5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

5月のサクラ

2010-05-23 23:27:16 | 自然
中日新聞の一面、ショッキングピンクの風景写真はいやでも目に入る。

「茶臼山高原で芝桜が見ごろ」という記事である。「天空の花回廊」という名前がついた標高約1300メートルの豊根村の芝桜の丘は1万6000平方メートルにピンク・白・青の6種、約30万株が咲いて、ちょうど見ごろだという。最近はあちこちでこの「芝桜」が観光客誘致の材料として流行のように使われているが、豊根の場合もご同様なのだ。今日が雨でなければ、ドライブ客で一杯になったことだろう。

「芝桜」とはなんだと思ってWIKIを調べると、ツツジの仲間で北米が原産で別名をハナツメクサ。地面を覆うように密生しサクラに似た花をつける。寒さ暑さや乾燥にも強く芝生代わりに植えられることもあると書かれている。常緑で管理がしやすければ、お役人さんも面倒なしということだ。

豊根の「シバザクラ」の次は蝦夷の「ヤマザクラ」の話題。

北海道の稚内で22日にサクラが開花し、日本列島を北上してきた今年の桜前線が完結したというニュースである。3月10日に高知が宣言した最早開花からは73日が経過、観測史上最も遅い記録になったのだそうだ。

稚内での開花は平年より6日、昨年より12日遅くなっているが、名古屋の開花は3月18日で、平年より10日、昨年より1日早い。

エルニーニョの影響などで3月中旬にかけては暖かい日が続いたから、名古屋を含む関東以南は早い開花だったのが、その後の全国的な寒の戻りで桜前線は足踏みを始め、結局満開はほとんど平年並みだった。4月中旬になるともう一度寒気が訪れて、こんどは東北と北海道の開花を遅らせる結果になったわけだ。

ROM(読むだけ)参加をしている美唄在住のsibuyaさんのブログには、5月18日には「桜名所の「東明公園」では160本のエゾヤマザクラ、ソメイヨシノが爆発的に開花した」とあり、21日には「サクラが散りだしライラックが咲き始めた。初夏を迎える北海道だがイマイチぱっとした暖かさが来ない」と書かれている。

今年の夏は、北日本は低温傾向にあって降水量が多く、関東以西では逆に高温傾向という『西高東低』になりそうだというのが気象庁の長期予報らしいが、北海道の「遅い桜開花」は気候変動が今後の漁獲量や農生産に与えるマイナス影響への注意信号と考えておくべきかもしれない。口蹄疫で肉が値上がりし、天候不順で魚も野菜も高くなる。困ったことである。





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