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2013年2月に読んだ本

2013年03月02日 16時50分45秒 | 本と雑誌
2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:847ページ
ナイス数:71ナイス

旅猫リポート旅猫リポート感想
泣かせやがってコノヤロー!って感じだけど、決してベタベタしたものではない。視点の勝利というか、飄々とした雰囲気が漂うのは猫のお蔭だろう。動物ものって好きじゃないんだけど、さすがは有川浩というか。あと、以前は子供の描写がいまひとつに思えていたのに、この作品ではとても生き生きと描かれているのが見事。してやられたって思ってしまう作品。(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:2月6日 著者:有川 浩
思い出のとき修理します (集英社文庫)思い出のとき修理します (集英社文庫)感想
単なる良い話の寄せ集めでも、ファンタジーでもない。日常の謎というほどのミステリでもなく、ジャンルの定まらなさが魅力となっている。安直な定型に流れそうなところをギリギリ踏みとどまったような印象。太一のこととかあいまいさを残したところに良さがあった。それだけに続編とか出たらがっかりしそうだな(笑)(☆☆☆☆☆)
読了日:2月14日 著者:谷 瑞恵
ココロ・ファインダココロ・ファインダ感想
日常の謎というよりはひとむかし前の少女マンガのよう。連作短編4話で写真部四人の女子高生それぞれの視点から描かれている。出来は悪くはないのだけれど、「余白」がない感じがした。「コンプレックス・フィルタ」は良かったが、視点変更がむしろキャラクターの奥行きを奪い、ありがちなものとなってしまっている。『マツリカ・マジョルカ』よりは良かったが、面白さよりも惜しいという気持ちが勝る内容だった。(☆☆☆☆☆)
読了日:2月14日 著者:相沢 沙呼

読書メーター




わずか3冊。ひどいものだ。ゲームに時間を取られたとはいえ、もう少し読めたはずなのに。

安定の有川浩。読み手がいろいろと語りたくなるというのもエンターテイメント性のひとつではあるが、逆に全く語る言葉がないというか面白さを味わえばそれで十分というのが有川作品。この手の面白さは賞とは無縁になってしまうのだけど。

『思い出のとき修理します』と『ココロ・ファインダ』は連作短編集。日常の謎と呼ぶにはどちらもミステリ性が乏しい。構造としては日常の謎系だが、一冊の本としての物語性はやや高め。ある程度主人公の成長を描こうという作りになっている。
無闇に「いい話」化していない点は評価できるが、もう少し切れ味のようなものが欲しい。

『思い出のとき修理します』はファンタジーとの境界線ギリギリを狙っていて、そこが魅力のひとつではあるが、展開が王道なので先が読めてしまうためもう少し驚きの要素があればと思う。
『ココロ・ファインダ』は感想に書いたように「余白」の無さが物足りなさとなってしまった。立ちやすいキャラクターというのは読者に「掴み」を与えるがどうしても手垢がついた印象だったり、分かりやすさだけの薄いキャラクター性になってしまう。それを防ぐ手段が日常描写の積み重ねになるが、それが足りず、いかにもな展開を感じてしまうこととなった。4人の中でキャラ立ちという点で弱いミラを主人公に連作短編化した方が面白くなった気がする。ただ読書メーターの感想を見ていると、逆の意見も多いので結局はどの辺りの読者を想定するかという話になるのかもしれないが。

2013年1月に読んだ本
2012年に読んだ本
2011年に読んだ本




2013年2月に読んだコミック

『ブラック・ジャック創作話~手塚治虫の仕事場から~』2巻(吉本 浩二)
『おれはキャプテン』29-30巻(コージィ 城倉)
『大砲とスタンプ』2巻(速水 螺旋人)
『グラゼニ』9巻(アダチ ケイジ)
『へうげもの』16巻(山田 芳裕)
『GIANT KILLING』26巻(ツジトモ )
『鬼灯の冷徹』7巻(江口 夏実)

計8冊。冊数以上に新しいものに手を出していないことが残念。読みたいものはいくらでもあるのだけれど……。


2013.03.01 つぶやきし言の葉

2013年03月02日 02時20分04秒 | Twitter



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