教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

小人さん現象

2009-04-22 00:01:22 | 科学
技術の世界には “小人さん現象” というものがある。
いろんな物理効果で○○現象と名付けられているのと同じ意味合いでだ。

“小人さん現象” とは、実験しているものが何だかわからんけど動かなくて、あきらめてその日は投げ出して帰って寝て、次の日にもう一回実験してみるとなぜか動き出した! という現象をさす。
もうちょい細かく言うと、このkobito phenomenonのことを “良い小人さん” とも言い、
「良い小人さんが現れて直してくれた」
とも言う。

もちろん悪い小人さんもいる。
昨日はちゃんと動いていたのに、今日はなぜか動かなく(もしくは特性が全然でなく)なっていて、しらべても原因がさっぱりわからん・・・、というような場合に用いる。
経験上、どちらかというと良い小人さんのほうがエンカウント率がやや高い。

小人さんはとっても気まぐれだ。
だれもいない真夜中にあらわれ、技術屋を助けてくれたり、イタズラをして困らせたりする。
まるでケルト神話の妖精さんさながらだ。

なお、小人さん現象についての最も古い調査報告書は19世紀に編纂されている。
靴職人が大量の注残をかかえていて生産しきれずにくたびれて眠ってしまったあと、良い小人さんが現れて残りを全部作ってくれた、という記録だ。調査報告書の執筆者はグリム兄弟となっている。
わたしも良い小人さんの助けをなんどか借りたこともあるが、さすがに外形が変化するほどの大仕事をやってもらったことはないな。