(2001/ロン・ハワード監督/ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エド・ハリス、クリストファー・プラマー)
映画館でもビデオでも、一度に2回観ることが昔から多い。かつては、「風と共に去りぬ」も「ウエストサイド物語」も、「アラビアのロレンス」「屋根の上のバイオリン弾き」も一日映画館に閉じこもって観たものだ。「ビューティフル・・・」もそんな作品の一つになった。ちょっと意味合いが違うけど。
さて、この作品については、実在した人物の話ということと、何やら頭の良かった人という以外は特に前知識無しに観た。
時は第二次世界大戦が終わって数年後、舞台は有名なプリンストン大学から始まる。
優秀な若者が集まるこの大学に入ってきたジョン・ナッシュは、数学を専攻し、色々な事象を数式で解き明かすことに熱中する天才。授業に出ることは時間の無駄だと言い切る彼は、卒業後はMITの研究所に入ることを希望しているが、授業に出ないので教授陣からは入社の推薦を受けられない。しかし、ある事をヒントにアダム・スミスの理論を覆す文書を作成、それが認められてめでたく推薦を受け、希望の研究所に入ることになる。
そこは、国防省とも関係があり、MITの授業の他に国防関係のアナリストとしての仕事もあった。米ソ冷戦下であり、この厳しい状況が彼に悲劇をもたらすのだが、さてその悲劇とは・・・・・。
好きなロン・ハワードの監督作品なので期待して観たのだが、一回目は中程からダレてきた。先の見えない話になってきて、そこにある種のスリルが感じられれば面白いのだが、ただの閉塞感しかなくて、イライラする寸前だった。
ラスト近くになって話に進展が出てきて、そのラストはノーベル賞の授賞式。日本でも昨年末に、田中さんや小柴さんで盛り上がったが、映画の方はこじんまりと描かれていた。
2回目は全体のストーリーが分かっていたので、又(見てない人のために詳しくは言えない)伏線を確かめるために1回目より面白く観た。
思うにこの作品、最初にノーベル授賞式というか色々な苦労が報われた状態を少し見せておいた方が構成として良かったのではないだろうか。「プライベートライアン」や、ちょっと古いけど「ある愛の詩」みたいに結末をある程度インプットさせておいて話し始めた方が興味が持続されて面白かったような気がする。
又、主人公の内面を中心に描かれていたので、本人の家族や奥さんの家族との関係など、少し食い足りない感じがあった。実際の家族関係が、あまり良いものではなかったという話もあり、この辺で描き方が中途半端だったのかも知れない。
ノンフィクションの原作本(ピューリッツア受賞?)があるが、古本屋に出たときにでも買ってみようかと思う。
映画館でもビデオでも、一度に2回観ることが昔から多い。かつては、「風と共に去りぬ」も「ウエストサイド物語」も、「アラビアのロレンス」「屋根の上のバイオリン弾き」も一日映画館に閉じこもって観たものだ。「ビューティフル・・・」もそんな作品の一つになった。ちょっと意味合いが違うけど。
さて、この作品については、実在した人物の話ということと、何やら頭の良かった人という以外は特に前知識無しに観た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/26/716ca3f2f1f24b7714dd47b65bf380d4.jpg)
優秀な若者が集まるこの大学に入ってきたジョン・ナッシュは、数学を専攻し、色々な事象を数式で解き明かすことに熱中する天才。授業に出ることは時間の無駄だと言い切る彼は、卒業後はMITの研究所に入ることを希望しているが、授業に出ないので教授陣からは入社の推薦を受けられない。しかし、ある事をヒントにアダム・スミスの理論を覆す文書を作成、それが認められてめでたく推薦を受け、希望の研究所に入ることになる。
そこは、国防省とも関係があり、MITの授業の他に国防関係のアナリストとしての仕事もあった。米ソ冷戦下であり、この厳しい状況が彼に悲劇をもたらすのだが、さてその悲劇とは・・・・・。
好きなロン・ハワードの監督作品なので期待して観たのだが、一回目は中程からダレてきた。先の見えない話になってきて、そこにある種のスリルが感じられれば面白いのだが、ただの閉塞感しかなくて、イライラする寸前だった。
ラスト近くになって話に進展が出てきて、そのラストはノーベル賞の授賞式。日本でも昨年末に、田中さんや小柴さんで盛り上がったが、映画の方はこじんまりと描かれていた。
2回目は全体のストーリーが分かっていたので、又(見てない人のために詳しくは言えない)伏線を確かめるために1回目より面白く観た。
思うにこの作品、最初にノーベル授賞式というか色々な苦労が報われた状態を少し見せておいた方が構成として良かったのではないだろうか。「プライベートライアン」や、ちょっと古いけど「ある愛の詩」みたいに結末をある程度インプットさせておいて話し始めた方が興味が持続されて面白かったような気がする。
又、主人公の内面を中心に描かれていたので、本人の家族や奥さんの家族との関係など、少し食い足りない感じがあった。実際の家族関係が、あまり良いものではなかったという話もあり、この辺で描き方が中途半端だったのかも知れない。
ノンフィクションの原作本(ピューリッツア受賞?)があるが、古本屋に出たときにでも買ってみようかと思う。
・お薦め度【★★★=一度は見ましょう、私は二度見ましたが】 ![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
![テアトル十瑠](http://8seasons.life.coocan.jp/img/TJ-1.jpg)
予備知識なしで見たら、途中までの危ない仕事ぶりが幻想だなんて思いませんでした。
いい映画でしたね。
総合失調症というのが、あそこまでのモノとは知りませんでしたね。
新しい発見でした。
個人的な趣味から言っても、回想形式は些か飽き飽きしていますし、何より、結果を教えてしまうという弱点になります。
映画というのは全てのジャンルにおいて、次に何が起こるかというサスペンスで構成されている芸術です。回想は時にそれを弱める副作用があります。
最近の大失敗例は、ドキュメンタリー映画「運命を分けたザイル」。ドキュメンタリーとは言え、映画館にかける作品でこの作り方はないですよ。
結果を何処まで教えてしまうかにもよりますが、「プライベートライアン」も「ある愛の詩」も弱点にはなっていないように思いますが・・・。
>映画というのは全てのジャンルにおいて、次に何が起こるかというサスペンスで構成されている芸術です。
その通りです。
ウ~~ン。そこは同意見なんですが、個別作品では感覚の違いでしょうか、捉え方が違うのは不思議なもんですな。
この作品での差は改めて論議するほどのことではないでしょう。
それはそうと、viva jijiさんからロン・ハワードの件で、猛反発を受けてしまいました。悪口は言ったつもりはないのですけどねえ。「余り信用できない」という表現が悪かったようです。
最近色々な方に怒られるので、へこむなあ。
コメント欄に採点表を作ってみたので、遊びに来てください。