教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

シャングリ・ラ 先行上映会速報

2009-04-05 00:39:43 | オタネタ全般
シャングリ・ラの先行上映会の行ってきましたよ~。

新宿は遠いねえ・・・。
ここは関東付近ではあるけど、あくまでも関東「付近」だからねえ。
「消防署から来ました」と「消防署のほうから来ました」ってくらい違います。(^^;
けどまあ、何時間もかけてわざわざ新宿までタダのTV番組を見に行ったかいはあった。
シアターでシャングリ・ラ第1話を見れて感動したよ♪

上映開始の30分前に開場だったので、ちょうど30分前くらいに行ったわけだが、なんとまあ、わたしはほとんど最後のほうの入場者になってしまった。
みんなどんだけ気合い入ってんねん(笑)。



そろそろ本題に入ろうか。

シャングリ・ラはまああれだ。
GONZOのスピードグラファーのようにハードでシリアスなアニメだ。
GONZOのロミオ×ジュリエットのように背景作画や音楽の作りこみに気合い入っている。
GONZOのHellsingのように作品に魂を感じる。
GONZOのサムライセブンのように、とまではいきそうにないが、戦車や武器なんかのメカモノにもこだわりがありそうだ。
しかし、GONZOのロザリオとバンパイアのような安直なパンチラや萌えキャラは出てこない。

ある意味、GONZOの持てる力のほとんどを投入した作品だと直感した。
これならば、いずれGONZOの最高傑作と評価される日がきてもおかしくないだけの出来だったと思う。
まっ、先行上映会をひらくくらいなんだから、それなりに自信はあるのだろう。

安直な萌えは出てはこないが、そもそもGONZOは萌えアニメは不得意とするところなので、GONZOらしさという観点から言えば萌えキャラは出ないシャングリ・ラのようなアニメのほうが本来のGONZOらしい。


メカモノのことで少し補足しておく。
GONZOのデビュー作の青の6号など、GONZOは3DCGを駆使したメカモノで魅せるのが実に巧い。
しかし、アニメ絵の人物画との切り替わりで変なギャップを感じてしまう。
それを回避するため、アニメ絵がベースの世界観にうまく溶け込むようにアニメ絵の3DCGを描く技を身につけ、シャングリ・ラでそれを表現している。
だから青の6号やサムライセブンのような見るからにカッコいい、しかしアニメ絵の人物画と繋ぎが悪い3DCGは出てこない。
だが、アニメ絵のまま3Dで動く戦車や背景が出てくるのはそれはそれでイかした感じだ。
シャングリ・ラがヒットするかどうかにかかわらず、この表現手法はこれからある程度は定着するんじゃなかろうか。


たいがい潰れそうな会社の社員は負け犬根性が染み付いてしまっていて商品にもそんなイヤな感じのするものしか作れないようになっているか、もうビジネスだと割り切ってギリギリまで簡単な製作で済ませてツマランものしか出さないか、もしくは一発逆転で大枚はたいたはいいが金はかかってるのは解るけど何だかイマイチおもしろくないようなものしか作れないか、そんなのを良く見る。

どことは言わんが、お子様向けで見た目は映えるけど、いつ見ても同じような無難なクオリティーの、キャラクター商品化したアニメしか提供しないとこがある。
その会社のアニメはスタッフが楽しんで描いているような感じが全然しない。

GONZOは今すでに潰れそうだが、シャングリ・ラはそんな危惧した感じは全くしなかった。
むしろ、シャングリ・ラで最高の作品を作り、高い評価を得て、そして会社を立て直すんだ! そんな気概を感じたね。

シャングリ・ラはあるいみ地味な作品だ。
マス層であるお子様向けでもなければ、ジャンプとタイアップしたキャラクター商売でもなければ、かといって萌えキャラ好きな大きなお友だち向けでもない。
いい歳してアニメばかり見ているような、アニメに対して目の肥えたアニオタの同士諸君から賞賛を受けたいがための作品だと、わたしはそう見る。
これは創業まもないころのGONZOの魂そのものだ。

先日の、3月末で債務超過は不可避(つまり上場廃止確実)だとの発言を聞いて、ガッカリして手持ちのGONZO株を成行で売り注文出そうかと思ったことがあった。
しかしシャングリ・ラを見て、いまは再起をはかるまで長々と持っていようかと思っている。

わたしはシャングリ・ラを描けるGONZOに期待している!
どうかシャングリ・ラがヒットして会社が立ち直りますように。