3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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人生初のアフリカ大陸紀行 8 ―サハラ砂漠とラクダ&砂漠でキャンプ編―

2018-08-30 19:22:07 | 
20180810

続き。

サハラ砂漠のど真ん中でキャンプをするツアーを申し込んでいた。
砂漠目の前のロッジ泊か砂漠のど真ん中でテントでキャンプかの二択であった。
前に書いたこのツアーの人とのメールのやり取りがあったため俺的にはもう一択であった。

“快適さを求めるのならロッジ、一生に一度の貴重な経験とう感じならテントといった感じでしょうか”

これ聞いたらテント一択でしょ。奥さんはロッジも捨てがたかったみたいだけど。

その受付する場所のような小さな建物で小一時間待つ。ここで荷物の整理を行う。
一拍は電気も通っていないテントで一泊するのだ。唯でさえ砂漠のど真ん中なんだし。
少しでもバックパックの中身を少なくしていかなければならない。ラクダのためにも。
しかもその軽くして持って行かないほうの荷物は預かってくれる。エアコンが聞いていない小さな待合所で荷物整理。
アルコールを忘れないようにしないと…

そしてドライバーさんからベルベル人のターバンの巻き方を教えてもらう。
そしてターバンを巻いた俺自身を見てみると…

テロリストにしか見えない…
サングラスをしていたので、完璧にそうとしか見えない。

この待合所から見える景色がすごすぎ。永遠に砂丘が続いているように見える。果てしない。
しかもなぜか砂漠の入り口にいすが置いてあって、ここに座ると芸術的な光景なんだよ。

いよいよ憧れのサハラ砂漠まで来たのだ。
信じられない。

タバコも吸って準備完了。

いよいよベルベル人の若い兄ちゃんがラクダの場所まで案内してくれる。



いよいよお世話になるラクダとご対面。ラクダは顔がかわいい。

荷物を鞍に括り付け、またがる。


起き上がるときぐんって感じで怖い。想像はしていたが、ラクダは乗ると非常に高い。

本日行く4等が結ばれ、ラクダ引きのベルベル人の兄ちゃんを先頭に出発。



上下運動が思ったより激しい。股が痛くなってくる。これで2時間は思ったよりも過酷かも…
ゆっくりとポクポクト歩いていく。



まるで遊牧民になった気分だ。




この移動の2時間は夕焼けの撮影チャンスとガイドブックに書いてあった。

出発当初はかんかん照りで暑いくらいだったが、駱駝にのって一時間くらいすると雲行きが怪しくなってくる。

夕焼け、とか曇り空、なんて生易しい空色ではなくなってきた。
まさに暗雲立ち込めるってやつだな。暗くなった。これから嵐が来ますよって主張しているような空。

そして…

豪雨…

始めは何とか我慢していられたが、さすがにきついってくらいの豪雨に。

え、サハラ砂漠って雨降らないんじゃないの…?

後日談だが、こんなに豪雨で雷が鳴り響く天候は何年かにあるかないかとのこと。
そんなピンポイントな日に来てしまったのか、俺は。

雷もすぐ頭上でなっている。
稲妻がはっきりと見える。
叩きつける雨。
そして砂嵐。
顔中に砂が当たり痛い。

頭までラクダの鞍についている絨毯を被る。汚いとか言っていられる状況じゃない。
暑さや砂嵐用にしっかりと巻いていたターバンはとうの昔に風で解け、ふっとばされないのに必死であった。

それに加えて、あのラクダ独特の上下運動に耐える。
腕はパンパンになり、股が痛い。

この状態で1時間。過酷であった。



ベルベル人のテントを見つけたときは本当に助かったと思った。

まるで灼熱の砂漠を彷徨った後に見つけたオアシスのように。

まさにリアルオアシスであった。


天候が悪かったので夕日を見るとか、テントの全景を見ているなんて悠長な時間なかったので、速攻で一番大きなテントに入る。

そこで暫し落ち着く時間。

暫くすると、各メンバーに割り当てられたテントに連れて行かれた。

俺たちは、“ジャパーン”と呼ばれる。
これ以降ベルベル人のにいちゃんには、もはや国名で呼ばれることになった。

思ったよりテントの中は広かった。
日本で入って来たら悲鳴を上げそうなデカい黄金虫や見たことない虫がたくさん入ってきたが、慣れてくるのが怖い。

バッグを布団の上に放り投げ、再度デカいテントへ移動。

今日このベルベルテントに集まったメンバーは、ポルトガルの家族のグループ、スペインの若い夫婦、メキシコの一人旅の女性、そして俺ら。
日本人は俺らだけであった。そりゃジャパンって呼ばれるわ。


デカいテントで夕飯。

夕飯は…



タジン笑



もう安定過ぎるタジン。普通に美味かったんだけど、周りのメンバーたちはあんまり食べてなかったな…
俺らが一番がつがつ食べてた。

スペイン夫婦も言っていた。
「モロッコに来てから飯はひたすら同じ繰り返しだ。タジン、スイカ⇒タジン、スイカ⇒タジン。スイカ…」
その通り。まあ俺はタジンめっちゃうまいと思うからいいけどね。

英語でメンバーと会話。まあ何となく話は聞き取れるんだけど、自分から話に入っていくほど社交的ではない。

その会話の中で「朝3時ごろには雨が止んで、晴れて、きれいな星が見れるはず。アイフォンのアラームを3時に設定しとけ」という情報が。

これはいい情報である。実はこの砂漠で見る星空は楽しみにしていたのである。
起きれるか分からないが、挑戦してみる価値はあるだろう。

食事が終わるころ、ベルベル人の兄ちゃんが、明日の予定を説明する。
明日は7時に砂漠を散策して、7時半に朝ご飯を食べるとのこと。

で、この後はドラムがなるよ、とのこと。

ドラム?

って俺は聞き返した。

テントの前の広場でベルベル人の伝統音楽のライブをするとのこと。

勿論参加した。このライブがめっちゃ楽しくて、想定外だった。
フェスのように踊った。



中でも楽しかったのは、各国の有名な曲をベルベル民族音楽風にアレンジしみんなで踊ったこと。
ポルトガルの曲も、スペインの曲も知らなかったが、ベルベル人のにいちゃんが“日本と言えばこれしかねえだろ!”って言って満を持して出してきた我らが日本の曲は…


「はとぽっぽ」



めっちゃ笑った。

本当にはとぽっぽなんだけど、ベルベルミュージックアレンジなんだよ。
なんか民族っぽくてダークで怪しい感じ。はとぽっぽが。

てか何で知ってるんだよ。アジアの極東の島国の曲を。
絶対誰かが仕込んだに違いない。

てか本当に日本人はあまり来ないんだな。珍しいせいか、めっちゃ絡まれた。
“ジャパーン! 楽しんでるー?”ってしょっちゅう聞かれた。俺的には120パーセントで楽しんでたつもりなのだが。

マジではとぽっぽはベルベル音楽だったわ。
『もしもベルベル人が【はとぽっぽ】をアレンジしたら』って動画投稿したいくらいだよ。
録音したからね。

その後は叩きならしていたドラムに触らしてくれた。
もとドラマーとしては血が騒ぐ。

簡単なリズムパターンはすぐに覚えられたが、左手のリズムが独特過ぎて真似できなかった。悔しい…





砂漠の闇に轟くベルベル音楽とドラムの音。
こんな感じでサハラ砂漠のど真ん中でベルベル人の伝統音楽で踊りながら、砂漠の夜は更けていった。





そして12時くらいにベルベルライブは終わった。

その後は各自テントへ。

テントの前の先の広場へ行って、外で苦労して持ってきたビール&タバコ。

美味い。



外で何本もたばこ吸ってしまった。砂漠のど真ん中で吸うたばこはなんておいしいんだろう。


周りのメンバーも12時を過ぎたらみんな大人しくなった。常識を弁えている感じでグッドだ。朝までギャーギャー騒ぐような人たちでなくてよかった。

テントでバックパックからモバイルバッテリーを取り出してアイフォンとGoProを充電。
ここで漸くこいつの出番が来た。そう言えばこの時のためにこいつを購入したんだったな。

暫く布団に横になっていたが、全く寝れない。

アイフォンいじっていたら2時半くらいになっていた。



トイレのために外に出る。




星が見えた。

雲が途切れ、星が見えた。本当にきれいだ。靄になっている天の川まで綺麗に見える。
よかったこれが見えて。
テントに戻ってカメラを取って空を撮影してみた。
案の定、真っ黒な写真が1枚。

安心したからか、その後トイレ言ってテントに戻って横になったら寝れた。3時くらいかな。

砂まみれでも、風呂入ってなくても全く気にならなかった。

そして大自然の中でするトイレってあんなにも開放感あって気持ちいいものだと初めて知った。


人生初のアフリカ大陸紀行 7 ―メルズーガ大砂丘、サハラ砂漠突入編―

2018-08-29 16:33:55 | 
20180810

ではアフリカ紀行3日目。
ワルザザートで目を覚ます。時差ボケのためか疲れているのに目覚めが良い。

目覚ましのシャワーを浴びて、一服。一服するのにとても心地よい場所を見つけ、お気に入りの場所となったが、早くも今日でワルザザートとはお別れである。

朝食を済ませ、充電機器類をバックパックに詰め込み、9時に出発。チェックアウトは究極的に簡易的であった。
昨日のドライバーさんと再開し、車へ。またここから大移動である。

いよいよここから長い長い車の旅、そしてあの場所へ足を踏み入れることになる。


いざ、サハラ砂漠に向けて出発。


まずはワルザザートからスコーラという村のカスバ、アムリディルを見学する。
幾度となくこの茶色い光景を見続けてきたため、あの景色に違和感を覚えなくなっている自分がいる。

