テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。

『唖然とした話』

2010-05-23 | 『独り言』
 ブログを始めて5年ほどなるが、この間“唖然とした事”が2度ほど有る。1度目は3、4年ほど前で経緯はハッキリ覚えているが、なにせ昔のことなのであえて書かない。
 2度目は、つい最近、ほっかほかの最新事件だ。
 相手は映画だけでなく、アニメだとか音楽だとか色々な芸術関係のカテゴリーが多いブログで、コチラからコメントするのは勿論映画関係のみ。先方から先にトラックバックやコメントを貰うこともあり、件数は多くないが良好な関係を続けていた(と、思っていた)。

 先日、何件か映画の記事がアップされて、その中の1件にユニークな視点の記事があったので、コメントした。コメントでは“その視点”には言及しなかったが、ついコメントを残したくなったのだ。
 先方はコメントもトラックバックも承認後の公開となっているが、返ってきたコメントに驚いた。

<十瑠さんへ。
たいへん申し訳ないですが。
誘導目的でのリンク・コメントの書き込みは、どなたであれ、お断りしています。
そのようなコメントがあったブログへは参りません。>

 “誘導目的”って、要するに、コメントに付けるURLにその作品についてのコチラの記事のアドレスを残しただけなんだけど、これって変?
 他のブログにもそういう事はやったし、以前にも今回の相手のブログにもやったことはある。その時には何にも言われなかったし、トラックバックが返って来たくらいなんだけど・・・。
 先方の掲げるブログの注意事項には、コメントにも<身元確認のため、なるべくURLをリンクしてください。>と書いてある。個別の記事と、ブログのURLとどんな違いがあるっていうんだろう?

 コチラのコメントはURL抜きで公開され、“誘導目的”と書かれているので、まるで冤罪にひっかかったようでまことに居心地が悪い。
 “誘導目的”と書かれますと、不純なブログと思われかねないので(個別の記事にリンクさせただけだと)一言添えさせて下さい、と2度目のコメントを入れたが、どうやらこれは無視された模様。なんだかキツネにつままれたようだ。

 フーッ。
 とりあえず、書くことで多少はスッキリした感じがする。いっそのこと最初のコメントも消してくれと言えば良かったナ。
 『それでも僕はやってない』が観たくなった。

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クイズ好きの方に、こんなサイトを

2009-10-05 | 『独り言』
 オリジナルのクイズやアンケートも作れる、こんなサイトを偶然見つけました。

 問答家族(もんどうかぞく)

 きっかけは、コレも偶然お邪魔したブログに付いていた「映画名台詞検定」をやってみたから。
 色々なカテゴリがあって、それぞれに楽しめそうです。
 テレビも芸能人のクイズ番組が盛んだけど、そろそろ飽きられる頃かな。

 検定結果はブログパーツに出来るようですが、gooさんはまだ対応してないようです。てなわけで、ぶっつけでやった検定結果は画像にてご披露。辛うじてお墨付きを頂きました。


  
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1コインDVD

2009-05-22 | 『独り言』
 あんなに何処の書店に行っても有った1コインDVDですが、いつの間にやらすっかり見なくなりました。我が家の近くの書店にも、入り口のすぐ横とか、レジカウンターの近くにラックに重ねて置いてあったのに、思い起こせば突然のように姿を見なくなりましたな。いつでも買えるとほおって置いた珍しい旧作映画も幾つかありまして、本当に惜しいことをしたと思っておりました。最近、近くの書店は復活したようですが、作品数が減って、特に珍しいものもなく、やっぱりあの時に買っておけば良かったなぁと・・・。

 ところが先日、妻と大手スーパーに買い物に行きましたら、エレベーターの中に、<古書・新古書・旧作CD・DVD販売>の特設コーナーが期限付きであるとのチラシが貼ってありまして、妻が買い物をしている間、見に行くことにしました。その時は本を目当てに探したのですが、行ってみると1コインDVDもあり、かつて購入予定リストに入っていた映画を見つけました。
 一つは「ゲームの規則」。もう一つが「巴里の女性」。

