酒

年のせいか、酒がもとでの訃報をよく耳にするようになった。「酒は百薬の長なり、されど万病のもと也」（兼好）なのだが、確かに命を落とすほどの猛毒に化けている。「酒と女は２合まで」なんて粋人は言うけど、「３合超えを５年続けば慢性肝炎」が医者の常套句。ならば朝２合、昼２合、夕６合の牧水はいかに。他人事とは思えない。酒を飲む理由は数々あれど、「飲めば楽しくなるから（愉悦）」「なんとなく飲みたい（習慣）」「苦しみから逃れたいから（逃避）」の３パターンか。いい酒とは愉悦の状態で、厄介なのは習慣と逃避。「一杯のコーヒーはインスピレーションを与え、一杯のブランディは苦悩を取り除く」（ベートーベン）。ダダダダーンからフロイデへ。そこでとどめようとおもうんだけど、それがむつかしい。ついつい、わかっちゃいるけどやめられない。

「酒を飲むと死ぬ。しかし酒を飲まなくとも死ぬ」
「酒を飲めない人は人生の半分を無駄にしている、酒を飲む人は人生の大半を無駄にしている」
67歳と９か月、つまるところ、よくわからない。

アーモンド・愛

・・・キセキをかわしてアーモンドアイだ、アーモンドアイが来た。アーモンドアイが来たぁ！つよい！つよい！アーモンドアイ４冠目のゴールだぁ！勝ちタイムはなんと驚愕の2分20秒６！ものすごいレコードをたたき出したぁ！君は、君はどこまで強いんだぁ！アーモンドアイィ～！あっさりとあっさりと2分20秒６をたたき出した！君はこれからどこまで行くんだぁ！・・・

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法事・食事会が午後４時にお開きとなり、帰路の車中。ボクはラディコで競馬中継をはしごする。アナウンサーの絶叫、何度聞いても何度聞いても心躍るのだ。外人客で満載のラピートでもカンチューハイで一人乾杯。帰宅路１時間半、充分楽しめましたぞ。

明日は法事とＪＣ

ゴーン、ゴーンと、カネ音がうるさい日が続くと思っていたら、今朝は大阪万博決定のバカ騒ぎのニュース一色。落選を願ってたボクはただ一点、博打場開催につながる悪代官どものたくらみに、猛反対しているのだ。
日仏、日露、日韓、日米、日中と綱引きが続く。綱は引くばかりが能ではない。何物にもぶれない毅然とした主張を聴いてみたいものである。

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台風21号の修理見積がやっと上がってきた。な、な、なんと85万円！瓦と軒天と波板補修だけやのに。10億円もいらんけど、宝くじ頼みの師走になりそう。満月を眺めつつ思うことはいずこも同じ。

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明日は法事とＪＣ。アーモンドアイは化け物ゆえ断トツ。対抗はやはり外人騎手ミルコ。期待はキセキなんやけど届かずか。本命の一日か。

　　　

ウインカーと黄信号；岡山編

目の前の信号が黄色に変わるとき、無意識にアクセルに足が行く人と、ブレーキに足が行く人に分けられる。もちろんその交差点の幅や交通状況、後続車の間隔などいろんな条件があって最終判断するのだろうけど、それでも運転する人はアクセル派とブレーキ派に分かれる気がする。
我が第2の故郷岡山は、間違いなくアクセル派が多い。赤に変わる直前の黄信号、お巡りさんがおったらアウトやろな、とヤヤムリ気味に突っ走っていても、その後ろからなんと１台はおろか２台はついてくる。後続車の運転は大概はジジイなんだけど、黒い軽自動車のネエチャンだったりもする。昨年、岡山の交差点で黄信号で停止して衝突された経験から言うんやないけど、車間距離は守らない、ウインカーは出さない、横断歩道では止まらない、なんてことで有名になる県なんて情けないじゃん。オカマとオカヤマとが似ているからって、しゃれにもならへんで。