そして車はカスバ街道へ。

カスバ街道とはワルザザードかたティネリールというオアシスを経てエルラシディアというかつて砂漠の旅への出発点であったオアシスまでを結ぶルートのこと。

名前の通りカスバ、つまり城壁で囲まれた要塞が数多く残る風景と大渓谷の大自然が織りなす景色を見ることができる。


このカスバ街道の景色も、昨日のアトラス山脈越えの時の景色と劣らず、絶景であった。
非常に既視感を覚えたのだが、何処だっただろうか…

そうだ。ペルーだ。

ペルーのマチュピチュに向かう時に通ったウルバンバという地域に似ている。
あの時は高山病でグロッキーだったが、あの景色は非常に頭に残っている。逆に高山病でグロッキーだったから印象的なのかも。

途中エル・ケラア・ムグナとう街に立ち寄る。
ここはバラの栽培で有名な場所で、お土産屋もあった。春先はバラで溢れかえる見事な街道となるらしいが、今は真夏なのでバラは一切なかったが。
この辺りはダデス谷と呼ばれる峡谷らしい。

俺が写真好きだと知ってか、ドライバーさんがいちいち立ち寄ってくれる撮影ポイント。
いちいち絶景。迫力がすごい。

そしてカスバ街道イチのスペクタクルな景勝地であるトドラ渓谷へ。
ここは大人気のスポットのようで、人が多かった。

崩れ落ちてきそうな切り立った断崖。見てて畏怖を覚える。
因みにここはロッククライミングの聖地らしく、日本人のクライマーも近くに住んでいるのだそう。

ここまで圧巻の岩壁を言葉にするのが難しい。やっぱり圧倒的な景色は目に焼き付けるしかないんだな。




トドラ渓谷の見学を終えた後はお昼ご飯。

安定のタジン。
美味し。

そして安定のテラス席。

この昼ご飯を食べたレストランのテラス席から見る景色も超絶景。
もうホント目につく景色がいちいち絶景なんだよ。



安定のタジンを食した後は、いよいよサハラ砂漠を目指し、メルズーガへ。

あと3時間だ。


メルズーガまでの道で立ち寄った休憩ポイントは二つ。



1つはカフェ。この辺もうほとんど砂漠で、荒涼とした地帯。
本当に何も無くなってきている… 物資を運んでくるの本当に大変そうだ。

道の真ん中に出るだけでこの迫力。




また一時間以上ひたすら車で移動。ドライバーさんが本気で心配になった。

次の立ち寄りポイントは井戸。

もうこの辺は砂漠だ。
砂漠のリアルオアシス。

本当にラクダや家畜に水を飲ませる用の溝もついている。


そしてさらに一時間ほど車を進めると…

たまに過ぎる建物にSaharaの文字が目につくようになってくる・



そしてそれはうっすらと遠くから現れた。

オレンジ色の岩のようなものが遠くにうっすら見える。

そう、これがサハラ砂漠の砂丘でった。

もう見えてる!ってな具合に感動。

大きなオレンジ色の砂丘が少しずつ近づいてくる光景にテンションがマックスになった。


そしてリアル蜃気楼。
本当に水辺があるように見えるんだな。


そしてメルズーガに到着。

遠かった。果てしない距離を移動してきた。


地の果てまで来た気分であった。



いや、本物の地の果てだろ。
地の果てまで来たよ。


続く。








人生初のアフリカ大陸紀行 6 ―世界遺産アイト・ベン・ハッドゥとワルザザート編―

2018-08-28 19:46:18 | 
20180809

タジン鍋に舌鼓を打ち、いよいよずっと行きたかった念願の世界遺産アイト・ベン・ハッドゥに向けて出発である。

2時間ほど車に揺られ、遂に到着した。



やばい。現実感がなさすぎる。
もう映画のセットの中の世界にしか見えない。
異世界過ぎて感動する。




ここは映画のロケ地としても有名で、最近だと『グラディエーター』とか。

まるでローマ帝国にタイムスリップしたような気分である。

ガイドブックにも書いてある「美しすぎる世界遺産のカスバ」

ここまで映画のセットのように現実感のなさすぎる景色は見事としか言いようがない。

ここは本来は村。
そして驚くべきことに現役でここにはベルベル人の家族が5,6家族住んでいるとのこと。

この赤茶色のレンガの景色を目に焼きつける。


中を通って頂上の見張り小屋?まで行ってみた。ここから見る景色もまた絶景。

そして一通りの散策を終え、もう一つの絶景が。

アイト・ベン・ハッドゥは川を挟んで対岸から見るとクサルの全景が見える。

対岸のカフェでミントティーを飲みながら、外のテラスで全景をしばし眺める。
改めて異世界過ぎて感動する。本当に現実感がないんだよな。





アイト・ベン・ハッドゥを後にするといよいよこの旅1日目の宿であるワルザザートへ。
ここワルザザートは砂漠の入り口である街だ。

ワルザザートっ名前がかっこよすぎる。なんかドラクエで出てきそうな感じ。

因みにワルザザートの近くには映画スタジオがある。めっちゃでかい映画セットを見た。
こんな景色の中映画撮ったらそりゃいい画が撮れるだろうよ。


ワルザザートの街はこじんまりしているがいい雰囲気であった。
街に到着してまずはこのドライバーさんのオフィスへ。この旅のことを日本で散々メールのやり取りをしたことを思い出す。


