イケメン王宮の少し前のイベント、「Princess Wedding」
最終話しかメモしてなくて、
ずっと載せるか迷ってたんですが、せっかくなので載せます!
なので、最終話のSweet Endだけですが・・・・
あ、ゼノ様編Premier End、Secret Endもありますので、こちらも最終話だけですが後で載せますね
以下 Sweet End ネタバレ↓
-------------------------
ゼノ「待たせたな」
茂みの向こうから現れたゼノ様の姿に、私は息を呑んだ。
「ゼノ様、どうして・・・・・・」
ゼノ「どうして・・・・・・とは、どういうことだ?」
ゼノ様が目を細め、小さく首を傾げて私を見おろす。
ゼノ「約束をしていただろう」
「・・・・・・っ」
(そのために、わざわざ戻って来て下さったの?)
風が吹き、森の木々を揺らした。
私の胸の中にも、ざわめきに似たものが広がっていく。
(今は、素直に嬉しい・・・・・・)
何も言えないままただ見上げていると、やがてゼノ様が手を差し出した。
ゼノ「行くぞ」
その当たり前のような仕草が、私をその度に喜ばせる。
「・・・・・・はい」
手を取ると、私はゼノ様の長い指先をぎゅっと握った。
そして森の奥の教会で、私たちは老夫婦の前に立っていた。
ユーリとアルバートだけが見守る中で、私はドレスの裾を揺らす。
まるで本当の結婚式のように、緊張が私を包んでいた。
(・・・・・・何だか、プリンセスとして大勢の前に立つよりも緊張しているみたい)
やがて永遠の愛を誓いますかという台詞が、耳に優しく響いた。
ゼノ「・・・・・・・・・」
その言葉に、ゼノ様がふっと目を細めて言った。
ゼノ「・・・・・・ああ」
「・・・・・・っ」
ゼノ様の言葉に、私は自分の返事も忘れてしまった・・・。
返事をするのも忘れ、私はゼノ様を見上げていた。
教会の中に射す光が、その黒髪にかかっている。
ゼノ「・・・・・・おい」
ゼノ様の声が聞こえて、私は初めて自分が言うべき台詞に思い至った。
「はい・・・・・・」
慌てて頷くと、ゼノ様がふっと吐息をつく。
やがて私たちの前に立つ老夫婦は、誓いのキスを宣言する。
(キス・・・・・・)
私は鼓動が跳ねるのを感じ、思わず赤くなった顔を隠すようにうつむいた。
ゼノ「・・・・・・どうした?」
「い、いえ・・・・・・」
ゼノ様の手が、私の腰に触れる。
ただそれだけで、ゼノ様は私のことをじっと見おろしていた。
「・・・・・・っ」
ゼノ様が待っていることに気が付き、私は自分から背伸びをする。
そしてゼノ様の腕を掴むと、そっと唇を重ねた。
「・・・・・・・・・・・・」
ゼノ「・・・・・・・・・」
ゆっくりと唇を離すと、私は大きくため息をつく。
(これが、誓いの・・・・・・)
考えていると、腰に触れていたゼノ様の手に力がこもった。
「え?」
わずかにかかとを上げたまま、私はゼノ様の手に抱きあげられる。
そうして顔を近づけると、ゼノ様が顔を傾けて改めてキスをした。
それは先程の私のつたないキスをかき消すような、深いキスだった。
「ん・・・・・・っ」
思わず声をこぼすと、一度唇を離したゼノ様がふっと吐息をつく。
(ゼノ、様・・・・・・?)