 「ゲームの規則」は、「フレンチ・カンカン」などの、ジャン・ルノワールの作品。「大いなる幻影」は買っていたのに、これは後回しにしておりました。
 「巴里の女性」はチャップリンの、本人が出ていない作品。しかもコメディではない。珍しくて、テレビでも放送されそうにないので買おうと思ってました。

 その他にも当時の予定リストにあったモノがありましたが、その後テレビ放送されて録画したので、今回は二つだけ。
 レジでそれとなく店主と話をしましたら、五つほどあった1コインDVDのメーカーも、今は関東と関西に一つずつ位しか無いとのこと。注文出来るのかと聞いたら、こちらでの開催期間中に取り寄せられれば出来るとのことで、商品リストを見せてもらい、「犯罪河岸」と「」を注文しました。(あれっ、どちらも河が付くんだ)

  「犯罪河岸」は「悪魔のような女」、「恐怖の報酬」のクルーゾーの作品で、「河」は又してもルノワールの作品。

 福岡では1週間程度のセールで、この後鹿児島に移動し、(その後も色々と回って)福岡には、お盆の頃にまた来るとのこと。ちょっと大がかりな寅さんみたいな商売なんだろうか。売ってるものは全然違うけど。
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悪い演技の見本 ~マット・デイモン『アクターズスタジオ・インタビュー』より

2008-11-18 | 『独り言』
 今月の初めに放送された『アクターズスタジオ・インタビュー/マット・デイモン編』で、最後の学生との質疑応答でデイモンが演技について語るシーンがあり、面白かったので書いておこうと思う。

*

・学生(監督志望の女の子だった)~
 『心に闇を抱えた役柄を多く演じておいでですが、どのようにして役になりきるのですか?』

・デイモン~
 『あらゆる事をする。特定の環境を想像したり、実体験を使ったりね』

 『デ・ニーロとの仕事(「グッド・シェパード」)は勉強になった。新たに学ぶだけでなく、忘れていたことを思い出した。10年も仕事を続けていると悪い習慣が身に付くものだ。その一つが分かりやすく伝えようとし過ぎることだ』

 『各シーンにはそれぞれ意図するものがあるが、役者はそれを意識してはダメだ。もっと主観的であるべきだ。明示しすぎるというのは役者が犯しがちな過ちで、観客の理解を助けるつもりでも、(そのことにより)演技もシーンも殺してしまう。気付かずに陥る悪い習慣だ。デ・ニーロはそれを嫌がる。やりすぎは観客への押しつけにすぎない』

*

 デイモンの最後の方の言葉、『やりすぎは観客への押しつけにすぎない』で、日本のドラマを思い出しましたな。確かにお茶の間で見るものですから分かりやすくなくちゃいけない。どうしても観客の理解を助ける演技になってしまうんですが、一部の映画でも同じ様な演技が多いような気がするのは、私だけでしょうか。昨今の邦画は最初っからドタバタコメディみたいな作り方が多くて、泣く、怒る、叫ぶといった場面も多く、大体過剰演技ばっか。漫画、テレビドラマ、そんなものしか見ずに育ったタレントがドラマに出れば、上手くいってあの程度って分かり切ってるのにねぇ。

 そういえば、最近のお笑い芸人の芸も押しつけが多くてイヤですな。1分で何人笑わせられるか、なんて番組まである。ショート・コントも芸の一つでしょうが、1分というのはひどい。
 先日NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』で柳家小三治の再放送をやっていて、彼曰く、笑わせようとしないのが落語が上手になるコツなんて言ってました。役者も芸人も、小三治の落語を見ろってんだ
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『好きな監督、遠ざかる監督』