アルコールを売っている貴重なスーパーでビールを購入。
このビールはあそこへ持って行く計画である。あそこで飲むビール… 想像しただけでも美味そうである。

宿はリアルオアシスといった感じで雰囲気がとても良かった。
部屋までの道がガチ迷路で覚えるまで大変であった。一泊しかしないのがもったいないくらいだ。


ポーターに渡したチップが少なすぎたので、バーの場所を詳しく教えてくれたので、追加チップを渡す。

早速宿についているバーでカサブランカを頂く。美味い。熱が籠った体に冷たいビールがしみる。
目の前にはプールがある。何とも気持ちよさそうである。水着持ってくればよかったな。


夕飯はビュッフェ形式。人種差別も感じながらご飯を頂いた。


2日目に続く。




人生初のアフリカ大陸紀行 5 ―アトラス山脈越え編―

2018-08-28 18:18:08 | 
20180809

アフリカ2日目。
今日からここマラケシュから2泊3日である場所へ向けて出発する。昨日の夜に用意は万端にしてある。

その場所には車でしか行くことができない。
そこまで連れて行ってくれるドライバーさんは9時に宿のフロントに来る。

朝ご飯を食べて待つ。バックパックが重い…


ドライバーの人と合流し、車に乗り込む。

まずこの日はマラケシュからアトラス山脈を越えて、ワルザザートという町まで行く。ここで1泊。

1時間ほどでマラケシュの町とお別れ。うっすらと影になって見えてくるアトラス山脈。
アトラス山脈は高いところだと4000メートルにもなり、俺が想像していたよりも圧倒的な山並みであった。
このアトラス山脈を越えることで都市部と砂漠部に分かれている。

まずは最初の休憩ポイント。
その辺で普通に外で売られているサボテンの実を渡された。
恐る恐る食べてみる。

意外においしい。しかし、種が半端なく多く、固い。

峠の休憩所は絶景であった。



本当にひたすらに山道。すごい景色だった。マラケシュを出ると本当に荒野になるんだな。
ひたすらダイナミックかつ険しい景色。
ハワイのカウアイ島で見たワイメア渓谷のよう。
断崖にはどうやって建てているのか分からないような場所に点在するカスバ。
あの辺りの人たちはそうやって生活しているのだろうか…

その山々の峠に必ずテラスがあって、必ず灰皿が置いてあるんだよな。標高高いところで吸うたばこがうま過ぎてついつい休憩ごとに吸ってしまう。

途中にどこかのカスバに立ち寄り、中に入る。
あれはどこだったんだろうか… 中の青を基調としたモザイク柄がとても美しい。

そしてその近くのレストランでちょっと早い昼食。
今回の旅行で思ったことだが、モロッコの人たちは本当に外で食べるのが好きなんだな。

毎回外で食べてたような気がする。

モロッコの食事と言えば、言わずもがな…


タジンだ。


本当に美味かった。これは確かに毎日食えるわ。
食材はナス、タマネギ、ニンジン、ポテト、そしてチキン。
マジ美味い。ニンジンの量が半端でななかったが、これなら食べられる。
このタジン鍋で、野菜、タンパク質、炭水化物と完結している。
いやータジン鍋うま過ぎ。味付けもオリーブオイルとスパイスだけって感じのシンプルさ。
暑い夏でも食が進む。

アウトドアでの食事は暑かったが、タバコも吸え、何より景色が壮大なので開放感がある。


そしていよいよ、午後はあの世界遺産アイト・ベン・ハッドゥに向けて出発である。
楽しみ過ぎた。






人生初のアフリカ大陸紀行 4 ―マラケシュのスーク探検編―

2018-08-25 21:04:30 | 
20180808

この紀行文も第四回目にして未だアフリカ一日目の午後という細かさ。
こんな風に細々書いてるから進まないんだといつも思う。

で、続き。

ジャマ・エル・フナ広場の散策を終え、いよいよ世界一の商業地帯と噂されるスークへ。

俺がマラケシュでどうしても訪れたかったスーク。
スークとはまるで迷路のように入り組んだ細い道に所狭しと店が立ち並んでいる地域のこと。
ここを歩くだけでも本当に面白い。
店も多様で、織物、ランプシェード、バブーシュ、香辛料、絨毯、革製品、雑貨…と多種多様。
ウインドウショッピングでも十分楽しいのだが、そんな生易しいことは許してくれないとばかりに営業活動をしてくる。
声掛けが半端じゃない。日本語を話してくる奴もいる。
“コンニチワ、アキハバラ、ゲンキデスカ?”

