徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

スーチンを見にオランジェリー美術館コレクション展に

2020-01-03 | 絵画
「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した 12 人の画家たち」@横浜美術館

オランジュリー美術館には訪問したことがあるのでスキップしようかと思っていたが、スーチンChaïm Soutine(1893-1943)が多数展示されていると知り訪れた。松方コレクション、コートルド美術館展でのスーチンが印象的でちょっと気になっています。

最後の部屋に展示されていたのは、次の8点。オランジェリー美術館のサイトには22点が掲載されているが、ヨーロッパ一のコレクションだという。米国のバーンズがSoutineを発見したというが、バーンズコレクションのサイトには21点が掲載されている。

  • La Maison blanche(ca 1918, 1933?), RF 1963-92
  • Gladioli(ca 1919), RF 1963-95
  • The Little Pastry Cook(1922-1923), RF 1963-98
  • Landscape, RF 1963-84
  • Side of Beef and Calf’s Head(ca.1925), RF 1963-86
  • The Turkey(ca. 1925), RF 1963-81
  • The Room Service Waiter(ca.1927) RF 1960-50
  • Altar Boy(ca.1927-28), RF 1963-96

    曲がりくねった風景、レンブラントを意識した死んだ動物、肩肘が張った人物とスーチンの画題を網羅した展示だった。
    やはり人物がよかった。The Little Pastry Cookは傑作です。

    次によかったのはやはりマティス
    ドメニカがギョームの収集していた1910年代の大作は処分して、1920年代の作品を中心としたコレクションにしたという。ニース時代の装飾性の高い部屋の作品は、やはりマティスらしい。
    三姉妹(1917)は、ギョームがオークションで入手したもの。バーンズに売った3姉妹へのオマージュだという。バーンスコレクションのサイトをみるとRoom 19, West Wallにマティスの「三姉妹」が何と3枚並べて展示されている。

    マティスもスーチンもあるとなると、フィラデルフィアに行きたくなった。

    パリで見学するのと違い、解説をゆっくり読んでギョームの邸宅のマケット(再現ミニチュア)も見れ、何をドメニカが処分し、何をあとから購入したかも分かり、意外にも満足のいく展覧会でした。

    3日の1500過ぎに到着したら、寒い外を含め30分も切符の購入に並んだのだけが、ちょっと残念でした。(帰る頃には列はなかった)


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