5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

変わる春の味

2017-04-19 22:13:37 | たべもの
『桜の花を吹き飛ばす「春の嵐」が過ぎて春本番に。境川の土手で採取した蕨をつまみに。フリージアを眺めつつの一杯に春を感じる』

というのはお仲間MTさんの最近のツイート。彼はさらに『昨日は農協で「タラの芽」購入、今日は「蕗のとう」を頂いた。蕨以外は天ぷらがいい』とも言う。

蕨にタラの芽に蕗のとう。いずれも酒の肴に良さそうな春の味だ。彼がツイートに付けた写真の蕗のとうも蕨の卵とじもフリージアの花瓶も「緑」溢れるものばかり。

M家に比べて我が家は春の取り込みに手間取っている。

今年は不出来だと言われた筍を昨日やっと食べられた。筍好きの家人はニコニコ顔であるが、筍づくしも程度問題。連日筍で責められればすぐ飽きる。勝手なものである。

中日夕刊の「ほのぼの絵手紙」の頁には太めの筍を描いた四日市の70代女性の作品が優秀作に選ばれて、選者のコメントがついている。

『今が旬のタケノコのパワーと重量感を小さなはがきに見事に表現しました。割り箸で勢いのある太い線を描き、素早く細い線を引いて、立体的によく捉えています』

すでに店先からは消えたが今年の菜花は出回り方が少なかった。

促成栽培の細身のものはそれでもしばらくは棚で見つけたが、本来の若菜の花を摘んだものが出てこない。家人が買ってきた最後の一束は、茹でても硬いまま柔らかくならず結局食べずに捨てた。

菜花も今や遺伝子組換え野菜なのだろう。安定した「菜」の生産量を求める生産者が「花」に力を入れることはあるまい。結果、庶民たちは美味しい菜花を食せないことになる。

今日はイカが不漁だというニュースも載った。

野菜も魚介もなんとなく不味い感じのするものが多いようだ。気の所為ではない。地球温暖化の所為か、遺伝子組換えの所為か。どちらにしてもその原因を作ったのは人間たちなのだ。文句は言えまい。



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