徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

日高理恵子氏を見にDOMANI展へ @新国立美術館

2020-02-02 | 美術
2月1日の日経新聞の最終面に、「DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに」の展観記事が掲載されていた。日高理恵子氏の名前を見つけて、はじめてDOMANI展を見に行った。

そもそもDOMANI展は、文化庁の「新進芸術家海外研修制度(在研)」の成果発表会の機会だそうで、今年で22回目だとのこと。
但し、今年は、「2020年の東京オリンピック・パラリンピック年の冒頭にあたるため、国が展開する「日本博2020」のプログラムに参画する特別版となりました。「日本博」関連展に共通するテーマ「自然」を受け、「傷ついた風景の向こうに/ Landscapes in Our Age: Scarred and Reborn」をサブタイトルに、多世代から精選した11名の作家によるグループ展とします。」だとのこと。


  • 米田 知子《道ーサイパン島在留邦人玉砕があった崖に続く道》2003
    記憶と歴史をテーマにした作品。D-DAYの海岸とか、重いテーマが並ぶ。

  • 藤岡 亜弥《川はゆく》2017
    広島原爆ドームの近くの川辺の、現在の人々を鮮やかな色彩で写す。


  • 栗林 慧 氏のインスタレーション
    巨大なスクリーンに映る虫の生態に興味津々。

  • 日高理恵子
     陽光 1981 国立国際美術館; 滲みで陽光をあらわす
     樹を見上げてVII 1993 国立近代美術館  新国立美術館だと少し小さく感じます
     空との距離I 広島市現代美術館
     空との距離II 新潟県立近代美術館
     空との距離XIII 2017 シルエット
     空との距離XIV 2017 装飾的でマリメッコを思わせる
     
  • 宮永 愛子《景色のはじまり》2011~
    金木犀の剪定葉6万枚のミクストメディア。震災を契機に作成した作品。
    高橋コレクション蔵 撮影:豊永政史

  • 畠山 直哉《2019年8月1日 宮城県仙台市》2019
    東日本大震災で、ポツンと残った木を写す。津波で変形した木に、思わず涙。

    「傷ついた風景の向こうに/ Landscapes in Our Age: Scarred and Reborn」のテーマ通りの見ごたえのある展覧会でした。
  • コメント
    • Twitterでシェアする
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする