おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
今朝の会津野はー8℃の冷え込み。昨日よりは暖かいですが、やはり凍てつく寒さです。
昨日投稿した「もしドラ」読みたかったのぉ~の、「もしドラ」の題材となったP.F.ドラッカーの著作を読んでみたくなり図書館で借りてきました。
借りたのは「非営利組織の運営」。
非営利の代表格として、ガールスカウトの組織運営を例に書いてある部分がありました。そこには、ガールスカウトのミッションとは、「われわれのミッションは誇りと自信に満ちた女性を育てることである」とあります。
この「ミッション」。昨年受けた小規模経営者のセミナーにおいて、どんな商売でもミッションを明確に考えなさいとのお話を聴きました。
このブログの題名も、ミッションを自分ながら考えて、具体的に何をするかを考えて決めたものです。今回あらためて、私たちのような旅人さんたち向けの宿屋は、ガールスカウトと同じように、「誇りと自信に満ちた旅人を育てること」が本質のミッションなのではないかと感じました。
本では、ミッションを問ううえで、考えることを3つ示してくれています。
第一に問うべきは、機会は何か、ニーズは何かである。
第二に問うべきは、それはわれわれ向きの機会かである。われわれならば良い仕事ができるかである。われわれは卓越しているか、われわれの強みに合っているかである。
第三に問うべきは、心底価値を信じているかである。このことは物についてもサービスについてもいえる。
わたくし自身が旅人だったとき、全国や海外の安宿を巡りながら、さまざまな地域を観て、さまざまな人々と接し、生き方を模索してきた。旅人のニーズはここにあると思う。そのニーズを満たす機会が旅人宿なのではないだろうか。
ユースホステルというものは、かつてはこのニーズを満たす代表的存在であった。日々接する旅人たちとのコミュニケーションの経験は、良い仕事への礎となっているだろう。卓越さについては精進が必要だけれど、強みとしては考えられるだろう。
この仕事の価値。ユースホステルに集まってくる旅人は、本当にさまざまなことを考えている人々が多い。単に物見遊山な旅人の存在は、ほとんど感じない。価値があるからこそ、みなさんが求めるのであろうし、われわれはその価値を心底から信じなければならないのだろう。
「もしドラ」は、利益を出すための収益事業の経営方針を、非営利な野球部に適用する小説であった。今回読んだ本は、非営利用のもので、非営利を営利事業に適用することを私は試みているけれど、どちらも真髄は同じような気がする。
実はまだまだ、読書の途中なのだが、ものずごく考えながら読む本なので、いつ読み終わるかわからないけれど、素晴らしい本に出会いました。
自己啓発本はたくさん読んだけれど、この本は店舗や法人、団体、ひいては社会への影響など、個人という枠から一歩進んだ内容の道を導いてくれます。
「もしドラ」は前田敦子さん主演の映画もあるようなので、今日はそのDVDを借りて見てみようと思います。
映画鑑賞が自己の仕事になるとは、なんとも嬉しい解釈ですが、楽しく生きなきゃね。
今日も楽しい1日を過ごしましょう。