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*Princess Wedding ゼノ Sweet End*

2013-09-18 14:06:55 | イケメン王宮☆Princess Wedding
イケメン王宮の少し前のイベント、「Princess Wedding」


最終話しかメモしてなくて、

ずっと載せるか迷ってたんですが、せっかくなので載せます!

なので、最終話のSweet Endだけですが・・・・

あ、ゼノ様編Premier End、Secret Endもありますので、こちらも最終話だけですが後で載せますね




以下 Sweet End ネタバレ↓



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ゼノ「待たせたな」

茂みの向こうから現れたゼノ様の姿に、私は息を呑んだ。

「ゼノ様、どうして・・・・・・」

ゼノ「どうして・・・・・・とは、どういうことだ?」

ゼノ様が目を細め、小さく首を傾げて私を見おろす。

ゼノ「約束をしていただろう」

「・・・・・・っ」

(そのために、わざわざ戻って来て下さったの?)

風が吹き、森の木々を揺らした。

私の胸の中にも、ざわめきに似たものが広がっていく。

(今は、素直に嬉しい・・・・・・)


何も言えないままただ見上げていると、やがてゼノ様が手を差し出した。

ゼノ「行くぞ」

その当たり前のような仕草が、私をその度に喜ばせる。

「・・・・・・はい」

手を取ると、私はゼノ様の長い指先をぎゅっと握った。



そして森の奥の教会で、私たちは老夫婦の前に立っていた。

ユーリとアルバートだけが見守る中で、私はドレスの裾を揺らす。

まるで本当の結婚式のように、緊張が私を包んでいた。

(・・・・・・何だか、プリンセスとして大勢の前に立つよりも緊張しているみたい)


やがて永遠の愛を誓いますかという台詞が、耳に優しく響いた。

ゼノ「・・・・・・・・・」

その言葉に、ゼノ様がふっと目を細めて言った。

ゼノ「・・・・・・ああ」

「・・・・・・っ」

ゼノ様の言葉に、私は自分の返事も忘れてしまった・・・。

返事をするのも忘れ、私はゼノ様を見上げていた。

教会の中に射す光が、その黒髪にかかっている。


ゼノ「・・・・・・おい」

ゼノ様の声が聞こえて、私は初めて自分が言うべき台詞に思い至った。

「はい・・・・・・」

慌てて頷くと、ゼノ様がふっと吐息をつく。

やがて私たちの前に立つ老夫婦は、誓いのキスを宣言する。

(キス・・・・・・)

私は鼓動が跳ねるのを感じ、思わず赤くなった顔を隠すようにうつむいた。

ゼノ「・・・・・・どうした?」

「い、いえ・・・・・・」

ゼノ様の手が、私の腰に触れる。

ただそれだけで、ゼノ様は私のことをじっと見おろしていた。

「・・・・・・っ」

ゼノ様が待っていることに気が付き、私は自分から背伸びをする。

そしてゼノ様の腕を掴むと、そっと唇を重ねた。

「・・・・・・・・・・・・」


ゼノ「・・・・・・・・・」

ゆっくりと唇を離すと、私は大きくため息をつく。

(これが、誓いの・・・・・・)

考えていると、腰に触れていたゼノ様の手に力がこもった。

「え?」

わずかにかかとを上げたまま、私はゼノ様の手に抱きあげられる。

そうして顔を近づけると、ゼノ様が顔を傾けて改めてキスをした。

それは先程の私のつたないキスをかき消すような、深いキスだった。

「ん・・・・・・っ」

思わず声をこぼすと、一度唇を離したゼノ様がふっと吐息をつく。

(ゼノ、様・・・・・・?)

