │ 14.8 │
│カラー上20㎜ ・│ 13.61 │ 13.64 │ 13.45 │ 13.08 │ 12.97 │ 12.96 │
│カラー上10㎜ ・│ 10.81 │ 10.74 │ 10.66 │ 10.42 │ 10.54 │ 10.3 │
│カラー ・・・・│ 8.41  │ 8.53   │ 8.76 │ 8.46  │ 8.6 │ 8.44 │
│カラー下10㎜ ・│ 7.36   │ 7.63  │ 7.70 │ 7.54 │ 7.65 │ 7.97 │
※ブレード27㎜

数字だけみるとわずかな差だが、それぞれにカーブの取り方も違うため、見た目もだいぶ異なる。
ちなみにFoxの資料によると、FoxKKはサイドのラインがすべて曲線からなり、Fox2とFoxSHはほぼ曲線で一部直線、Fox1は曲線と直線のコンビネーションからなる。R1は見た感じだとほぼ曲線と一部直線、ダンツィはほぼ直線の組み合わせのようだが、詳細は不明。 
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リーガー1a

2022年02月17日 | リード
 以前、友人が使用していた市販のリードの模倣品を作ってみたところ、友人から、市販のリードとは吹奏感が少し違うものの吹きやすい、との評価をいただいた。その上、作った10本全部お買い上げ(材料費のみ)いただけた。



 リーガーのシェーパー1aは、今まで使ってこなかったのだが、案外といいのかもしれない。リーガーのホームページに、1aのGPSケーンでスコーリング済み、チューブ長28㎜のものがあるので、これを購入すれば、友人のリードを作るのは時間がかからない、と思う。

 ただ、一点気になることは、シェイプ済で販売されているケーンと、自分でシェイパーをとったものでは、サイズに違いがあるということだ。シェイプ済のケーンの方がわずかに大きい(太い)。試しに、シェイプ済のケーンをシェイパー1aにかけてみると、結構な量が削れる。




この差がどのくらい吹奏感に影響するかは、作り比べてみないと分からないが、手持ちのリーガー材が尽きかけているので、材料入手が先か。

 リーガーのシェイパーはケーンを二つに折って使うフォールドタイプで、プロファイル済みのケーンでないと使えない。他社に、リーガー1aをコピーしたストレートシェイパーがあるようだが、おそらくフォールドタイプと寸分違わずとはなっていないような気もする。 
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ファゴットリード工房 ウィンドモーレン

2022年02月02日 | リード
 私のリード製作の師匠であるM先生が、リード販売のホームページを昨年2月に立ち上げられていた。

ファゴットリード工房 ウィンドモーレン

 リードは、五種類あり、シェーパーが異なる。詳しくは、上記ホームページまで。

 早速、先生に連絡を取り五種類それぞれ2本ずつ購入させていただく。




 先生は、故・田中雅仁先生と最も親交の深かった音楽家であり、現在販売されているリードの中には、田中先生が愛用されていたシェイパーを使ったモデルもある。中でも、Aタイプとよばれるモデルは、アメリカのゴルツァーモデルのシェイパーを元に改良を加えた田中先生独自のものということで、現在このシェイパーを入手するのはほぼ不可能のようだ。

 先生のリードは、先端1/3が薄く、中、後ろの2/3がしっかりと厚さを残しているので、反応も良く適度な抵抗感もあって吹きやすい。五種類とも材料と削り方は同じため、シェイパーによる違いがはっきりと分かる。改めてシェイパーの役割の重要性を実感した。

 以前、先生のリードの先端の仕上げを真似して何本か作ったこともあるが、なかなか同じフォルムが生まれない。似た感じにはなっても、全体のバランスの取り方が分からず、難しい。今回も何本か試作してみたが、なかなかうまくいかない。おそらく材料やガウジングの厚さなども考慮しないといけなさそうだ。

 しかしながら、この発音のよさはなんとしても自分のリードに取り入れたい。このところ楽器との相性(D3)のこともあり、以前よりも少し厚めに作るようにしていたので、ppや柔らかく発音したいところでうまくいかないことが少なからずあった。しばらくは、先生のリードを目標に試行錯誤していきたい。 
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