時代小説

聡太の順位戦１６連勝をパソコン画面でチェックしつつ、本日愛読したのは、佐伯泰英の「酔いどれ小藤次シリーズ」27巻目。2日で1冊のペースで９月から読みだしている。主人公の豪胆なドラマ性と取り巻く人物群の成長がほのぼのと描かれていて、一気読みさせてくれる。

あるいはまた【仁義礼智信】なんて古き良き日本語も教えてくれる。

「仁に過ぎれば弱くなる。義に過ぎれば固くなる。礼に過ぎればへつらいとなる。知に過ぎれば嘘をつく。信に過ぎれば損をする。」（伊達政宗）　　・・・仁愛に厚くなりすぎれば人を想うあまり強く出れない。正義に偏ると頭が固くなってしまう。礼儀を尽くしすぎるとへつらいになる。知識に偏りすぎると嘘をつくことになる。信義に厚くなりすぎると裏切られて損をする。

＜何事もほどほどに＞　なんて現代訳するととんでもないことになるが、忘れていた何かを思い出させてくれる、そんな魅力が、時代小説にはある。

ちょい悪ジジイ

「やばい老人になろう」とさだまさしが書いてる。

ちょっと鼻につくところがイマイチなんだけど、
定年後どうしろこうしろと言った類の啓発本よりは、はるかにまし。

いつしか団塊世代が古希を迎えて、
ちょっと大人しくなってきてはいまいか。
昔取った杵柄「ちょい悪オヤジ」に戻って、
政治家やマスコミや医者や教育者らをかき回し、
マゴや子やバアサンから嫌がられてもいいのではないか、

明日のために、今一度。

ハチの巣

岡山から戻ってきたら、お隣さんが大騒動。
庭木を手入れしていたら、巨大な八チの巣が出現したのだとか。
よくみれば直径30センチもあるような楕円型の見事なスズメバチの巣。
早速業者を呼んで駆除処理依頼される。

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気が付けば午後３時。急いで馬券購入。
エリザベス杯は残念だったけど、マイルCSはがっちり頂く。
それにしても外人騎手は手堅い、はずせませんなあ。

献血

午後、１年半ぶりに400ml献血に行ってきた。献血ラストの69歳は、ず～と先だと思っていたけれど、指折り数えてみれば残りわずか２本。ひょっとすると献血35回目の今日が最後になるかもしれない。無用の老人宣告の上、表舞台から引きずり降ろされるかんじ。たしかに待合を眺めれば、30～50代前半の中年層が多く、60代末期の爺はいない。

五木寛之氏若かりし頃は、1回の売血で安酒を酩酊できるほどの金がもらえたという。当方、無料健康診断のつもりで献血しているのでかような報酬は無用だけど、ちょっとノドが渇いてきたのは事実。けれど明日は子・孫の誕生会、甘露な雫はそれまでお預けとするか。

ハイチューハイ

夕方、マゴとコンビニに行く。
マゴはハイチュー、ジイはチューハイ。

嗚呼、こんなところにも自主回収。

ＥＶのパラドックス

ＥＶのない５階建てのマンションがある。住民総意でエレベータをつけようということになった。住民総会で２／３の賛成票で可決される。そこで２階から上の住民が結託してある謀略を企てる。・・・「費用のすべてを１階の住民が負担する」という議案が提出されたのだ。これに対し１階住民は猛反対。１階住民が使うことのないＥＶ費用をなぜ負担しなければいけないのか、しかも全額なんてこんなバカなことがあるか。しかし多数決の結果４／５の賛成多数で可決された・・・ボク達が信奉している多数決による民主主義とはそんなもの。

たとえば１階の住民が、フクシマやオキナワではないと誰がいえよう。
ぼちぼちと生きていても、その身に我を重ね、貧困なる想像力を高めることの重要性を忘れたくはない。