そしてとにかく狭くて、薄暗くて、入り組んでいる。
もともとここメディナは人を迷わせることを目的に作られた迷路の町だそう。ガチで迷路だ。
地図を確認しないと出てこれなくなる。

俺は入り口付近のスークまでしか行かなかったが、十分に楽しめた。残りは最終日に取っておこう。

ここにある商品は一切値段がない。値段がないっていうか、値札がない。
要は交渉次第で値段が変わるってことだ。
基本モロッコでの商品は値段がないことが多かったが、ここでは値段交渉をバトルを楽しむことができる場所なのだ。苦手な人はちょっと大変かも。

奥さんが上手なんだよ。

奥さんがまずランプシェードに目をつける。
“これいくら?”

“●●ディルハム”

こっからのやり取りが面白すぎて録画してしまった。本当にこの交渉が面白い。
向こうの店の人もそれを楽しいでいる感じでのってくれる。
向こうも生活が懸かっているので、食い下がってくる。この駆け引きが楽しい。

まあ、こっちは観光できてるわけだし、嫌な感じで値切りたくはない。
お互い楽しい雰囲気で終わらせたい、ぎりぎりの線を探していく。

大分お安く、言い値の半額以上値切って購入することができた。
まあ、向こうからしたらまだしめしめ…の値段なのかもしれないが、こっちは十分交渉を楽しめたので満足である。
空港で同じようなものを見つけたときにもだいぶ安かった。

俺が購入したのはラクダの雑貨(笑)

俺は交渉が下手くそなので、途中から奥さんの力を借りた。

その後も暫しスークを探査。あまり奥の方には行かなかったので、迷わず出ることができた。



スークを楽しんで、再度ジャマ・エル・フナ広場で飲み物とポストカードを購入。
良い時間なので帰路に着こうとする。

てか明るい。7時過ぎてるのに普通に明るくて時間感覚狂う。

立ち並ぶ馬たちを横目に帰路へ。

クトゥビアが傾きかけた夕日に照らされてとても綺麗だったので、写真を撮る。イスラム教徒ではないので中には入れず、外観だけ。

帰りもまた徒歩はきつすぎたので、バスを使ってみようと決める。

フナ広場の出口付近にバス乗り場があり、ガイドブックで何番のバスに乗れば新市街に行くのか調べてみた。すると該当する番号のバスが目の前に丁度到着。乗り方も降り方もよく分かんないけど、何とかなるだろ。

運賃を渡したら普通に乗れた。何処で降りるのかはよく分からないまま、出発。

5分ほど走ると大勢の人が降りる。バスターミナルのような場所に着いた。生活感に溢れている。

よく分からなかったがここで降りてみた。

こっからはグーグルマップを頼りに宿までひたすら歩く。迷いまくったので結局30分くらいかかってしまった気がする。

漸く日が暮れて来た。夕飯である。

宿から徒歩20秒くらいの場所にピザのレストランが。即決。遠出をする体力は既に持ち合わせていなかった。至って普通のピザだったが、疲れた体には丁度良い。しかもめっちゃ安かった。

そして、このイスラム圏の国に来て辛いことが、お酒である。

イスラム教ではお酒は禁じられているので、夜のいい感じの時間になっても飲まないし、何よりお酒を置いてある店がない。普通に歩いていたのではまず見つけられない。

しかし、無事モロッコ1日目を終えられた打ち上げとしてどうしてもビールが飲みたくなってしまったのである。

そこで、グーグル先生に「モロッコ お酒飲める場所」と検索して教えてもらった。

すると、観光客用に高級ホテルに併設されているバーなどで飲める事が判明。

俺が今とまっているホテルは安宿だった為、バーは付いていなかった。ガイドブックでバーが付いているホテルを探すと、徒歩10位の所に見つけた。侵入して飲むしかない。歩き出した。

他の国なら、絶対ココでお酒飲めそうだなと思う店でも男たちがアウトサイドのテラスで飲んでいるのはひたすらにコーヒーなのだ。

面白いくらいみんなコーヒーを飲んでいる。これを他の国ではアルコールに置き換えてもいいんじゃないかと思うくらいにコーヒーを飲んでいる。しかもいい時間に外でコーヒーを飲んでいるのは男のみ。女性は一人も見なかった。

そんな情景を見ながら、10分くらい歩くと、マラケシュ鉄道駅に到着。この裏にバー付きのホテルがある。

そこまでの道は暗くて治安が悪そうな感じでちょい怖かった。

何時も思うのだが、ただただ座っているだけの人が一番怖い。

で、そのホテルに到着。
無事にカサブランカというモロッコのビールを頂くことができました。

ほろ酔い気分だが、ここから大事な用意をしなければならない。
明日からいよいよあそこに向けて出発である。
スーツケースの中には45リッターのばっくぱっくが入っている。こいつを引っ張り出す。

