徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

久々に文化の日を上野で。最澄と天台宗のすべて @東京国立博物館

2021-11-03 | 美術

久々に文化の日を上野で過ごした。

 まずは、東京国立博物館へ。伝教大師1200年大遠忌記念特別展「最澄と天台宗のすべて」。今週だけは、兵庫・一乗寺蔵の国宝 聖徳太子及および天台高僧像 十幅が同時公開される、というのが今日予約した理由。聖徳太子、龍樹、善無畏、慧文、慧思、智頭、灌頂、湛然、最澄、円仁の十幅。以前の最澄と空海展等でも、半分ずつ拝見した覚えはありますが、やはり十幅は圧巻です。法華経、天台宗の系譜の説明書きも読みながらゆっくり鑑賞。
 最澄は、円教、密教、禅、戒律を唐で1年間かけて学んだ。延暦寺は、法然、親鸞、栄西、日蓮など、多くの高僧を輩出した。との説明に、そうだったのとお勉強。

 勅封唐櫃を勅使立ち合いの下で開封されるようすのビデオを見た後に、嵯峨天皇宸筆国宝 光定戒牒(こうじょうかいちょう)。風格の書。意外にも最澄関連の展示は、これで終了。

 円仁、円珍と弟子の展示では。天台曼荼羅やインド風の線画の胎蔵図集 上巻(奈良国立博物館)などを拝見。円仁の入唐求法巡礼行記の説明図を見て、今後読んでみようかとなと。回峰行を創始した相応とともに、千日修行のビデオがあり、ちょっとすごいなあ、と。

 源信の往生要集上巻(青蓮院)と六道絵(聖衆来迎寺)。後者は単眼鏡で拝見。

 阿弥陀如来立像(真正極楽寺(真如堂))。秋の紅葉のときにさんざん並んで拝観した覚えはあります。

 法華経写経。紺紙金銀交書法華経巻七(延暦寺)、浅草寺経巻二、慈光寺経勧持品第十三、料紙も見返絵も素晴らしい。

 江戸に飛んで天海。信長による比叡山焼討ち。これを秀吉と徳川将軍家が復興。この復興に重要な役割を果たしたのが慈眼大師天海。信長による比叡山焼討ちと天海は頭の中でバラバラでしたが、得心しました。

 金剛力士立像(福島 法用寺)は、ヒノキの一本づくりで、迫力でした。深大寺の慈恵大師(良源)座像は大きい。国宝 釈迦如来倚像(深大寺)も久々に拝見。一度深大寺にて拝見に行きたいものです。
 最澄展ではなく「天台宗のすべて」展でした。


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