5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ビジットなごや

2007-10-23 21:32:17 |  旅行・地域

今日の日経名古屋版のデータコラムに2006年一年間に中部国際空港経由で入国した外国人旅行客の数が載っている。



第一位は台湾からの旅客で128307人、前年から20%の大幅アップである。第二位は112554人の韓国で、これは前年比マイナス0.2%の微減。第3位には前年比5%アップの中国が入って74908人となり、近隣東アジア諸国からの旅行者ばかりという様相である。コラムによれば大幅増の台湾旅客はその90%までが観光で来日するといい、この周辺ではトヨタ自動車など製造業の工場見学なども観光コースに入るのだそうだ。



空港のWEBからデスティネーション地を調べてみた。台湾は台北と高雄の2都市を5つのキャリアが結ぶ。韓国はソウル、プサン、チェジュの3都市を5キャリアがつないでいる。驚くのは中国で北から南までの全12都市を7つのキャリアが飛んでいるのがわかる。飛距離が短いということもあるが、やはり連絡するデスティネーションが多いというのが、観光にしろビジネスにしろ国際旅客のトラフィックを増やす第一の理由なのだろう。



反対に、ヨーロッパはフランクフルト、パリ、ヘルシンキの3都市、北米はデトロイトとサンフランシスコ、豪州はケアンズとシドニーしかない。中東はドバイ1都市、東南アジアもマニラ、バンコク、ホーチミン、クアラルンプール(来年はなくなりそうだという)、シンガポール、それに太平洋のホノルルとサイパンが加わるといった形で、ほとんどが日本人観光客の為のフライトだと考えてもよさそうだ。東アジア以外は日本人出超なわけで、ビジットジャパンにはまるきり貢献しないわけだ。



国際空港評議会 (AIC) による2006年のサービスランキングで、参加81の空港の中で総合6位、年間旅客数が500万から1500万人規模の25空港では2005年・2006年共に第一位という立派なセントレアなのだから、その規模の適正さや、アクセスのよさ、ビジネスのしやすさなどをもっとPRすることで、さらに外国人旅行客の増に結びつけることは不可能ではない。成田や関西と同じようなスケール競争をしても余り意味はないだろう。



ビジットジャパンにただ追随するのでなく、ここはビジットなごやで行ってもらいたいものだ。






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