テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

「映画 深夜食堂」を観る

2022-07-01 | ドラマ
 先だって、J-COMチャンネルで「映画 深夜食堂」をやっていたので観る。
 タイトルは知っていたが、あんまり期待も無く見始めたらまぁまぁの作品で、これなら録画して2回くらいみるべきだったかもなんて思ったりした。

 という事で1回しか観てないのでストーリー紹介はallcinemaの解説を引用する。
<安倍夜郎の同名漫画を原作に、繁華街の片隅で小さな食堂を営む寡黙なマスターと、そこに集うワケありな客たちが織りなす悲喜こもごもの人生模様を綴る小林薫主演の人気深夜TVドラマ初の劇場版。

・・(省略)・・

 夜も更けた頃に営業が始まるその店を、人は“深夜食堂”と呼ぶ。メニューは酒と豚汁定食だけ。それでも、客のリクエストがあれば、出来るものなら何でも作るのがマスターの流儀。そんな居心地の良さに、店はいつも常連客でにぎわっていた。ある日、店に誰かが置き忘れた骨壺が。どうしたものかと途方に暮れるマスター。そこへ、久々に顔を出したたまこ。愛人を亡くしたばかりの彼女は、新しいパトロンを物色中のようで…。上京したもののお金がなくなり、つい無銭飲食してしまったみちる。マスターの温情で住み込みで働かせてもらう。料理の腕もあり、常連客ともすぐに馴染んでいくが…。福島の被災地からやって来た謙三。福島で熱心にボランティア活動する店の常連あけみにすっかり夢中となり、彼女に会いたいと日参するが…>

*

 マスターに扮するのは小林薫。左目の上を額から頬にかけて縦に刀傷のようなモノが走り“やくざ上がり”かと思わせるが物腰は柔らかい。最後まで過去は謎のままだった。
 パトロンを失くしたたまこには高岡早紀。いつまでも衰えない色気が役柄にぴったしで斜に構えた生き方もどうにいっている。
 たまこの新しいパトロン、というか食いつなぎのための若者になるのが柄本時生。結末は予定通りだった。
 みちるには多部未華子。謎めいた登場ながらあっさりとケガをしたマスターのお手伝いをしてしまう展開にはもう一捻りほしいかも。
 東日本大震災で妻を亡くした謙三に扮するのは筒井道隆。ストーカーの様になって優しかったボランティアの娘を困らせるが、娘には娘なりに後ろめたさがあったらしい。
 骨壺のエピソードは延べの登場時間は長いし、最後に伏線回収されるがとりたてて深い結末には見えなかったし、むしろ持ち主田中裕子のギャグのような演技が白けさせたな。
 その他、余貴美子は近所の割烹の女将で、オダギリジョーは交番のお巡りさんの役だった。

 仮のお薦め度は★二つ~二つ半。「悪くはないけどネ」
 感情を大きく揺さぶられるようなエピソードが一つも無いのが弱いかな。

*

(2014/松岡錠司 監督・共同脚本/小林薫、高岡早紀、柄本時生、多部未華子、谷村美月、余貴美子、筒井道隆、不破万作、松重豊、光石研、、田中裕子、オダギリジョー、向井理/119分)




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