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身近な生き物:知恵比べ

2024-03-20 06:29:59 | 日記
追い払い隊

 哺乳類による農作物被害の県別ランキングってのがありました。
ワースト1位は山口県で被害額1億1千万円、2位は三重県の1億円、
そりゃ大変ですねと思ったら3位は我が長野県の9千万円でした。
 一番の悪役はシカ、次いでイノシシ、3位がニホンザル。(里地里山問題研究所 より)
1位と2位の暴れ振りは度々報道されますが、3位のニホンザルも侮れません。
北海道、茨城、長崎、沖縄を除く43都府県全てにニホンザルの群れが
分布し、生息密度は四半世紀で1.5倍に増加しているので被害も右肩上がり。
サル知恵の持ち主なのでシカやイノシシ相手の一般的な対策では効果が出ない
様子です。

 昨年の7月におもしろいニュースがありました。
それは安曇野市が雇用する「サルを山に追い払うための臨時職員」の募集。
 <市内の山麓部ではサルによる農作物の被害が顕著になっている。
そこで従来の駆除に加えて、里に近づいたサルを徹底的に追い払い里に近づく
と危険だと意識づける作戦が立案された。
臨時職員の定数は300人。
4月から5月に公募してこれまでに74名の男女が応じた。
講習会を受け習熟度確認テストを通過した職員が8月8日から活動をする。>
(信濃毎日新聞 より)とありました。

 それを受けて8月9日のNHKニュース。
<市民63人が採用され「ニホンザル追い払い隊」が結成された。
隊員が交代しながらほぼ毎日活動を行い、サルの多そうな林や田んぼを
パトロールする。>
画面には60前後と思われる男女が映し出されていました。
 気になる成果ですが<今年度の終わり頃に効果を検証し、来年度以降の
対応を決める。>(NHK より)のだそうで。
 1回2時間程度で3500円の報酬も付く面白そうな活動となれば私の出番。
長野市に波及したら早速申し込んで戦力の足しになるつもりです。

GPSを駆使

 今年1月20日の地元紙には大町市の対策が載っていました。
こちらは人海戦術ではなくGPSを駆使したデジタル版。
 <動きを追う為に3つの群れを選び、各群れの1匹にGPS付きの首輪を装着。
午前6時から午後8時までの位置情報を蓄積し行動を「見える化」した。
それを基に群れの動きを読んで先回りして追い払ったり、カメラ付きの遠隔
操作できる檻で捕獲したりしている。>
 参加する住民の呼称は「猿害対策協力員」
協力員と猟友会員と職員の連携に文明の利器を加えた結果、食害は明らかに
減ったそうで。
 各地域の対策も現時点では期待満々。
でもシカやイノシシとは違って相手はサル知恵の持ち主。
何時までも同じ手が通用するとは限りません。
 知恵比べとなれば私の出番はありません。
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