脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

8月の右脳訓練ー宗像大社参拝

2017年08月20日 | 私の右脳ライフ

高校の同窓会出席のために北九州に帰省しました。
帰省の目的は、8月12日12時30分から役員会それから総会に出席することですから、いつものように前泊。ということは8月12日午前中はフリータイムということでもあります。
故郷ですから、両親からあちらこちら連れて行ってもらってるのですが、なんと言っても半世紀も前のことになります。多分60年くらい前に行ったことがある宗像大社参拝を計画しました。小倉駅近のビジネスホテルに投宿。朝7時過ぎに出発し参拝や見学の後、小倉着11:46で戻ることにしました。
沖ノ島だけといわれていたのが覆って一括して世界文化遺産に登録されたのは今年の7月。グッドタイミング。

神門前には「皇族下乗」とあります。
拝殿には菊の御紋章が。宗像大社に祀られている三女神は、皇室国家の守護神ですからまあ、理解できますね。

二の鳥居をくぐり、心の字池に太鼓橋がかかっています。

その先には手水舎が。

拝殿の欄間には、歌仙絵。扁額には「神勅 奉助天孫而 為天孫所祭」とあり天皇家とのゆかりがわかります。

本殿の茅ぶき屋根は優美なカーブを描いていましたが、解説板によれば五間社両流造、国指定重要文化財とのことです。静かな格式を感じました。

本殿裏には、22の社殿に121の末社をお祭りしてあります。これほどの末社がある背景には、大化の改新に始まる宗像大社の歴史がかかわっています。大化の改新後、公地公民になりましたが、全国で7か所だけ神郡が認められその一つがここ宗像大社とのことです。ちなみに伊勢神宮内宮・下宮・安房神社・鹿島神宮・香取神宮・熊野大社(出雲大社)・日前神宮(國懸神宮)・宗像大社が八神郡といわれます。

家族と一緒に来ていた小学1年生が、一社ごとに丁寧に参拝していました。
大社のまわりはうっそうとした、鎮守の森。樹齢550年の楢の木はご神木です。



宗像大社には特筆すべきものがあります。それは日本古来の祭りの形式が残されている高宮祭場。社殿がなく、岩や木そのものが神が降臨する場(神籬=ひもろぎ)であり、そのまま礼拝する形式です。

両側の森からの涼しい風を楽しみながらこのような階段をいくつか上ると、少し開けた場所に至ります。遥かに玄界灘が望める多分大社の中では一番高いところだと思われました。

この逆側に高宮祭場がありました。

ここは、宗像三女神の降臨地といわれています。撮影をはばからせるような雰囲気があるのが不思議です。

宗像大社は、沖の島・大島そしてここの三宮からなります。
沖ノ島 沖津宮(田心姫神=たごりひめのかみ)大島 中津宮(湍津姫神=たぎつひめのかみ)総社 辺津宮(市杵島姫神=いちきしまひめのかみ)が各宮の名前と御祭神(の読み方)です。
先の二つは玄界灘の海上にありますから、ここ辺津宮に遥拝所があります。第二宮(=ていにぐう)第三宮(=ていさんぐう)という呼び名からは韓国風を感じます。現在修復中でした。

沖ノ島は玄界灘にある周囲5kmには何もない絶海の孤島ですが、全体が神の島とされていて厳しい掟が連綿と続いています。神官一人のみ上陸し日々礼拝を続けている。女人禁制。上陸する際には海中に入り禊を行う。一木一草一石たりとも島から持ち出さない。などの掟です。
その掟が守られたからこそ、昭和29年から46年までの発掘調査から沖ノ島神宝といわれる8万点に及ぶ国宝が見出されたのでしょう。

館内は撮影禁止でしたが、一階二階は沖ノ島神宝の展示です。その結果一階の展示物は全部国宝。二階の展示物も全部国宝。3-4世紀とか4-5世紀から展示が始まります。金製指輪は1500年にわたってそのままに輝き、歴史をさかのぼるほど大きく立派な銅鏡、勾玉や宝石類。神馬を飾る金銅製の馬具など。保存状態のよさに驚かされました。
三階は社伝神宝ということで重要文化財の展示でした。
二の鳥居を出て、一の鳥居までに西鉄バスのバス停があります。西鉄と見るだけで懐かしいものです。

途中で、スーツに着替えて宗像大社前~東郷駅~小倉駅へ移動です。宗像大社滞在時間は2時間半強。ちょっと早起きして本当によかった!それに暑さを覚悟して行きましたが、さすがに鎮守の森の中は心地よかったです。

事前の準備は全部ネット検索です。宗像大社の歴史やご祭神、境内案内図、神宝館。それに乗り物の時刻検索。ほんとに便利になりました。
でも、実際にその場に身を置き、見たり感じたりする時がなければ、調べたことは単なる情報、知識であって左脳で処理できるレベルということになります。
右脳を駆使して、つまりアナログ情報を十分に入力した時に初めて前頭葉を活性化できるということを、今回も実感しました。



 


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