2008-09-05 | 『独り言』
 昨日、BSの「夏の嵐」を録画してちょびっと観ていたら、昔の映画とは言いながらあんまり動かない視点(=カメラ)、フレームの取り方、ショットの切り替えにもリズムが感じられなくて、好きになれないタイプの映画だった。クラシックなロマンス映画だし、じっくり観ればそれなりに楽しめるのだろうけど、やっぱりヴィスコンティの語り口は好きになれない。大昔、リアルタイムで「ベニスに死す」も観たけど、特に感心した記憶もないしね。

 夜、しばらくほおっておいたハードディスクに録画済みの映画をパラパラと観てみた。

 「麦秋」
 大昔に観て、大好きだった小津監督の名作。冒頭の数分間を観たけど、昼間のヴィスコンティとは大違い。「夏の嵐」と比べたら、カメラの切り替えがまるで神業の如し。小学生の兄弟、OL、飼っている小鳥に餌をやるお爺ちゃん等々、大家族の何気ない朝の風景が、焦点をあてる人物を切り替えながら実にリズミカルに描かれている。
 原節子扮するOLが駅のホームで通勤列車を待っている風景も、ロングからミドルに切り替えるタイミングの良いショットに、ワイラーやマンキウィッツを思いだしてしまった。イイ映画って言うのは、邦画も洋画も関係ないな。

 「タクシー・ドライバー」
 大都会の夜の蒸気の中から現れる白いタクシーと重なるタイトル文字。話題作ながら、次点に置いていたためについ見逃したままになっていた作品。おおよそ内容も描き方も想像がつくんだけど、今回は観ることにしている。若いデ・ニーロに、少女のジョディ・フォスター。いかにも70年代のアメリカ映画らしい映像とせりふ。

 「細雪」
 今年亡くなった市川崑監督作品。いきなり、佐久間良子や古手川祐子、吉永小百合の顔のアップの切り返しで始まる映画で、その後、俯瞰ショットが入って、彼らが部屋の中で食事を摂っている事が分かる。何らかの意図が感じられる出だしだが、これは後を観なければ分からないでしょう。原作を面白く読んだのは大昔の事。2時間を越える作品だから、これはまだまだ後回しになりそうだ。

 「フェリーニのローマ」
 ヴィスコンティとは違って、好きなイタリア監督。独特の構図や色使いが定着した後期の作品で、やはり面白そう。

 「バリー・リンドン」
 オカピーさんご推薦のキューブリックの名作。ナレーションが入った美しい構図のオープニングで、19世紀あたりの時代設定の、お金のかかってそうな映画。キューブリックの映像は美しいけど狂気めいたものを感じるので、『大好き』ではない。取りあげるテーマ、扱い方にも難しいところもあって、ご贔屓ランクではB級の監督さんです。

 「クイズショウ」
 観れば再見となるレッドフォード作品。クラシックなタイトル文字が雰囲気有り。これは絶対に観まっす!!

 「白いカラス」
 ロバート・ベントン監督、ニコール・キッドマン、アンソニー・ホプキンス、エド・ハリス出演。原作はフィリップ・ロスなんだそう。
 雪の中を走る車。対向車を避けようとして路肩から落ちて横転してしまう。そんなオープニング。シリアスなテーマの作品で、多分この後、過去の話が語られるのでしょう。

 「生きる」
 ご存じ、黒澤の名作。序盤で志村喬が書類にハンコを押しているシーンがあるが、テレビの音量を下げていたので、ナレーションがよく聞こえず、映像的には退屈。途中を覗いたらワイプを使ったシーンもあり、なんだか「羅生門」を思いだした。
 個人的には小津や成瀬の方が好きかなぁ。

 「昼下りの情事」
 これも数回観た映画。でも字幕は初めてかも知れない。
 ナレーション(多分、モーリス・シュバリエの)が入り、パリの街角でキスを交わす色々な男女のスナップショットが続く洒落たオープニング。如何にもな、ビリー・ワイルダーの名演出が期待される。オードリーも久しぶりだなぁ。

 「鬼火」
 暗い画面にモーリス・ロネの顔。観なけりゃいけないが、題材が・・・。「ギャツビー」も語られるらしい。
 ロストジェネレーションの作家にも、エンパイヤステートビルからコウモリ傘をさして飛び降りた人もいたよなぁ。
 フランスでは“気になる度”A級の監督、ルイ・マルの作品。

 「フォロー・ミー」
 キャロル・リードの遺作で、先日再見した映画。これは、近々書く予定なので割愛。

 さて、『好きな監督、遠ざかる監督』というタイトルで始めましたが、誰が該当するか分かりましたぁ?


