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【会津野】見える化・見えない化

2016年09月20日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

近頃、「見える化」と「見えない化」が進んできたましたね。

まず、「見える化」と「見えない化」を定義してみましょう。

「見える化」とは、電気のように目に見えないものを視覚的に「見える」ようにすることを言います。近頃では、googleが世界の漁場での操業実態を、地図上で「見える化」したニュースがありました。漁場の操業実態は、例えば太平洋のどの地域で魚がたくさん釣られているのかなど、よくわからないものです。これをわかるようにしたのが、まさに「見える化」です。

「見えない化」とは、SNSなどで暴露される事例が相次ぎ、あえてネットから離れたところでの人々の結びつきを求める動きを言います。社会学者の宮台真司さんによると、2011年頃からこの「見えない化」の動きが出ていると言います。

人々が直感的にわからなかったコトを視覚的に現す「見える化」は、かつてからイラストや図表で示す事が行われていましたが、「わかりやすさ」ということを求める風潮からか、一歩進んだ画像化が先鋭的になってきました。この画像化ということは、SNS内蔵カメラにより社会における画像が膨大に存在するようになったことと、人工知能の手法であるディープラーニングが画像解析をより高精度で行えるようになってきたことにより、社会のあらゆることを「見える化」という手法を通じて人工知能化するために役立ってきています。

しかし反対の「見えない化」は、みなさんに知り得ない社会を大事に保つ傾向がみられ、特権主義的な面が見え隠れしています。原発事故以来、本当に大事なことを隠しながらまるで情報公開しているかのごとく振る舞いつつ、実質的な「見えない化」を進める組織が多くなっています。個人についても、そういう傾向が見て取れます。

「見える化」が行き着く先は、人工知能による人間の代行ですので、「見える化」でも見えないコトを見る「知能」が人々に求められきているし、それを恐れる人々の「見えない化」も進んでいます。

先週、ドイツのバイエル社がアメリカのモンサント社を買収するニュースがありました。モンサント社と言えば、F1種と呼ばれる1回しか発芽しない種を作り、農家が毎年種を買い続けなくてはならない知財を開発した会社です。さらに、育てたい作物以外の雑草を根こそぎ殺してしまう「ラウンドアップ」という除草剤を売っていることでも有名です。科学により人間の労力を大きく減少させることを追求した結果、科学漬けの作物を食べることになったことを忌避する人々が実際に現れてきた反作用も起きています。

バイエル社は医薬品の会社なので、ヒトの薬の他、モンサント社の技術と知財を畑の薬の分野で活かすことを目的としています。

私の身近なこととして、有機農業などの「自然な行為」を求める方々は、誰にでもわかる「見える化」した知識を追求するのではなく、過去の文献やその地域の気候風土を感じる知性を勘案しつつ、「見えない化」しているノウハウを追い求める「知能」を先鋭化しているように見えてきました。

ビットコインで使われるブロックチェーン技術を勉強して思うこととして、いままでの余計なものである信頼できない第3者というものが存在しない社会を作るプロトコル化と相互監視がその技術の中枢として知られます。これにより、はみ出した第3者を排除することや取り締まるためのコストが存在しなくなります。コストがなくなり低額でサービスが利用できるようになれば、人々はそちらに流れ、いままで温存してきた既得権益が失われます。これは「見える化」の領域です。

それに対し、プライベートブロックチェーンという技法を使い、自分や閉じた組織だけに見え社会には見えない仕組みを構築し、既得権益を温存しつつ特権を享受するような社会に向かう傾向も見えてきています。これは「見えない化」の領域。この「見えない化」は、知能の向上ができないことを恐れることから派生する行為だとも思えます。

これに抗うには、各自の知能向上しかない。宮台さんが言う<感情の劣化>が進む世の中、ヒトとしての感情を維持して知性をしていかないと、生きづらい世の中になってしまいそうです。

「見える化」を共有する部分と、「見えない化」でフリーライドされないことへのバランスを考えながら過ごしつつ、知能の向上を目指す時期がしばらく続きそうです。

今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。

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