視線を上げるものの、ゼノ様は再び私の唇をふさいだ。

その様子を席で見守るユーリが、こっそりとアルバートにささやいた。

ユーリ「さすがゼノ様だよね」

アルバート「・・・・・・当たり前だ」




結婚式を終え、私たちはシュタイン城へと戻っていた。

そして予定通りに舞踏会を終え、部屋に戻った頃・・・―。

「・・・・・・・・・」

(すごく、楽しかったな・・・・・・)

考えながら、私は分厚い本を閉じる。

そこには、ゼノ様からもらった四つ葉が挟んであった。

(押し花にして、一生の宝物にしよう・・・・・・)

そのページが、微かな風を起こして完全に閉じた瞬間・・・。

部屋のドアが、静かに開かれた。

「ゼノ様・・・・・・」

ゼノ「・・・・・・・・・」


その姿を見上げ、私ははっと気がつく。

(私、まだ着替えていなかった・・・・・・)

「待ってください、あの・・・・・・今すぐ、着替えるので」

ゼノ「・・・・・・ああ」

すると構わずに部屋に入り、ゼノ様が目を細める。

ゼノ「問題ないだろう」

「え・・・・・・」

近づいてきたゼノ様が、私のドレスの紐に手をかけた。

微かに触れたゼノ様の指先の感触に、腰がびくりと揺れる。

すると笑みをこぼすように、ゼノ様が息をつき言った。

ゼノ「花嫁のドレスを脱がせるまでが、新郎の役目だと聞いたが?」

「・・・・・・えっ」

ゼノ様の言葉に、私は驚き微かに目を見開いた。

(そんな習慣、あったかな・・・・・・)

かけられたゼノ様の指先が、ゆっくりとその紐をたどるように動く。

見下ろすゼノ様の視線を感じ、私の心臓は絶え間なく鳴っていた。


やがてゼノ様が、低くどこか掠れた声音でささやく。

ゼノ「・・・・・・後ろを向け」

「・・・・・・っ」

ゼノ様の言葉にびくりと肩を揺らしながらも、私は思っていた。

(ゼノ様に脱がせて頂くだなんて・・・・・・)

考えただけでも、背中から腰のあたりがわずかに熱を持つ。

それは緊張からなのか、それとも別の何かなのかはわからなかった。


「やっぱり、自分で・・・・・・」

言いかけると、ゼノ様がぎゅっと紐を引いた。

途端に緩んだドレスに、私は思わず背中を丸める。

「あ・・・・・・っ・・・ゼノ様」

ドレスを押さえながら慌てて見上げると、

ゼノ様が片手で私のお腹辺りを抱き寄せた。

そしてどこか面白そうに、耳元でささやく。

ゼノ「いいから、大人しくしていろ」

ゼノ様の声が耳に直接響くと、私はそれ以上何も言えなくなる。

「・・・・・・っ」


私はゆっくりと脱がされていくドレスと、

次第に露わになる素肌を見おろし、ただ息をついた。

吐息はいつの間にか熱を持ち、その熱を感じる胸元が震える。

(私・・・・・・)

ゼノ様の手が、私の肩からドレスを落とした。

(ゼノ様には一生、敵わない気がする・・・・・・)

「ゼノ様・・・・・・」

落ちたドレスを見おろし、私はゼノ様の腕の中で声をあげる。

すると私の身体を今度はしっかりと抱きしめ、

ゼノ様が肩口に顔を埋めながらささやいた。

ゼノ「・・・・・・ああ、綺麗だな」

ゼノ様の唇が、ゆっくりと私の首筋をなぞり降りていく。

「ぁ・・・・・・っ」

唇の柔らかな感触と息に、私の身体の芯の方が疼いた。

身体を縮めるような仕草に気づいたのか、

ゼノ様が私を抱き上げて、ベッドまで運んでくれる。

見上げると、ゼノ様が私の左手を上に持ちあげた。

(あ・・・・・・)

そうして薬指に、音をたてて口づける。

「・・・・・・っ・・・ん」

びくりとまつ毛を揺らすと、顔を上げた途端にゼノ様の口づけを受け止める。

「んぅ・・・・・・」

ゆっくりと舐めるようなゼノ様の口づけが、長く続いていった。

(何度でも、誓いたい・・・・・・)


ゼノ様のキスに必死で応えながら、私は唇を開く。

そうして、左手をゼノ様の指に絡めた。

(ゼノ様を、一生愛するって・・・・・・)

けれど私は何も言葉には出来ないまま、

ゼノ様の落とす甘い吐息に、ただ声を漏らしていった・・・。





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以上です


そんな習慣あったかな・・・にちょっと笑いました