 09:06(土)追記:本日「夏の嵐」の冒頭を再度観直しました。「リズムが感じられなくて・・・」等と生意気な事を書いてしまいましたが、どうもタイトル~オープニングの数シーンを見逃していた模様で、しっかり“流れが出来て”おりました。ヴィスコンティ・ファンの方、申し訳ない
 後日、ゆっくり観させていただきます。
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『あらっ! いつの間に・・・』

2008-02-17 | 『独り言』
 このブログに長く通っていらっしゃる方、また映画の感想以外の記事にも目を通された方はご承知かも知れませんが、今月から4年目に突入です。

 ブログの記事は2001年12月から始まっていますが、それから2005年1月までの記事は、実は別のwebページに書き貯めていたもので、2005年2月にブログを開設した後に、そのままコピーしたものなのです。ほとんど誰にもお知らせしていないwebページでしたし、コメントなどの出来ないシステムでしたから、とにかく自分の備忘録のようなものでした。
 それが、このブログに挑戦してからは、便利さと見た目のスマートさに、それまで途切れ途切れだった投稿も毎月のようにアップ、気が付けば丸3年が過ぎてしまいました。勿論、通ってくださった皆様の楽しいコメント、もたらされる新しい情報、それらが一番の燃料だったように思います。ガソリンのように値上げすることもなく、誠に地球に優しい、十瑠にも優しい燃料です。ホントに本当に、ありがとうございます

 さて、投稿以外のブログの楽しみに、ページのデザインを考える事があります。gooブログには豊富なテンプレートもありますが、自前の画像等を使って個性を出すこともできるので、開設当初より結構変えてきました。ふた月に一回、あるいは毎月のように変えた時期もあったように思います。季節感を出したいので、もっぱら屋外の自然を写した写真を使いました。サイズやトリミングを工夫し、その他の部分との色合いも考えながら作り、気に入ると、『来年も使おう♪』等と思います。しかし、いざ一年後になると、やはり新鮮味が無く、どこか変更を加えてもすぐに飽きてしまうものです。2年置きくらいに使い廻すとどうなるか、それはやってみないと分かりませんが、なかなかイイ写真にも出会わないので(自分で撮ったものは、もっと良くない)、今年は別の角度から考えるか、それともシンプルにいくか、などとも考えております。

 ちょっと、この数週間、仕事が忙しくてなかなか映画も観れません。年末年始に観た作品にも書かずじまいのモノもあり、気になっております。ということで、今日で丸1週間無投稿の日が続きましたので、折りも折り、こんな記事を書いてしまいました。

 読者の皆様、今後とも『テアトル十瑠』をよろしくお願いしまっす
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「映画検定」の公式問題集、めっけ!

2007-09-09 | 『独り言』
 数日前の夕方、昔よく行ったブックオフの前を車で通ることになって、久しぶりだったので中に入ってみました。女性店員が以前より少なくなったみたいで、心なしか、暗い雰囲気。古い短編小説集でもないかと探していましたら、別のコーナーで、「映画検定」の公式問題集を見つけ、後学のためにと買うことにしました。
 発行はキネマ旬報社。内容は、「第1回 映画検定問題と解説(2級~4級)」と「1級 公式模擬問題と解説」という事でした。