その中に3泊分の着替えなど必要な道具をどんどん詰め込む。こういう準備の時間はワクワク感が感じられるので結構好きだ。パンパンになった。

明日から宿を飛び出し、2泊3日で行きます。

時差を感じられずに比較的よく寝れた。

漸く1日目が終了。長い1日だった。



人生初のアフリカ大陸紀行 3 ―マラケシュと世界遺産編―

2018-08-24 20:00:55 | 

20180808

漸くフランスから飛び立ったところから。フライト時間は4時間ほど。余裕だ。
飛行機の中では遂にアフリカ大陸が見えてくる。赤茶色の荒涼とした大地がひたすら広がっている。いよいよ人生で初めてこのアフリカの大地に降り立つのだ。

マラケシュのメナラ国際空港に到着。
まず建物が全然違う。ここですでにもうアラビアンの世界。

空港の入国審査は念入りでかなり時間がかかった。イミグレもそっけなくスタンプを押されるだけといった感じではなく、コミュニケーションをとろうとしてくる。

無事に入国を済ませ、まずは換金。
モロッコで使用されている通貨はディルハム。この通貨は日本で用意することはできない。

円からディルハムに2万円分ほど換金し、準備は整った。遂に空港の外へ。

暑い。

アフリカ大陸の厳しい日差しが照りつけてくる。日本より湿気は無く過ごしやすいのかもしれないが、何より日差しが強い。

空港から泊まる宿まではタクシーだ。

そもそも空港から鉄道が繋がっていない。

タクシーに乗るときは少し緊張した。なぜならぼったくられる可能性があるからである。

事前に確認した情報によると小さなプチタクシーは100ディルハム、グランドタクシーは150ディルハムは目安とのこと。

タクシー乗り場に行くと一斉に声をかけてくる。東南アジア的ながっつき感がある。

確認するとひとり100ディルハムとのこと。二人なので200… 俺は高いのではないか。

少し食い下がっていろいろ交渉してみた。向こうも看板を見せてきたりして戦いが始まる。

途中で面倒くさくなって200でホテルまで送ってもらった。念のためグーグルマップで方向を確認しながら。

空港からホテルがある新市街までは10分ほどで到着。景色はいつも見ている景色とはかけ離れているので面白い。
アジアともヨーロッパとも違う。あの赤茶色の建物がアラビア世界っぽくしているのだと思う。

ホテルに到着してチェックイン。すると“シティータックスを払え”みたいなことを言われる。
また来たかと思う。これなんだったんだろ… みんな払っているのか… それとも俺がぼったくられただけなのか…


慌ただしい時間が漸く終わり、ホテルの部屋で一服。モロッコはタバコの規制が厳しくなく、ベランダでも普通に吸えたのがありがたかった。
まあその分吸うペースが上がってしまったけど。ホテルのプールを見ながら一服するのが何時もの光景になった。


カバンの中身を整え、いよいよマラケシュの町に出発。

マラケシュに来たら外せないのはやはり旧市街、メディナである。ここマラケシュのメディナは世界遺産に登録されている。そして実はゆっくりマラケシュの街を観光できる時間はこの日の午後と最終日な10時までしか無い。モロッコ一の観光地であるマラケシュだが、悠長にゆっくり見て回っている時間はない。ポイントを絞らなくてはならない。

メディナ、旧市街といってもゆっくり見て回ったら丸1日はかかるであろう場所である。

ということで、見て回りたい場所を2つに絞った。

1、ジャマ・エル・フナ広場

2、スーク(買い物付き)

この2つ。

まず1つ目のジャマ・エル・フナ広場だか、ここはメディナのヘソ的な場所であり、マラケシュと言ったらここと言うべき場所。ガイドブックには、「ヘビ遣いやミュージシャンのパフォーマー等の大道芸人の周りには人が溢れ、物売りは観光客を見つけると声を掛けてくる〜まさしくここがマラケシュなのだ」

行くしかないではないか。

出発。新市街から徒歩で頑張った。所要時間は30分。暑すぎた。小さな露店でスプライトを補給しながら、そして迷いながら歩いていると、この街のランドマークであるクトゥビアというモスクが見えて来た。この近くにフナ広場があるはずだ。

しかし、直前であまりの暑さにカフェに逃げ込む。マジで熱中症になるくらい暑い…
中で飲んだキューカンバーキウイティーが意外にも美味しかったことも追記しておく。

そして漸くジャマ・エル・フナ広場の入り口に到着。ここが広場への入り口だなってすぐわかる感じ。右側には何頭もの馬が馬車として待機している。あの暑い中ホント大変だな…



広場は夕方前という時間だったので、マックスカオスな時間ではなかったが、充分に雰囲気を味わうことができた。
本当にヘビ遣いや猿遣いなどの大道芸人が大勢いる。こちらを見るなりモノを売りつけようとしたり、チップを貰おうとする人たちで溢れかえっている。いちいち相手をしていたらキリがないほど。まさにテレビの旅番組で見るようなアラビアの広場って感じ。既に勝負は始まっているのだ。

