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日々の愚問:お見送りの作法

2018-02-03 06:48:22 | 日記
死後のお裁き

 昨年93で父が亡くなりました。
まだまだだろうと勝手に思い込んでいただけに、急展開を受けて慌ただしく
見送りました。
 教えられるままに法要などを済ませてひと段落着き、そう言えば決まりごと
の意味を全く理解していないな、その時になって漸くそう思いました。

 毎週土曜日は日々の暮らしで生じた、極々小さなどーでも良い愚問を取り
上げています。
今週は「初七日、四十九日、いったいどんな意味があるの?」です。

 <死後49日にお裁きがあるので、故人が無事に極楽浄土に行けるように
祈りをする。
これは7日毎に7回あり、初七日は最初の裁きなので僧侶を呼んで読経を
お願いする。>
 我が家は浄土真宗、少し捉え方が違います。
<この宗派では臨終と同時に極楽浄土に往生するので、四十九日は供養では
無く故人を偲んで仏教に親しむ期間となる。>(Wikipedia より)

 葬儀には位牌が付き物ですが、それにも四十九日にまつわる決まりごとが
ありました。
<白木の位牌は仮の物、四十九日には正式な物を用意して戒名を正確に記す。
浄土真宗では漆塗りの位牌は使わない。
白木の物は四十九日の法要に菩提寺に納め、本位牌に住職から魂入れをして頂く。>
(香典返しe-shop より)
 「そんな事も知らなかったのか。」
親父が怒っています。

親父の嘆き

 戒名と言えばこれもトリビアで一杯です。
<生前の俗名や経典にちなんだ2文字で表されるが、これはどんな身分の人
でも仏の世界では平等である事を表している。>(滝田商店HP より)
<寺に払った金額によりつけ方が変化する。
浄土真宗では法名と呼び、生きている間に仏法僧の三宝に帰依し、仏弟子と
して生きる事を誓って授かる。
釈尊の弟子となる意味で男性には釈〇〇、女性には釈尼〇〇の文字が加わる。
 料金は浄土真宗が20万円から、他宗派が30万円から。>
(小さなお葬式 より)
結構なお値段です。

 最近は戒名のつけ方にも変化がある様です。
ズバリなタイトルの<戒名は自分で付けよう 文芸社文庫>や<父の戒名を
つけてみました 中央公論新社>などのテキストが売れていると言います。
「今頃知ってくれて良かった」多分親父は安堵しています。
 亡くなった人を送る作法のあれこれを、漸く知りました。
遅きに失しますが、これから役立ちそうな話もありました。
<相続する遺産から差し引く債務には戒名料を含む葬式費用も対象となる。
領収書が無い場合は、お寺の住所と名称、日時と金額を伝えれば対応して
もらえる。>(葬儀の教科書 より)
 「そこだけは妙に熱心だな」
呆れた様にため息をついた親父の顔が浮かびます。
コメント
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