 そもそも、「映画検定」なるものが何処の主催でやっているのか、その資格がなんの役にたつのかも知らないのですが、ざっと読むと、問題は概ね映画全般に関する知識を問うものばかりで、鑑賞力を問うようなものとか、技法とかに関する問題は見かけませんでした。細かには見てないですが、私が受けたら、3、4級で50点、1、2級で30点くらいではないでしょうか。
 2005、6年の作品からセシル・B・デミルの話まで、とにかく欧米及び日本の映画界の、表話も裏話も広く知っていないと満点は取れないような、そんな問題集でした。
 言い換えれば、調べれば分かるような問題ばかりなんですが・・・。

 1級に一つだけ面白い問題がありました。

 【名作における名台詞が有名になることがある一方、映画監督自身の言葉も一般に広まることがある。次の言葉は一般に誰が言ったものとして有名か。その監督名を記述しなさい。】

 1.「フィルムを切るなら縦に切れ
 2.「僕は豆腐屋だから豆腐しか作らない
 3.「映画というものは退屈な部分がカットされた人生だ

 1と2は日本の監督の言葉で、それは皆さんお調べいただくとして、気に入ったのは3番の言葉。言ったのは、サスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコックです。
 トリュフォーが、尊敬するヒッチコックをインタビューした時のやり取りを元にした、『映画術』という本の中で紹介された言葉らしいです。
 「ある種の映画監督たちは人生の断面を映画に撮る。私はケーキの断片を映画に撮る」という映画論が昔からあったらしいのですが、その言葉をトリュフォーがヒッチコックにぶつけた時に、ヒッチさんはこう言ったそうです。

 「私は人生の断面を映画に撮らない。そんなものはどこにでも転がっているからね。私にとって映画を撮るということは、何よりもまず、ストーリーを語ることだ。ストーリーにはらしさがなくてもいいが、ドラマチックで人間的でなければならない。ドラマというものは、人生から退屈な時間を全てカットしたものだと言っていい。

 面白いですネェ。
 「ストーリーにはらしさがなくてもいいが」というのも面白い。リアリズムを追っていって、結局はつまらない作品になってしまった、そんな映画を作る監督さん、どこかにいませんでしたかねぇ。
 サスペンス・ドラマを作っていたら、「退屈な部分」なんて出来るはずがないのですが、センスのない人にかかると、退屈なサスペンス・ドラマも出来る。

 映画って本当に、面白いですネェ♪ サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
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『映画の学校』

2007-06-06 | 『独り言』
 仕事が忙しかったり、体調不良があったりと、映画がなかなか見れずに、鑑賞記事も半月以上ご無沙汰してます。実際は70年代の作品と30年代の作品を一本ずつ見たんですが、片方は2回に分けて一度しか見てなくて記事にする気持ちが起きず、片方は半分しか見れてません。
 ということで、今回は映画の本の話。

 我が家にある映画の紹介本は6冊。
 随分前にブックオフで買った文庫本が3冊と、一昨年にアマゾンで買った双葉さんの「外国映画ぼくの500本」と「日本映画ぼくの300本」。
 文庫本は、田山力也さんと山根祥敬さんが書かれた講談社文庫「決定版 名作外国映画コレクション1001」。そして、同じく田山さんの書かれた、「アメリカン・ニューシネマ名作全史」と「現代アメリカ映画の監督たち」。田山ファンではないんですが、たまたま古本屋に行ったら見つけたので買った次第。田山さんというと、フランス映画が専門と思ってましたので、アメリカ映画の話が意外だったので買ったのかも知れません。あまり、読んでないですがね。
 「名作外国映画コレクション1001」は、その膨大な数のために簡単な紹介文しか出ていませんが、所々ストーリーの間違いも目にしましたネ。

 ン? 6冊なのに、まだ5冊しか紹介してない?
 そうですね。あと一つありました。それは・・・「映画の学校」です。
 著者は双葉十三郎さん。実は、一昨年双葉さんの本を買ったのは、この「映画の学校」が行方不明になったからだったのですが、その後見つかりまして、以後時々読みなおしたりしてます。