視線を上げるものの、ゼノ様は再び私の唇をふさいだ。
その様子を席で見守るユーリが、こっそりとアルバートにささやいた。
ユーリ「さすがゼノ様だよね」
アルバート「・・・・・・当たり前だ」
結婚式を終え、私たちはシュタイン城へと戻っていた。
そして予定通りに舞踏会を終え、部屋に戻った頃・・・―。
「・・・・・・・・・」
(すごく、楽しかったな・・・・・・)
考えながら、私は分厚い本を閉じる。
そこには、ゼノ様からもらった四つ葉が挟んであった。
(押し花にして、一生の宝物にしよう・・・・・・)
そのページが、微かな風を起こして完全に閉じた瞬間・・・。
部屋のドアが、静かに開かれた。
「ゼノ様・・・・・・」
ゼノ「・・・・・・・・・」
その姿を見上げ、私ははっと気がつく。
(私、まだ着替えていなかった・・・・・・)
「待ってください、あの・・・・・・今すぐ、着替えるので」
ゼノ「・・・・・・ああ」
すると構わずに部屋に入り、ゼノ様が目を細める。
ゼノ「問題ないだろう」
「え・・・・・・」
近づいてきたゼノ様が、私のドレスの紐に手をかけた。
微かに触れたゼノ様の指先の感触に、腰がびくりと揺れる。
すると笑みをこぼすように、ゼノ様が息をつき言った。
ゼノ「花嫁のドレスを脱がせるまでが、新郎の役目だと聞いたが?」
「・・・・・・えっ」
ゼノ様の言葉に、私は驚き微かに目を見開いた。
(そんな習慣、あったかな・・・・・・)
かけられたゼノ様の指先が、ゆっくりとその紐をたどるように動く。
見下ろすゼノ様の視線を感じ、私の心臓は絶え間なく鳴っていた。
やがてゼノ様が、低くどこか掠れた声音でささやく。
ゼノ「・・・・・・後ろを向け」
「・・・・・・っ」
ゼノ様の言葉にびくりと肩を揺らしながらも、私は思っていた。
(ゼノ様に脱がせて頂くだなんて・・・・・・)
考えただけでも、背中から腰のあたりがわずかに熱を持つ。
それは緊張からなのか、それとも別の何かなのかはわからなかった。
「やっぱり、自分で・・・・・・」
言いかけると、ゼノ様がぎゅっと紐を引いた。
途端に緩んだドレスに、私は思わず背中を丸める。
「あ・・・・・・っ・・・ゼノ様」
ドレスを押さえながら慌てて見上げると、
ゼノ様が片手で私のお腹辺りを抱き寄せた。
そしてどこか面白そうに、耳元でささやく。
ゼノ「いいから、大人しくしていろ」
ゼノ様の声が耳に直接響くと、私はそれ以上何も言えなくなる。
「・・・・・・っ」
私はゆっくりと脱がされていくドレスと、
次第に露わになる素肌を見おろし、ただ息をついた。
吐息はいつの間にか熱を持ち、その熱を感じる胸元が震える。
(私・・・・・・)
ゼノ様の手が、私の肩からドレスを落とした。
(ゼノ様には一生、敵わない気がする・・・・・・)
「ゼノ様・・・・・・」
落ちたドレスを見おろし、私はゼノ様の腕の中で声をあげる。
すると私の身体を今度はしっかりと抱きしめ、
ゼノ様が肩口に顔を埋めながらささやいた。
ゼノ「・・・・・・ああ、綺麗だな」
ゼノ様の唇が、ゆっくりと私の首筋をなぞり降りていく。
「ぁ・・・・・・っ」
唇の柔らかな感触と息に、私の身体の芯の方が疼いた。
身体を縮めるような仕草に気づいたのか、
ゼノ様が私を抱き上げて、ベッドまで運んでくれる。
見上げると、ゼノ様が私の左手を上に持ちあげた。
(あ・・・・・・)
そうして薬指に、音をたてて口づける。
「・・・・・・っ・・・ん」
びくりとまつ毛を揺らすと、顔を上げた途端にゼノ様の口づけを受け止める。
「んぅ・・・・・・」
ゆっくりと舐めるようなゼノ様の口づけが、長く続いていった。
(何度でも、誓いたい・・・・・・)
ゼノ様のキスに必死で応えながら、私は唇を開く。
そうして、左手をゼノ様の指に絡めた。
(ゼノ様を、一生愛するって・・・・・・)
けれど私は何も言葉には出来ないまま、
ゼノ様の落とす甘い吐息に、ただ声を漏らしていった・・・。
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以上です
そんな習慣あったかな・・・にちょっと笑いました
最終話しかメモしてなくて、
ずっと載せるか迷ってたんですが、せっかくなので載せます!