広場の雰囲気を味わい、一通り冷やかしていよいよ世界一の商業地域と呼ばれるスークに突入である。

よし、では第3部はここで一旦セーブするとしよう。次回はスーク編ですな。

人生初のアフリカ大陸紀行 2 —パリ、シャルル・ド・ゴール国際空港でのトランジット編—

2018-08-23 19:45:08 | 


まだパリ行きの飛行機に乗ったところまでしか進んでない。

オーストラリアの時に機内泊が辛すぎて、初日グロッキーだったのが忘れられなくて、今回もそれをある程度覚悟していた。どうせ寝れないだろうな、と思いながら機内食を食べ、映画をつける。「レッドスパロー」がやっていたので決定。

…過激なシーンが多すぎて気まずい…

機内の映画でもカットしたり修正したりしないんだね。結構モロだったぞ。やるなエールフランス。

そして映画が進むにうち眠気が。これはいい兆しである。こういう時の睡眠はタイミングを逃すとまた振り出しだ。ストーリーも全く頭に入らなくなってきたところで寝に入る。ネックピローに空気を入れ、ブランケットを被り準備万端。

寝た。


起きた時の感覚としては2〜3時間位は寝れたかなと行った感じ。いつもこれくらいに起きてしまうし。

あとこれを何回繰り返せばいいのかと、何も期待せずに映画の続きを見ようと画面に触って驚いた。

画面の中の飛行機の位置がおかしい。
もうヨーロッパに入っている。

何とフライト残り時間が3時間を切っていた。

ざっと計算して6時間位寝ていたことになる。こんなに長い時間寝ていたのは初めてである。なんか俺にも出来んじゃん、的な喜びがあった。

残りは楽勝だ。気まずいながら映画見て、機内食を食べたらもう飛行機が降下し始め、シートベルトのランプがついた。あっという間。何度もヨーロッパには行っているが、こんなに早かったのは初めてだ。寝れた。

無事にパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に到着。

しかし、時間はまだ朝の4時。

早すぎた為か、トランジットの通路が閉鎖されていた。人によって。
何故か一回出された。要はフランスに入国させられた。パスポートにもスタンプを貰った。

無駄にもう一回出国?入国?

シャルル・ド・ゴール国際空港はターミナルがいくつもあって大変だ。

しかも電光掲示板に俺が乗るはずの便が出ていないではないか。不安なことこの上ない。

トランジットの待ち時間は5時間だったが、出たり入ったり
探したり、迷ったりしているうちに待ち時間は2時間位になっていた。もう2時間のまた時間など余裕過ぎる位になっていた。何時もトルコに比べればって思う。

朝の4時なので店も全然空いてない、インフォメーションセンターにすら人がいないなか、ひたすら待つ。タバコも順調に減っていく。近くの喫煙所が閉鎖されており、一番はじまで歩かされたのもいい時間潰しになった。

6時を過ぎて漸くちらほらと店が開き始め、食料を調達。サンドイッチかうますぎた。

しかし、掲示板には便が未だ出ない。不安が募る。

そして、先程サンドイッチを購入した店の中にある、これ誰が見るのっていう小さく隅に置かれた掲示板には掲示されていた。合ってるには合ってるんだろうが、何故表示されないのだろうか。

そして最期の30分前にもゲートが変わったりして色々慌ただしがったか、何とかマラケシュ行きの飛行機に搭乗。


ってパリの空港での事を長く書きすぎた笑
まだアフリカについてねーじゃん。

次回は漸くアフリカ大陸到着編です。

人生初のアフリカ大陸紀行 1 ―出発編―

2018-08-22 19:13:48 | 
もはや夏の恒例行事である。
今年は場所が決定したのはかなりギリギリであった。何しろ今年は海外行かない予定だったから。

8月中旬の旅行なのに航空券の手配を行ったのは7月の中旬。海外旅行では結構ぎりだったな。

そしてタイトルにもあるように今回の旅行は人生初のアフリカ大陸に上陸である。
地球の歩き方も即行購入したが、背表紙茶色デビューだ。

出発の2日前にカメラを購入。(前回の日記参照)
こいつで超絶景を切り取ってこよう。

準備をしたのは前日から普通に仕事だったため、帰宅して即行用意。奥さんが半分以上用意してくれていた。
大量のガジェット類を充電。今回は特に多い。

そして今回は電気が通っていない場所で野宿をするため、モバイルバッテリーを購入。
こいつが旅行にこんなにも役に立つとは。もっと前から買っておけばよかったと思う。
アイフォンを4回フル充電できるやつを購入。

・モバイルバッテリー
・カメラのバッテリー
・GoProのバッテリー×2
・アイフォン
取りあえず旅行中もこれだけのものを充電しなくてはならない。
家のコンセントをフル活用。
新調したカメラ用のSDカードも購入した。さらにGoPro用のマイクロSDも購入。記録媒体の準備も余念がない。