 発行は1973年。50年代、60年代の作品と共に、ジョン・スタージェス(6作)やヒッチコック(12作)の特集もあり、この本で紹介された一番新しい映画は「フレンジー」でしょう。双葉さんのヒッチコック好きは有名ですが、特に「疑惑の影」については、カットの流れを図で示しながら説明される程の熱の入れようで、一つ一つのショットに双葉さんと同じ印象を受けることは無いにしても、“映画の見方”については実に勉強になる本でした。

 高校生の頃に読んでいた「SCREEN」と「映画の学校」が私の映画の先生ですね。

 あんまり、オタクっぽくないですか?

 それでは・・・・

 上記以外に一冊だけ、オタクっぽいのもあるんですわ。

 「映画とは何か」。

 映画オタクならご存じでしょうが、ヌーベル・ヴァーグの母体をなした“カイエ・デ・シネマ”誌を創刊したアンドレ・バザンの論文ですね。原本は4巻から成っているらしいのですが、私が持っているのは第3巻で、副題として“その社会学的考察”となっているものです。30年以上前に、神保町の古本屋で買いました。
 A5版の大きさで、240頁程の厚さ。入れ物の薄い箱があるので、中の紙はあんまり黄ばんでいません。美術出版社 ¥680。表表紙は「禁じられた遊び」のミシェルとポーレットがお墓を作っているシーン、裏表紙は「シェーン」の広大な荒野をバックにお葬式が行われているシーンの写真となっています。

 フランスの本とはいいながら、チャップリンや西部劇も紹介されているのですが、実はこれがなかなか読むのが難しい。
 ナニが難しいかというと、バザンの言い回し。一つ一つのセンテンスが長くて、読んでいる内に最初の方を忘れてしまうくらいで、しかも訳者は正確を期しておられるのでしょうが、表現が堅くて私のボンクラ頭にはなかなかスーッと入ってこない代物なんです。知っている映画の部分の拾い読みしかしてなくて、全体の2~3割くらいしか読んでないでしょうね。
 30年の間に数回しか読む努力をした事が無く、かといって捨てる気にもならず今までとっておきました。ブログで映画のことを書き始めてから、しばらくぶりに開く機会が増えてきましたが、相変わらず頭に入ってきません。
 “その社会学的考察”という副題からも分かるように、基本的に映画の見方を書いたものではありません。チャップリンの創作の裏話などは面白かったです。

 さて、皆さんの映画の学校は何ですか?
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「アクターズ・スタジオ・インタビュー」と<10の質問 >

2007-01-13 | 『独り言』
 NHK-BS2で時々放送される、「○○・○○自らを語る」という番組。正式には「アクターズ・スタジオ・インタビュー/映画人たちが自らを語る」というらしいんですが、随分前からやっていたのに見出したのは割と最近で、何故もっと早くから録画でもしておかなかったんだろうと思っている所です。記事にするほど観ていないけど、いつかは書きたいなあと思っていたら、やはりおられました。私よりずっと前からこの番組をご贔屓にされている方が。

 「映画と暮らす、日々に暮らす。」のviva jijiさんが、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」というタイトルで12日にアップされまして、あの番組で恒例になっている<10の質問>まで、和訳付で紹介されていましたので、早速コピーさせていただきました。なんでも、番組の司会者ジェームズ・リプトン氏によると、「プルーストが始めて、ビポー(フランスの名司会者)が完成させた」質問に由来するとのことで、内容については後記いたします。

 viva jijiさんの記事によると、リプトン氏は、俳優・脚本家・プロデューザーであり、この学校の副学長、そして当番組の総責任者との事でした。又、アクターズ・スタジオの英語表記は「Actors Studio Drama School of New York's New School University」らしいです。

