バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

リーズンスタッフシェイパー

2022年04月24日 | リード
リーズンスタッフから、オーダーしてあったシェイパーが納品された。リーズンスタッフ6.2シェイパー。オーダーをしたのが先週月曜日の夜、到着が一昨日だったので4日で納品という驚きの早さ。



フォックスとはネジのある側で比べると凹凸面が逆。凹面中央にはケーンを押さえるクッションがある。おそらくこれは、ケーンの丸みの違いを補正し、常に先端の巾を揃えるためではないか。ストレートシェイパーはケーン自身の丸みを持たせたままサイドをカットするので、実際にリードになると先端の巾はシェイパー数値よりも広くなる(先端は平たくなるため)。丸まり具合が違えば自ずと差異が生ずる。そこをしっかりとクッションによってベッドにおさえて、その差異を無くす仕組みか。





サイド部分はフォックスのような切り込みがなく、丸みがあってナイフがひっかからずに使いやすい。中央の目印もついているのでよい。ミラーのシェイパーは中央目印がなく、GP(カマプロ)材を使うとき中央を合わせにくい。




さっそく5枚シェイパーにかけ、プッペを組み立てる。



こんな形。カラーからわずかに広がっていき、1/3程度の距離から先端に向かって大きく広がっていく。好きな形。結果が楽しみだ。

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丸材加工

2022年04月20日 | リード
 リーズンスタッフに気になるシェイパーがあったので、アンサンブルの友人(リード自作者)と、それぞれ1本ずつオーダーした。すでに出荷されたようなので、10日前後で届くのではないか。それに備えて、丸材15本を加工する。



 まずは一晩水に浸した丸材を四つ割りにする。ケーンスプリッターはリーガー社製。




 次は、プレガウジャーにかける前に、ギロチンで130~140㎜くらいにカット。



 プレガウジャー。この作業が一番楽しい。やってる感がある。




 材がゆがんでいたり、ベッドに置きかたが悪いと薄く削れてしまい失敗となる。ラボーロ材は歪みが少ないので、今回は60枚中1枚のみ失敗。



 そして、120㎜にカット。



 ガウジング後は、一枚一枚厚さを確認。私の場合は1.4㎜が基準で1.30~1.43㎜くらいを許容範囲としている。1.3㎜未満はごみ箱へ。




 今回は、57枚。色の悪いものもあるので結果50枚くらいか。数日乾燥させて硬度を測る。


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リードのバランス

2022年04月18日 | リード
 昔と比べると市販のリードの種類が増えたなぁ、と思う。たまに気になったリードを購入して、サイズや削り方などを調べて参考にしている。特に気になるのは、バランスの取り方で、このバランスの取り方次第で吹奏感や音色感が変わり、それぞれのリードの特徴になる。

 バランスを取るための要素は多い。
・材のメーカー
・材質(硬度、密度など)
・ガウジングの厚さ
・プロファイルの厚さ、傾斜角度
・カラー部分の処理(段差になっているか否か)
・シェイパーの型(先端の幅、カラー部分やチューブ部分の幅、サイドがストレートラインかカーブラインか、チューブの先端が広くなっているか否か、等々)
・リードの全長
・ブレードの長さ
・チューブの長さ
・ワイヤーの太さ
・それぞれのワイヤーの締め具合や丸め具合
・ワイヤーの位置
・糸巻か熱収縮チューブか無しか
・糸の種類(コットン、アクリル、混合、麻、等々)
・糸の太さ、糸玉の大きさ、巻く強さ
・塗布するコーティングの有無、種類
・削り方(メーキングマシンの場合はその型)
・先端の開き具合
・先端角のカットの具合(量、角度等)
・などなど

 「良いリード」と「良くないリード」は、リードの良し悪しというよりも、自分に合っているかどうかがまずあって、その自分に合っているリードの中で、「吹きやすい良いリード」「吹きにくいいま一つのリード」という判断になる。

 とすると、まずはそのリードが「自分に合っているかどうか」ということになるのだが、その判断基準としては、次の三点あたりか。

1、無理なく楽しく曲を吹けるか
2、無理なくピッチが合うか
3、吹奏感や音色感が好みか
 
 ただ、それも初心者と中級者以上では異なると思う。初心者の場合は、吹奏感や音色感よりもとにかく1の「無理なく楽しく曲あるいはエチュードなどを吹けるか」が一番大切なことだろう。他のリード楽器から移ってきた人は、何となく「吹きやすいリード」と「吹きにくいリード」の区別がつくと思うが、まったく初心者の場合は、そのリードが吹きやすいのか吹きにくいのかの判断が自分ではできない。私がそうであったように。

 私は、中高とホルンを吹いていて、大学からファゴットを始めた。最初知り合いからいただいたリードがぶ厚く重いリードで、「ファゴットという楽器はこんなにも音を出すのが大変なのか」と思っていた。まぁ、そのうちに「リードは調整するもの」と知り、市販のリード購入するようになってからは、自分にとって「吹きやすい」とそうでないものがあると分かった。

 繰り返しになるが、初心者の人は最初から「音色」を目指すのではなく、「練習が楽しくできるリード」を選ぶのがよい。そういったリードを、先輩や先生に選んでもらえるとよいのだろう。そして、ある程度吹けるようになってきたら、「自分の好みのリード」を探していけばよいのではないだろうか。

 これから自分でリードを作りたい人で、今吹いているリードで大きな不満がなく吹けている人は、そのリードが合っているわけで、まずはそのリードをお手本に同じように作ってみるとよいだろう。今吹いているリードに不満がある人は、数多くの種類の市販のリードの中からまずは、このリードが吹きやすい、というものを探すことから始めるのがよいと思う。まぁ、どちらの場合もプロの方に教わる機会があるのなら、それが一番なのだが。

 話は戻って、リードのバランスを取る要素の中で、自分の好みの音色感や吹奏感の好み吹きやすさ(自分にとっての「良いリード」)などを決める大きな要素は、大きい順に以下のように考えている。
1、材質(メーカー、硬度、密度など)
2、ガウジングの厚さ
3、シェイパーの型
4、削り方のタイプ
中でも1の材質が占める割合が大きく5割程度、2のガウジングの厚さが2割、3のシェイパーの型が1割、削り方のタイプが1割、その他諸々合わせて1割くらいか、と思う。ということは、いわゆる「GPSケーン(ガウジング、プロファイル、シェイパー取りまで終わっているケーン)」の時点でほぼ決まっているということになるか。さらに言えば、ガウジングの厚さとシェイパーが決まっていれば、ほぼほぼ材質による、ということになる。

 最後に最近削った自分用のリードを。定期的に自分用のリードも作らないと「バランスの取り方」を忘れてしまう。




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