涅槃への一人旅

中年過ぎのオジさん、家族は独立して好き勝手にやってます。人間、死ぬときは一人。残った人生、もっと勉強してもっと知りたい。

58日目 二度目の神戸・摩耶山

2017-09-03 17:55:07 | 山登り
このブログの20日目が、山登り開始の摩耶山だった。今回は前回とは逆のコースで登り降りしたが、1年前と違うことと言えば、リュックの重さぐらいか。前は5kgもしないようなリュックだったが、今では鍛錬とはいえ15kgは担いでいる。そのため疲労度はあまり変わっていない。

表紙は、20日目に『300段はあろうか?!』と記載した石段。確かに何度か休みながら登った。

摩耶山頂上の電波塔とケーブルの駅の写真。


昼間の景色もいいが、『1000万ドルの夜景』と謳われているだけに夜が綺麗なのであろうが、中々登るチャンスがないので、その案内板の写真。頂上付近は掬星台と呼ばれており、星を掬(すく)うような美しさらしい。


頂上から東側、隣の六甲山山頂の景色。


あとは20日目と大して変わらない写真ばかりなので省略しました。


今回も長くないので、72回と73回を掲載します。

第72回 昭和5年12月19日
 本日午後十時頃外出より帰り来られ就寝せらる。量子しばらく端座し居たるに弥八地蔵御出あり。
仏 今晩はあなたのお祖父様を御連れ申して来ました。
○ ああお祖父様ですか。しばらくお目にかかりませなんだが御機嫌よろしう。
祖父 今晩は久振りに御伺いしました。昨晩は色々な御話ありまして結構であります。又試験が済むとお話さして貰います。(目下学校の試験中)
○ まああなたの御蔭で内の者も大変喜んで呉れて結構であります。まあ子供も楽に寝て居ります。
親戚の者も少し許り喜びかけて居ります。
祖父 又聞かせてやって下さい。あなたの家の事については心配して居るのですがねえ、あの二丁目の家を(鶴田町二丁目に借家あり)あなたに住んで貰う様には出来て居りませんが、けれども大変縁起の良い家じゃでねえ、まああそこへ入って貰って追 付二階でもつけたらと思って居ります。
   お浄土ではあなたの御傍え寄る事も出来ぬ尊い御方であるけれど娑婆では苦労なされる。
   量子や、お前此の方を大事にしゃっしゃい、もうよい休まっしゃい。

第73回 昭和5年12月20日
 不思議の蜜柑箱(御歳暮品)
 本日土曜日なりし為早く帰宅され下の座敷にて長男と添寝中(午後4時20分)にこにこと御笑いになる。やがて仏様御来臨になる。多分竹鼻地蔵様らしい。
○ おお竹鼻さんか 毎度有難う。
仏 あなたお帰りの時蜜柑が欲しかったでしょう。
○ いっそ買おうか。
仏 いいえお買いにならないでも今に持って来ますわ。
○ 持って来るかな、何処から
仏 生徒の内からじゃわ
○ ええやつかな
 それは分らぬ知らぬか黙って見えた。
仏 もう今晩にも持って来ます。
 「この様な話を云って見えたがおかしいじゃないかね」と帰宅した父に話して居る所へ、表戸を開けて「御免下さい」(午後5時)と入り来る者あり。之は丸物(百貨店)から宅送せし物にしてよく見れば正しく蜜柑箱にして綺麗に包装して有る。早速受取りに印を押し一同大笑いなす。その儘林の枕元に置く、やがて目を覚され初めてそれを知り封を開くに塁々たる金色の蜜柑が一杯入って居た。
送り人は生徒の父兄なりしなり(送り名を伏す)
早速仏壇に供え(竹鼻地蔵様が先に「わしにもすえて呉れ」との御約束ありたり)家内賞味せり有難き不思議の事といふべし。


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1 コメント

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72回目の注釈 (旅人)
2017-09-03 18:33:15
『祖父』というのは、林量子の祖父と思われる。林領一は次男であり、林量子の両親と同居していたよう。

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