 さて、アクターズ・スタジオに関して知っていたのは、ニューヨークにある演劇学校であるということ。主宰者がリー・ストラスバーグという人であること。シドニー・ルメットの「女優志願(1958)」に主演したスーザン・ストラスバーグが彼の娘であること。そして、アメリカの演技派といわれる俳優にはこの学校の出身者が多いこと。
 既にスターになっていたマリリン・モンローが、お色気だけの女優から演技派への転身を図って入学したことも聞いておりました。

 『ウィキペディア(Wikipedia)』の概要説明によると、<1947年にニューヨークの劇団「グループ・シアター」の同窓生だったエリア・カザン、チェリル・クロフォード、ロバート・ルイスによってニューヨーク市・西地区44丁目に創設された。その後リー・ストラスバーグも参加し、1949年に芸術監督、1952年に運営責任者となった。
 「グループ・シアター」では俳優の育成方法として、モスクワ芸術座の演出家スタニスラフスキーが構築した演技理論「スタニスラフスキー・システム」を採用しており、この育成方法を基に独自の演技法「メソッド」を確立した。その特色は、役作りの上で演技者の実生活での体験や、役の人物の内面心理を重視する点にある。アクターズ・スタジオへの入学は非常に難しいものであったが、「メソッド」を習得した出身者達の自然体でリアリティのある演技はハリウッドに新風を吹き込み、アクターズ・スタジオの名声は、より高いものとなった。
 アクターズ・スタジオは、俳優のみならず著名な作家や劇作家などを多数輩出している。>とのこと。

 「スタニスラフスキー・システム」については詳しい記述がありませんでしたが、昔何かで聞いた話では、ある役柄を演じる際に、その人物の生い立ちや過去を設定し、意識しながら演技をするというような事ではなかったでしょうか。直接ストーリーに関係のない部分でも、その役柄の人物の人となりを設定することによってリアリティが増す、そういう技術的な話が印象に残っています。
 日本のTVドラマに出演するモデル上がりとか、歌手兼業のいわゆる“タレント”と言われるような人はそういう指導を受けてない人が多いでしょうから、自然表面的な人物になってしまうんでしょうな。

 viva jijiさんは<10の質問>に回答されていましたが、これは折に触れて何度も自問することも出来るし(ホントに何度もやるか?)、その方が面白そうなので、私の回答は(今回はとりあえず)ノー・コメントとさせていただきます。ハハハ(と、笑いでごまかす)。


1.What is your favorite word? <お気に入りの言葉は?>

2.What is your least Favorite word? <嫌いな言葉は?>

3.What turns you on creatively(創造的), spiritually(精神的) or emotionally(感情的)? <気持ちを高揚、いい気分にさせてくれるものは何ですか?>

4.What turn you off? <何があなたを、めげさせますか?>

5.What is your favorite course word? <お気に入りの悪態は?>

6.What sound or noise do you love? <大好きな音は?(物音でも)>

7.What sound or noise do you hate? <大嫌いな音は?>

8.What profession other than your own would you like to attempt? <今の仕事以外でどんな仕事に就いてみたいですか?>

9.What profession would you not like to attempt? <どんな仕事には就きたくないですか?>

10.If Heaven exists,what would you like to hear God say when you arrive at the Pearly Gates? <もし天国が存在するとして、その門にたどり着いたとき、神様に何と言ってもらいたいですか?>
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「ペーパー・ムーン」こぼれ話

2006-07-17 | 『独り言』
 「ペーパー・ムーン」の特典メニュープログラムを観ていて、残しておきたい話などもあったので書き記しておきます。

  映画を観てて一番気になったのが、あのタバコ。当時8歳半のテイタム、そして踊り子トリクシーの侍女をやってた16歳のP・J・ジョンソンがタバコを吸うシーンがあるんですが、あのタバコ本当に吸っているようで、アメリカでも子供の喫煙は御法度だろうに、と思ったもんです。
 コレ、実はレタスの葉っぱで作ったタバコらしいです。多分、レタスのタバコにはニコチンなんかがないんでしょう。監督の話では、これを大量に仕入れていたらしいです。映画とか舞台とか、ホントに煙草の吸えない役者さんの為に作られているんでしょうか。ちょっと、気になりました。

