5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

沖縄の人たち

2018-02-27 21:03:03 | 政治

お仲間Jさんの古いブログエントリーを訳しなおしている。老眼のせいで文字が読みづらく根気が続かなくなった。だから時間がかかる。

昨日は沖縄についての話題を訳した。「日本から独立しようという沖縄の人たち」というタイトルになっている。彼がこのブログを書いたのは2006年だから、すでに10年以上が経過している。

「日本から独立しよう」というのは当時の琉球大学が行った沖縄県民の住民意識調査の結果から出てきたものだ。調査結果を見ると、県民の4人に1人が「沖縄は日本から独立すべきだ」と考えていることも明らかになった。「独立すべきでない」という回答が多数派(65.4%)ではあるが、23.9%の回答者が心の中で日本からの独立を望んでいたのだとJさんは書いている。

「独立をすべきと考える理由は何か?」という質問に対しては、「政治的、経済的、社会的状況と歴史的背景が日本と異なっているから」というものが48.9%にもなったとあり、「あなたは何人と思うか」という質問には、沖縄人で同時に日本人だが 40.1%、沖縄人だが30.3%と全体の7割におよぶ。沖縄人でありたいと願っている沖縄人がこれだけいるということになる。

すでに70年以上が経過したとはいえ、戦前は日本の植民地だった朝鮮人の末のJさんが書くのだから、また違ったニュアンスが加わったような気がした。

10年後の今、沖縄人の県民意識はどう変わっているのだろうか。

「沖縄本島にミサイル部隊を政府が検討」という一面ニュースが夕刊に載っている。中国軍の艦艇が東シナ海を活発に動きまわって目障りになってきた日本政府が地対艦誘導弾(SSM)の部隊を石垣島に続いてあたらしく沖縄本島にも設置して、二点から中国への牽制を強化しようという「方向で検討」しているらしい。防衛計画にも盛り込むことを決めたようだから、またひとつ日本本土の盾の役割を沖縄に負わせようという既成事実を作られてしまいそうだ。

この記事の上には「江崎沖縄北方担当大臣辞任へ」という記事も載っている。脳梗塞で公務を休んでいる大臣が健康に不安を感じて自ら辞任を申し出たのだから特別の不思議はないが、沖縄北方担当というのはいったいどんな職掌なのだろうか。この大臣も舌禍で責められたわけだが、はたしてどれほどのエンパシーを沖縄の人たちや北方領土を追われた人たちに対して持っていたのだろう。云い方は悪いが、このポスト、大臣心待ち用に準備されたお飾りのような感じがしてならないのだ。

担当大臣の顔ぶれがどれだけ変わっても日米安保条約は変わらず米軍基地は沖縄にあり続け、自衛隊の部隊が知らぬ間に入城している。沖縄人ならずとも、あまり幸せなイメージではないようである。



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