今回の飛行機の発は23時くらい。
つまり空港には9時くらいには着けばよい。
逆算すると7時過ぎのバスに乗ればよい。
ってことは6時ごろに家を出ればよい。

ということで、この出発日自体も用意ができ、なおかつゆっくりと睡眠をとることができた。

しかし、出発当日のせいかそわそわしてか午前中の早い時間にしっかりと目が覚めてしまった。

用意もすでにほぼ終わっているし、何か足りないものないかなーと探すそわそわする時間が続いた。

7時20分発のバスをすでに予約してある。最適の時間に到着してくれる。
今回は羽田空港だ。やはり成田に比べると近い。

そしていよいよ6時に家を出る。
バスは渋滞が予想されていたが、予想を覆し、30分も予定より早く到着。

エールフランスにチェックインし、スーツケースを預ける。
身軽になって、酔い止めの購入、海外保険の申し込み、そして初めてイモトのWiFiを申し込んでいたので、それを受け取った。

セキュリティーチェックを受け、免税店フロアへ。

恒例行事。そばを食らう。今回はしっかりと食べることができた。
機内泊のため、眠り薬にビールもいただく。そばが本当に美味い。

恒例の最後の一服もいつも通りだ。これ何回繰り返してきたんだろう。

時間に遅れもなく、フランス、パリのシャルル・ド・ゴール国際空港へと飛行機は飛び立っていった。


第1回はここまでにしよう。今回も長くなるな…


カメラ購入しました

2018-08-21 21:34:42 | 徒然
やりたいことリストに書いてあったかどうかは定かではないが、カメラを購入しました。
一個夢が叶った感覚。

10年以上前に購入したキャノンのパワーショットはいよいよお別れである。
あいつで何か国も回った。俺にとっては海外旅行と言ったらあのカメラだ。

そしてこのたび、新たに相棒を購入。

6万くらいの決して高級なものではないが、相棒として大切に使用していきたい。
一眼レフではなく、ミラーレス一眼というカメラ。どう違うのかはよく分かっていない。
まだカメラのことを学んで技術を持っているわけではないので、このカメラで少しでも詳しくなれたらと思う。
いきなりハイエンドクラス買っても使いこなせないし、旅先の写真を撮るにはちょうどいいものを購入したとおもう。

こいつで第二章の旅物語を記録していきたいと思う。

よろしく。

実家の超掃除

2018-08-21 13:27:16 | 徒然
大掃除ではない。
超掃除である。

土、日、月の3日間実家に帰り、我が部屋を掃除した。

俺は今の実家を飛び出すように出て行ったので、部屋の片づけを全くせずに出て行ったのである。今思えば何と迷惑な息子であろうか。

今となってはそのゴミ屋敷は犬の部屋となっている。ありがたい限りだ。

今の生活をする上で本当に必要なものは多分ない。だって5年間それで生活できたんだから。

だから、俺の部屋に散乱しているものは、記念品や昔の物が多いのである。あとは全て要らないもの、つまりゴミだ。
只でさえ俺は異常に昔の物を取っておく癖があるので、物で溢れているのだ。

で、その3日間で相当に断捨離した。
正に超掃除と呼ぶに相応しい。

びっくりしたのは俺の小学校時代のものまでわんさか出て着た事。

20年もよくタンスの中に眠っていたものだ。

その他には、小中学生時代の美術や家庭科の作品、部活のユニフォーム、作文、高校時代の制服、空手道着、拳サポ(笑)など。

そして大量過ぎる書籍類。
これもだいぶ分別して処分した。
まだまだ大量に残っていたが、一箇所に積み上げ、だいぶスッキリした。

そして一番の問題であったプリント類だ。
これは実家に帰るたびにコイツが目に入り、整理整頓というレベルではなく、手をつけられないでいたシロモノである。遂にコイツらと向き合った。

そして俺は途中でナイスアイデアを思い付く。

俺の散乱しているプリント類は大きく4つに分類される。

1、大学生時代の塾関係の書類

2、大学生時代の授業関係

3、編集者時代の書類

4、旅関係や音楽など俺の趣味に関するもの全般

大きな山を4つ作り、この山にどんどん分類していく。
これが驚くほど効率的であった。

全て要不要と分類できたわけではないが、書類関係は大きくカテゴライズすることができたので、散乱してないし、スッキリした。この中で再度精度を上げて要不要を精査していけば良い。

犬が侵入してこれまでの努力を無に帰すような行いをしない事を切に願う。

超掃除をする中で意外なお宝も発掘できた。

俺のバンドのラストライブのDVD、渋谷のクロールでやったやつ。まあ、何回も見たんだけど。久しぶりすぎて泣けた。

あと、下妻物語のDVD。ロケ地が見たくて、実際に下妻まで行ったなぁ。

ルーブル美術館の目録。今見ると結構いいモン買ってなあ。ナイスだ。9年前の俺。

その他にも旅先で集めたグッズや、俺がヨーロッパを放浪していた時の航空券やメモ帳。

懐かしいという感情を排除しないと片付けは進まない事を改めて実感した。