 テイタムはこのタバコを大人の女性がやるように吸うわけです。お前はローレン・バコールかってな具合に。スカした横顔が・・・笑えます(プッ)。

 監督のインタビューで、室外のシーンを撮るときに広角レンズを一部使っていたという話がありました。気付きませんでしたが、そういえば最近の美しい画像の映画をよ~く観ると明らかに広角レンズで撮影したものがありますね。
 風景の広がり、大自然の広大さを感じさせるのにもってこいでしょう。それ以外の効用についてもボグダノビッチは話していたようですが、忘れてしまいました。聞いたときにはピンとこなかったように記憶しています。

 さて、よく読み逃げしているブログ、kiyotayokiさんの「映画の心理プロファイル」の<親子鷹特集 その6>がライアン、テイタム親子の記事でした

 記事にもありますように、テイタムは両親の離婚後は母親の方と暮らしていたのですが、「ペーパー・ムーン」に出演する2年ほど前から父親ライアンと暮らすようになります。養育権を争った3年におよぶ裁判の結果だそうですが、そういう深刻な事情を全然感じさせない共演ぶりでしたね。撮影秘話に出てくる二人も、仲の良い親子そのものでした。

 “悪童”といわれたジョン・マッケンローとの結婚も驚きでした。86年。テイタム23歳の時ですが、子供時代のイメージしかなかったので一体年の差は幾つなんだろうと思ったもんです。実は4歳違いという普通の夫婦でした。
 3人の子供を授かりながら8年後に離婚したそうです。

 一時期テニスにはまってましたので、マッケンローについて。
 1959年生まれのマッケンローが主に活躍していたのはウッドラケットの頃で、ライバルはスウェーデンのビョルン・ボルグ。ボルグはコート上で常に冷静沈着なことから“アイス・マン”(氷の男)と呼ばれていました。
 サーブ・アンド・ボレーのマッケンローに対してストローク・プレーヤーのボルグとプレースタイルも対照的でした。
 ラケットに関しても対照的で、ガット(ボールを弾く糸というか弦ですな)をびんびんに張って、トップスピンを繰り出していたボルグに対して、マッケンローは一般プレーヤーとは比較にならないほどゆるゆるに張って、相手のボールの勢いを利用して多彩な技を見せていました。
 相手の力を利用するっていうのが、“悪童”のイメージとは違うのでよく覚えています。
 シングルで何回かグランド・スラムで優勝したけれど、ダブルスの名手でもありました。結婚という共同作業では名手になれなかったようですが。

※写真は、「映画の心理プロファイル」さんから戴きました。
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■ YouTube Selection (予告編)


ロード・ムーヴィーには惹かれるよね。「♪it's too late」かかってるし。

■ YouTube Selection (音楽)


■ Information&Addition

※gooさんからの告知です:<「トラックバック機能」について、ご利用者数の減少およびスパム利用が多いことから、送受信ともに2017年11月27日(月)にて機能の提供を終了させていただきます>[2017.11.12]
*
●映画の紹介、感想、関連コラム、その他諸々綴っています。
●2007年10月にブログ名を「SCREEN」から「テアトル十瑠」に変えました。
●コメントは大歓迎。但し、記事に関係ないモノ、不適切と判断したモノは予告無しに削除させていただきます。
*
◆【管理人について】  HNの十瑠(ジュール)は、あるサイトに登録したペンネーム「鈴木十瑠」の名前部分をとったもの。由来は少年時代に沢山の愛読書を提供してくれたフランスの作家「ジュール・ヴェルヌ」を捩ったものです。
◆【著作権について】  当ブログにおける私の著作権の範囲はテキスト部分についてのみで、また他サイト等からの引用については原則< >で囲んでおります。
*
テアトル十瑠★ バナー作りました。リンク用に御使用下さい。時々色が変わります。 (2009.02.15)