なので、最終話のSweet Endだけですが・・・・
あ、ゼノ様編Premier End、Secret Endもありますので、こちらも最終話だけですが後で載せますね
以下 Sweet End ネタバレ↓
-------------------------
ゼノ「待たせたな」
茂みの向こうから現れたゼノ様の姿に、私は息を呑んだ。
「ゼノ様、どうして・・・・・・」
ゼノ「どうして・・・・・・とは、どういうことだ?」
ゼノ様が目を細め、小さく首を傾げて私を見おろす。
ゼノ「約束をしていただろう」
「・・・・・・っ」
(そのために、わざわざ戻って来て下さったの?)
風が吹き、森の木々を揺らした。
私の胸の中にも、ざわめきに似たものが広がっていく。
(今は、素直に嬉しい・・・・・・)
何も言えないままただ見上げていると、やがてゼノ様が手を差し出した。
ゼノ「行くぞ」
その当たり前のような仕草が、私をその度に喜ばせる。
「・・・・・・はい」
手を取ると、私はゼノ様の長い指先をぎゅっと握った。
そして森の奥の教会で、私たちは老夫婦の前に立っていた。
ユーリとアルバートだけが見守る中で、私はドレスの裾を揺らす。
まるで本当の結婚式のように、緊張が私を包んでいた。
(・・・・・・何だか、プリンセスとして大勢の前に立つよりも緊張しているみたい)
やがて永遠の愛を誓いますかという台詞が、耳に優しく響いた。
ゼノ「・・・・・・・・・」
その言葉に、ゼノ様がふっと目を細めて言った。
ゼノ「・・・・・・ああ」
「・・・・・・っ」
ゼノ様の言葉に、私は自分の返事も忘れてしまった・・・。
返事をするのも忘れ、私はゼノ様を見上げていた。
教会の中に射す光が、その黒髪にかかっている。
ゼノ「・・・・・・おい」
ゼノ様の声が聞こえて、私は初めて自分が言うべき台詞に思い至った。
「はい・・・・・・」
慌てて頷くと、ゼノ様がふっと吐息をつく。
やがて私たちの前に立つ老夫婦は、誓いのキスを宣言する。
(キス・・・・・・)
私は鼓動が跳ねるのを感じ、思わず赤くなった顔を隠すようにうつむいた。
ゼノ「・・・・・・どうした?」
「い、いえ・・・・・・」
ゼノ様の手が、私の腰に触れる。
ただそれだけで、ゼノ様は私のことをじっと見おろしていた。
「・・・・・・っ」
ゼノ様が待っていることに気が付き、私は自分から背伸びをする。
そしてゼノ様の腕を掴むと、そっと唇を重ねた。
「・・・・・・・・・・・・」
ゼノ「・・・・・・・・・」
ゆっくりと唇を離すと、私は大きくため息をつく。
(これが、誓いの・・・・・・)
考えていると、腰に触れていたゼノ様の手に力がこもった。
「え?」
わずかにかかとを上げたまま、私はゼノ様の手に抱きあげられる。
そうして顔を近づけると、ゼノ様が顔を傾けて改めてキスをした。
それは先程の私のつたないキスをかき消すような、深いキスだった。
「ん・・・・・・っ」
思わず声をこぼすと、一度唇を離したゼノ様がふっと吐息をつく。
(ゼノ、様・・・・・・?)
