脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小布施に行く前に楽しむー善光寺お朝事

2024年02月22日 | 私の右脳ライフ
年に2〜3度小布施町まで出かける仕事は、私にとってはちょうど幼い頃夏休みに父の田舎に行く時のような高揚感を感じるものです。田舎に行った時のように待っていてくださる人たちにも恵まれて、20年以上もよくも楽しく仕事が続けられたと感謝の思いが湧き上がってきます。
小布施に行くとよく仕事もするのです。講演会だけでなく、事例検討会も大切な時間です。今回は中ボケの方お一人、右脳障害(理由は不明ですが)の方がお一人、側頭葉性健忘症の方がお一人。正確に伝えると17人中14人は、脳機能が正常か小ボケレベルということになります。認知症の相談窓口でこのような割合で相談者が訪れるというところは、日本中探してもないと思います。(実は通常では、ほとんどが正常者と小ボケレベル)
仕事とはいえ左脳中心にはなりえず右脳の出番が多い小布施行きですが、それでも旅の前後に右脳訓練の時間を用意しています。
今回は、次男の幼稚園時代の先生とご一緒だったので、今までに行ってこれは良いという体験をなぞることにしました。
長野駅の到着がお昼前になるように新幹線を決めました。それからバスに乗って、昼食を「藤屋御本陣」で頂こうという企画です。

善光寺の門前、今は名前だけの大門傍にクラシックな建物が目につきます。



元々は本陣。今は結婚式の披露宴にも使われているというおしゃれなレストランです。建物そのものに歴史が感じられます。

調度品も素敵。玄関入っての待合はタイル作りの暖炉です。
ダイニングルームの壁一面に、藤の花の絵が飾られていました。
オープンキッチンになっていました。中庭の雪釣り松を見ながら、美味しいイタリアンをいただきました。

今回は初めて善光寺の宿坊に泊まります。仁王門を潜ってすぐの良性院。
チェックイン後と翌朝に善光寺を満喫しました。
まず仁王門。仁王像は高村光雲と米原雲海により大正8年に出来上がったそうです。阿吽像が左右逆に備え付けられています。
山門にも登楼しました。写真は不可でしたが、四国八十八ヶ所霊場分仏がお祀りされているので、全国から参拝者があったようです。
ご本尊は文殊菩薩でした。
真正面に表参道。仲見世から山門下までの石畳は1714年寄進された7777枚!310年間踏み締められて角の取れた石、石、石…

山門の係のおじさんが「あそこに行ってぐるりと回してくるんだよ」と言ってくれたので、行きました。
経蔵。八角形の輪蔵の中に一切経が収められていて、輪蔵についている横木を押し回しながら一周すれば、全部のお経をあげたことになるというありがたい体験ができるのです。なんと重要文化財ですよ。
 


ここからは翌朝の出来事。この体験のために宿坊に泊まったのです。
善光寺お朝事。ホームページから説明を抜き出しておきましょう。
日の出とともに本堂で始まるお朝事【あさじは、善光寺全ての僧侶が出仕して行われる法要で年を通して毎日欠かさず行われています。法要は毎朝天台宗と浄土宗の順に二座行われ、法要の中では普段閉ざされている御本尊前の戸帳が上げられ、善光寺の御本尊である一光三尊阿弥陀如来像が納められた瑠璃壇【るりだん】と厨子【ずし】を垣間見ることができます。

今朝のお朝事のために出仕なさっている良性院のご住職。毎朝ですから考えたら大変なお勤めですね。右は良性院の案内人でとても丁寧に案内してくださいました。いろいろなところで敬けんに祈りを捧げていらっしゃるのが印象的でした。

案内人の先導で、天台宗大勧進の貫主さまがお朝事のお勤めのために本堂にいらっしゃる、そのお出ましのところでお待ちすることができました。

上の写真と下の写真の間に「お数珠頂戴」が。

目の前を通過される時に、お数珠で頭を触ってくださるのです。
善光寺住職である大勧進の御貫主【おかんす】様、大本願の御上人【おしょうにん】様が導師として本堂に出仕される際、その往復の道中にてひざまずく参拝者の頭へ、手にされた数珠で触れ、功徳を授けてくださいます」

お数珠頂戴が実現したことで本堂へ。そして階段を下がってまっくらなお戒壇巡りが始まります。その時本堂内陣では、出仕されているお坊さん全員の天台声明が流れているという素晴らしいシチュエーション。頭上からかすかに聞こえてくる声明に守られているような気持ちになりました。
それから時間が許すまで、法要に参加させていただきました。本堂を出た時に、同行の友人は「見送った人たちを身近に感じてとてもすっきりとした気持ちになれました」とちょっと涙されていました。
本堂。国宝。

善光寺境内の様子。

良性院で朝食をいただいて、長野電鉄善光寺下駅発8:32で小布施駅へ。脳のスイッチを切り替えて、さあお仕事が待っています!



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