高齢者ドラマ

月曜ドラマで、時任三郎が認知症の父親役で味のある演技を見せている（フジ「朝顔」）。優しさと哀しさの入りみじった姿が痛々しく映る。衰えゆく記憶力になすがままの悲哀はよくある光景かもしれないが、当事者と同年代の域に入った当方としては到底他人事とは思えない。明日は我が身として、ジィ～とドラマに見入っている、あるある感満載で。

団塊世代が後期高齢者の仲間に入ろうとするこの数年、こんなふうに身に包まされるドラマが増えていくんだろうな。あるいは我が身の周りに起こりつつある光景が、ドラマからのデジャブなのかもしれないけど。

花粉症とマスク

そうでなくても、ひざ痛や腰痛に悩まされている身にとって、この時期の花粉症はとんでもなくかなわない。昨日岡山へのドライブの最中、くしゃみ連発で慌ててマスクするも、一発目の不用意なくしゃみでまたまた腰を痛めたのだ。
残念なことに真夏でも持参しているはずの抗ヒスタミン剤や目薬・鼻薬の類を、今回は大阪に忘れてきたみたい。しかたなくこの春の陽気の中、とりあえず花粉症用の防護眼鏡を買いに行った。

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あらためて花粉症につてNETで調べると、花粉症とは免疫機能の過剰反応だそうな。昨今有名になったサイトカインストームもこの一種なのか。ゆえに免疫力の少ない幼児や免疫力の衰えてきた年寄は被害が少ないらしい。ならば体のあちこちが健康寿命に近づこうとしている吾輩のこの反応、免疫過剰な若さゆえのことということで、とりあえず納得するか。

家に入ってパソコンをいじってても「ハックシュン」とくしゃみ連発、けれど自分しかいない家の中では備蓄のマスクはもったいない。ここはなつかしいアベノマスクの出番とばかりに不人気だった一物を取り出してみた。

揺れ、に思う

先日の福島沖地震で東京の高層マンションが１分以上揺れた、というメールをもらった。50階程度を想定すると、固有周期は3秒前後なのでユ～ラユ～ラと20回以上揺れたことになる。震度４なので応答変位は数10㎝程度かもしれないが、居住者は相当に気分が悪い。また応答加速度も数10gal程度で什器が移動したりＥＶの停止も起こらないにせよ、それなりに不都合はあっただろう。

超高層住宅に住むことについての議論が一時より廃れているような気がする。幼子の養育環境ということだけでなく、本質的に生活環境としてヒト属に適するものかどうか。為政者やﾃﾞﾍﾞﾛｯﾊﾟｰ、医療や建築関係者、その他各種の専門家が実際にそこでの生活体験を積み重ねることもなく、ただただ商品として無分別に提供し続けていることの是非はもっと問われてしかるべき。

建築物は大地震に対して倒壊しないようには設計されてるが、地震後再利用可能かどうかなんてことに対しては、頓着されていない。人命を守ることを理念にしてはいるが、災害後の財産権まで守るとは言っていない。また10年に一度の地震や台風に対して居住性などは保証されていないのだ。

スクラップビュルドも自然災害大国のなせる業、商業建築には限界があるなどと言っていないで、ここらあたりで、持続可能なSDGｓの精神をとりいれて、再度見直してみる必要があるのではなかろうか。

九の襟裳岬

車中のRadikoで、初めて坂本九の「襟裳岬」を聴いた。しかも海外版で出だしは英語、サビの♪エリヒィ～モノォ～ハルゥワ～ァナニモナイハルデェスゥ～♪は日本語。拓郎と九が同居してる時代性が、妙に新鮮で不思議で面白かった。

ヤッター！

そんな世情に背を向けて、今日は一日ABEMAで天才の将棋にハラハラドキドキする。
聡太クンが聖火リレーを辞退するという話が昨日あっての今日朝日杯。準決勝聡太vs渡辺明。聡太不利で迎えた終盤、Ａｉ評価値1：99からの大どんでん返しで、一挙に評価値96:4に変わる。ヤッター！　実は見ている方は何が何かさっぱりわからんけど、名人の不確手。聡太ファンとしては痛快極まりない。さらに決勝戦、vs三浦も一手一手で評価値揺れるも、最後まで正確に読み切っての聡太勝利で優勝。
これは祝杯せにゃあとスーパーまで車走らせ、今、焼酎の封を切る。

ひとつの世代(続)

昨日元総理の失言は時代の流れと知って退散すべし、と書いたけど、ここまでの世界中からのパッシングは予想を超えた現象である。はっきり言ってこの程度の発言は、毒性も弱いし新鮮味もない、よくある（あった）話にみえた。ところが今の現象は、蔓延している＜コロナ禍の鬱憤心情＞が追い風になって、くすぶり続けた＜ジェンダー問題＞に油を注いだみたいになってる。

と思っていたら今日辞任の報あり。
さぞかし、一段落と胸をなでおろす輩があちこちにいることだろう。

ひとつの世代

女性蔑視の発言でやり玉に挙げられた元総理や、それを鼻だしマスク姿で援護する幹事長たちの、老醜とでもいうべきジジイ群がメディアを賑わしている。擁護する気は全くないけど、戦前生まれのこの世代にはどうしようもなく染みついた日本古来の俗習観念があるのだ。しきたりともいえる観念なんだけど、その存在は、相当に面倒くさい裸の王様状態を作っている。彼らがまき散らしてきた道徳性は、あまりに不条理で現代に合わないのだ。かすかな弁明は、スマホとネットを持って生まれてきた現代人には通じない。哀しいことだけど、自己の存在を老害と認めて幕引きを考える以外に方策はない。

定位置

昨夜久しぶりにNHK大河を見る、なにせ「本能寺の変」で最終回なんだから。

初見で感じた違和感は配役にあったか。

年寄の凝り固まった脳内には、数十年を超えて配役の定位置があるのです。

　　
信長；高橋幸治、秀吉；緒形拳、三成；石坂浩二、家康；山村聰、そして光秀は佐藤慶。

お先にどうぞ

医療関係者の多忙な折り、ふとしたいきさつから、５年に一度の肺炎球菌のワクチンを受けることになった。６５歳の時はさぼれたけど、７０歳の今回はムリみたい。で、来週に予約はしたが、あまり気が進まない。

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世間ではコロナワクチンは高齢者優先と譲ってもらってるみたいだけど、一日の主な話し相手が畑のダイコンかブロッコリィのジジィにとってみれば、貴重なワクチンはそんなに急ぐことはない。面会謝絶の高齢者施設利用者にとっても同じ。
それよりも元気を持て余してる若者諸君やお勤めご苦労様のお兄さんお姉さんがた、お先にどうぞどうぞというかんじ。

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中国産の1750円のおもちゃみたいなパルスオキシメーターをネット買いしてみた。自己測定の数値は94～98をウロチョロしているので、かつてチェリー３箱30年のCOPD者ならまあこんなものかと思っている。右手か左手か、人差し指か中指か、測る指によっても数値は揺れる。ほかに影響が大きいのは指の温度だけど、体調や睡眠状態によっても違いがあるみたい。ちなみに追記すれば、日本酒２合程度のほろ酔い加減の数値はすこぶるよろしいようで。