徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

2008年6月の記録

2008-06-30 | 美術(Index)
2008年6月の記録

展覧会
  • 7日 芸術都市パリの100年展 ルノワール、セザンヌ、ユトリロの 生きた街 1830-1930年 @都美術館
  • 7日 平常展 本館 東京国立博物館
  • 7日 蜀山人 大田南畝 -大江戸マルチ文化人交遊録-(後期)@太田記念美術館

  • 14日 没後80年 佐伯祐三展 @横浜そごう美術館

  • 20日 没後50年 モーリス・ド・ヴラマンク展 @損保ジャパン東郷青児美術館

  • 28日 コロー 光の追憶と変奏曲 @国立西洋美術館
  • 28日 常設展 @国立西洋美術館
  • 28日 芸大コレクション展 @東京藝術大学大学美術館
         徒然草画巻の一図の鳥居清長の肉筆画を拝見
  • 28日 KAZARI ―日本美の情熱―(V期) @サントリー美術館
  • 28日 没後50年 ルオー大回顧展(前期)@出光美術館
  • コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    対決 巨匠たちの日本美術 が近づいた

    2008-06-29 | 美術
    はじめてBLOG PARTSを貼ってみました。
    「対決 巨匠たちの日本美術」です。

    ギャラリートーク「山口晃が巨匠を斬る」が7月17日あるようです。7月2日締切。限定50人。木曜日なので私はいけませんが、競争率は高そうですね。

    私が、本展覧会で期待しているのは、川端記念財団が川端康成生誕110年を前に展示する十便図・十宜図と歌麿の婦女人相十品・ポッピンを吹く娘。2度訪問ですね。


    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    コロー 光の追憶と変奏曲

    2008-06-28 | 絵画
    コロー 光の追憶と変奏曲
    2008年6月14日から8月31日
    国立西洋美術館

    カミーユ・コロー Jean-Baptiste Camille Corot(1796-1875)展を訪れた。古典的伝統のなかで絵を習得していたことが印象的。プッサンの継承者として造形美を作成している。風景画も斜めの枝ぶりが画面を決めている。1845年のサロンに出品された《ホメロスと牧人たち》、古典的に人物を三角に描く《鏡を手にする収穫の女、あるいは鎌をもつ女》など。

    ルーヴル美術館からは《モルトフォンテーヌの想い出》、《青い服の婦人》、《真珠の女》の3点が来日。

    《モルトフォンテーヌの想い出》(1864年サロン出品)は、抒情的風景画。銀面のように澄んだ湖を背景に神話のように人物が描かれる。コロー芸術の創造した「銀灰色の霧」「想い出」(Souvenir)の頂点となる作品。

    《青い服の婦人》(1874、1900年パリ万博出品)の、右手を顎に当て今にも動きだしそうな自然な姿。

    《真珠の女》(1858-68)の澄んだ瞳。胸元の上衣を少しだけ膨らませた造形。

    高橋明也氏がヴァンサン・ポマレッド氏(ルーヴル美術館絵画部長)とマイケル・パンタッツイ氏の協力を得て開催された展覧会というだけあり、新鮮な驚きだった。

    館内は土曜日ではあったが、予想外の混雑。

    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    没後50年 モーリス・ド・ヴラマンク展

    2008-06-20 | 絵画
    没後50年 モーリス・ド・ヴラマンク展
    2008年4月19日から6月29日
    損保ジャパン東郷青児美術館

    あまり前評判も聞かず、会期も終わってしまう前にと慌てて訪れた。モーリス・ド・ヴラマンクといえば、佐伯祐三をアカデミックと叱咤したという印象だけだった。今回の展覧会で初めてその画風の変遷を知った。ゴッホ、セザンヌの影響を受け、ドランともにCHATOUに住み、フォービズムの中心にいた。彼の1905年のSalon d'Automneに出品。フォービスムのパステルカラーの色彩の作品は展示されていないが、《静物》(1906)(ポンピドゥーセンター蔵、サン・トロペ・アノンシアード美術館寄託)は、まさにセザンヌ風。そして時代は下り、1920年頃以降の叙情的な風景画。画風を確立した時期。そして佐伯が訪問したころの作品。これには魅せられた。たとえば、《オーヴェール・スュル・オワーズの雪》(1924)、《雷雨の日の収穫》(1950)。どんよりとしたヨーロッパ冬空を厚手の絵具で塗りたくり、農村の風景や地方の町並みを描く。意外に楽しめた展覧会だった。

    帰って調べてみれば、昨年パリで見た画商Vollardの展覧会のカタログで、ヴラマンクのいかにもフォービズムという作品を発見。もうすこし優品はあるようだ。
    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする

    没後80年 鮮烈なる生涯 佐伯祐三展

    2008-06-14 | 絵画
    没後80年 鮮烈なる生涯 佐伯祐三展
    2008年5月10日から6月22日
    横浜そごう美術館

    佐伯祐三の郵便配達夫が見たくて訪れた。大阪市立近代美術館建設準備室所蔵の作品の一部は、昨年見る機会を得たが、郵便配達夫を見そびれていた。

    初期の画風の確立に苦労していたころの作品をまとまって見たのは初めて。ユトリロに傾倒した作品も多くあった。しかし、やはり、山本発次郎氏(大阪市立近代美術館建設準備室所蔵の作品)の目に止まった2回目の訪仏の作品は気迫がある。

    モランの風景を描いた作品、そして「黄色いレストラン」、「郵便配達夫」、「ロシアの少女」。田辺市立美術館の「扉」(1928)は残念ながら横浜展では出品されず。

    夫人は、佐伯と娘の遺骨をもって帰国したとは今回気づいた。
    コメント
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする