ポン酢が完成するまでには半月くらいかかります。材料は・濃口醤油・だいだいの搾り汁・お酢(当店は大吟という名の米酢)・日本酒・カツオ節(極上本枯れ節の血合い抜き)・昆布(利尻産)・レモン・白ネギの青い部分です。
まず白ネギの青い部分だけを手でちぎりながら寸胴に入れます。昆布の表面は入れる前に日本酒を含ませたサラシで拭きます。レモンは表面の皮をすべて剥き二つに切って軽く搾り、馴染み易くしてから入れます。カツオ節は大人の手で大きく一掴みくらい、その上に・日本酒・お酢・だいだいの搾り汁・濃口醤油を注いでいきます。すべて入ったら箸でよく混ぜ返します。味をみてレモンの酸味がきつ過ぎる場合はグレープフルーツを搾って整える場合もあります。このままでは材料の味がバラバラなので蓋をして二週間ほど冷蔵庫内に置き寝かせます。二週間後、材料をザルにあけ汁だけを溜めます。それをペーパーフィルターで二回漉します。さらに一日から二日、同じように寝かせて完成です。
あん肝や白子に、あるいはカサゴやオコゼなどのお刺身や酢の物にと用途は様々です。