脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

かくしゃくヒント29ー遊び心いっぱい

2016年03月17日 | かくしゃくヒント

今日10時過ぎに、楽しいお客さまが飛び込んできました。こんな車に乗って。

高校時代の友人の先輩。我が家にいらっしゃるのは二度目です。
前回もおもしろい方(興味深いの意味です!)と思いましたが、詳しいお話を聞く間もなくお帰りになってしまいました。
友人が言います。
「いや~今回は大変だった。高速に乗らずに下道を通ってきたので、何と7時間以上かかったんだよ」
埼玉から出発なのですが、なぜ「下道?」と尋ねると、「見てもらったらわかるから」

こうして並べて見ると、そのかわいらしさがわかるでしょう。
つまり、二台並んで走ってきたのですって!
しかもちょっとしたアクシデント付で。友人が説明してくれました。
「間違えて高速に入っちゃったんだよね。これって高速は走れない。だから次のインターまで行って降りるという訳にもいかない。どうしたと思う?係りの人が、県警に連絡して、上下線を一時ストップさせて、我々2台、中央分離帯のところの開閉箇所を開けてもらってUターン。申し訳ないし、恥ずかしいし…いやー大変だった」と、話の内容の割には楽しそうに友人が説明してくれました。
「11時前に出て、夕食が6時から、というのに3分前に到着。だから今日も、何が起きるかわからないので、もう帰らなくっちゃあ」と慌ただしいこと。
なんと言っても、目を引くのはドラえもんのヘルメット。
アップしてみました。目は取り外し自由で、その日の気分で付け替えるそうです。
「今日はいいことありそうでハート.✖もあるしね」

ちなみにタケコプターはバッテリー付きでスイッチを入れたら、回ります。

ホーンもあるのですが、大体はラッパの前についている自転車用のベルを鳴らすことが多いのですって。
「町中だとうるさいから。こっちの方が雰囲気が合う」
これだけで、どういう気分で街中を走っているかわかるというものですね。
「ラッパは飾りですか?」
「外して吹きます。ボクはラッパも吹けるし、ホラも吹ける。絵も描くし、恥もかく」と大真面目に答えてくれるのです。
車内、というか外気に触れっぱなしですけど、一応車内装備の説明を求めます。

「このドラえもんは飾りじゃあない…?」
「小さいドラえもんは、そうです!飾り。アクセサリー。」
「小さいネコも、飾り?」
「そう、あたり」

「三脚は?カメラを付ける?」
「そう、これもあたり!これで走ってると『写真撮っていいですか』ってよく言われるんだけど『もちろん』と答えてから『ボクも撮っていい?』って言っといてから撮影者を撮るんだ。おもしろいよ。びっくりした顔して写ってるから」

御齢73歳。
そもそも、の大切な質問。
「この車どうしたのですか?」
「自分で作ったんだ。3年かけてね。と言っても毎日やったわけじゃないよ。合間合間にやって3年かかったってこと。フレームまで手作りじゃないし、エンジンは50ccバイクのが載ってる。そうそう60歳から作り始めたから、もう10年は楽しんでるなあ」
話が簡潔。よくわかります。
ただ、私としたら、十分に楽しんでいらっしゃることは、わかるのですが、もっともっとどんな生活ぶりか具体的にお聞きしたかったのです。(またいらっしゃってくださいね。今度はゆっくりお話してください)
でも、もうお気持ちはGO HOME!

このサクラ祭りが始まってる伊豆高原までいらっしゃって、そのまま帰るのではいくらなんでも、と、せめてオオカンサクラと城ケ崎サクラだけは見てほしいと、伊豆高原駅と富戸港への道を案内しました。
でも、もしかしたら、花見よりなによりこの車で走る爽快感、してやったり感が喜びの根源かもしれないと今思ってます。
今日のフェイスブックを見て驚きました。
目撃されてる!
目撃した人がきっと楽しい気持ちになったことと、私までうれしくなりました。

こうしてブログを書きながら、ひとつわかりました。
部屋でお茶を飲んでおしゃべりをしていた時には、丁寧な言葉のやり取りをしていたはずなのです。友人の先輩、もちろん年上の方ですし、まだ2度しかお会いしたことがありません。
ところが、このかわいい楽しい車の前だと、どうしても砕けたものの言い方になってるのです。この車にはこういう力があるのですね。
やっぱり人生は楽しむ姿勢が大切だと思います!

追加です。
このブログを読んだ、年若い友人とメールのやり取りをしました。
「7時間はちょっと辛いかも」というメールに「奈良にも行かれたそうです」と言いました。その返信。
「奈良までですか?すごい!こういう方は、次どこ行こう?とか、もっと改造しようとかいつも思っていらっしゃるので、ボケとは程遠いのでしょうね。これだけ熱中できることがあるのは素晴らしいことですし、羨ましいです」
その通り!インターナショナル・ビジネスマンも、魅了されました。

 

 

 
 
 

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