視線を上げるものの、ゼノ様は再び私の唇をふさいだ。
その様子を席で見守るユーリが、こっそりとアルバートにささやいた。
ユーリ「さすがゼノ様だよね」
アルバート「・・・・・・当たり前だ」
結婚式を終え、私たちはシュタイン城へと戻っていた。
そして予定通りに舞踏会を終え、部屋に戻った頃・・・―。
「・・・・・・・・・」
(すごく、楽しかったな・・・・・・)
考えながら、私は分厚い本を閉じる。
そこには、ゼノ様からもらった四つ葉が挟んであった。
(押し花にして、一生の宝物にしよう・・・・・・)
そのページが、微かな風を起こして完全に閉じた瞬間・・・。
部屋のドアが、静かに開かれた。
「ゼノ様・・・・・・」
ゼノ「・・・・・・・・・」
その姿を見上げ、私ははっと気がつく。
(私、まだ着替えていなかった・・・・・・)
「待ってください、あの・・・・・・今すぐ、着替えるので」
ゼノ「・・・・・・ああ」
すると構わずに部屋に入り、ゼノ様が目を細める。
ゼノ「問題ないだろう」
「え・・・・・・」
近づいてきたゼノ様が、私のドレスの紐に手をかけた。
微かに触れたゼノ様の指先の感触に、腰がびくりと揺れる。
すると笑みをこぼすように、ゼノ様が息をつき言った。
ゼノ「花嫁のドレスを脱がせるまでが、新郎の役目だと聞いたが?」
「・・・・・・えっ」
ゼノ様の言葉に、私は驚き微かに目を見開いた。
(そんな習慣、あったかな・・・・・・)
かけられたゼノ様の指先が、ゆっくりとその紐をたどるように動く。
見下ろすゼノ様の視線を感じ、私の心臓は絶え間なく鳴っていた。
やがてゼノ様が、低くどこか掠れた声音でささやく。
ゼノ「・・・・・・後ろを向け」
「・・・・・・っ」
ゼノ様の言葉にびくりと肩を揺らしながらも、私は思っていた。
(ゼノ様に脱がせて頂くだなんて・・・・・・)
考えただけでも、背中から腰のあたりがわずかに熱を持つ。
それは緊張からなのか、それとも別の何かなのかはわからなかった。
「やっぱり、自分で・・・・・・」
言いかけると、ゼノ様がぎゅっと紐を引いた。
途端に緩んだドレスに、私は思わず背中を丸める。
「あ・・・・・・っ・・・ゼノ様」
ドレスを押さえながら慌てて見上げると、
ゼノ様が片手で私のお腹辺りを抱き寄せた。
そしてどこか面白そうに、耳元でささやく。
ゼノ「いいから、大人しくしていろ」
ゼノ様の声が耳に直接響くと、私はそれ以上何も言えなくなる。
「・・・・・・っ」
私はゆっくりと脱がされていくドレスと、
次第に露わになる素肌を見おろし、ただ息をついた。
吐息はいつの間にか熱を持ち、その熱を感じる胸元が震える。
(私・・・・・・)
ゼノ様の手が、私の肩からドレスを落とした。
(ゼノ様には一生、敵わない気がする・・・・・・)
「ゼノ様・・・・・・」
落ちたドレスを見おろし、私はゼノ様の腕の中で声をあげる。
すると私の身体を今度はしっかりと抱きしめ、
ゼノ様が肩口に顔を埋めながらささやいた。
ゼノ「・・・・・・ああ、綺麗だな」
ゼノ様の唇が、ゆっくりと私の首筋をなぞり降りていく。
「ぁ・・・・・・っ」
唇の柔らかな感触と息に、私の身体の芯の方が疼いた。
身体を縮めるような仕草に気づいたのか、
ゼノ様が私を抱き上げて、ベッドまで運んでくれる。
見上げると、ゼノ様が私の左手を上に持ちあげた。
(あ・・・・・・)
そうして薬指に、音をたてて口づける。
「・・・・・・っ・・・ん」
びくりとまつ毛を揺らすと、顔を上げた途端にゼノ様の口づけを受け止める。
「んぅ・・・・・・」
ゆっくりと舐めるようなゼノ様の口づけが、長く続いていった。
(何度でも、誓いたい・・・・・・)
ゼノ様のキスに必死で応えながら、私は唇を開く。
そうして、左手をゼノ様の指に絡めた。
(ゼノ様を、一生愛するって・・・・・・)
けれど私は何も言葉には出来ないまま、
ゼノ様の落とす甘い吐息に、ただ声を漏らしていった・・・。
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以上です
そんな習慣あったかな・・・にちょっと笑いました