奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

住まいの設計とデザインの感度と工夫・・・吹き抜けのある家のメリットとデメリットを丁寧に、暮らしの空間に必要なデザイン付加価値。

2020年10月05日 | 設計の事デザインの事

設計とデザインのチカラで

暮らしの空間を上質に整えてみませんか?

やまぐち建築設計室ホームページ 

暮らしの空間として

開放感や

家族のつながりを感じられる

吹き抜けのある家。

おしゃれだし、

空間を広く見せられるので、

住み方や空間構成の

デザインと設計で計画して

採用する事も多いですが、

見た目のイメージだけで

吹抜けを取り入れている訳ではありませんよ。

メリット、そしてデメリットを加味して

住み方や暮らしの価値観

そして理由を共有して

いつもデザインの意味を

提案しています・・・・・。

吹抜けのメリットだけではなくて、

デメリットも理解したうえで

実際に住むことを想定して

じっくりとイメージのするように。

 

僕が普段から家づくりや

暮らしの空間をデザインしていて

考える、吹き抜けのメリットをまず

5つ挙げてみます。

 

・開放感が出る
・採光を取り入れられる
・空間につながりが出る
・空気が循環する
・見た目の雰囲気が分かりやすく言うとオシャレ

 

メリット

吹き抜けの最大のメリットでもありますね。

吹き抜けがあることで、

一気に開放感が出ます。

 

吹き抜けのない部屋と、

ある部屋を同じ状態で

見比べるとより分かりやすいですが、

部屋に入った瞬間の印象がかなり違います。

狭小住宅など、

リビングが狭い場合でも

吹抜けがあるだけで

空間を広く見せることができますよ。

 

採光を取り入れられるという事。

吹き抜けを計画して

一階からは得る事の出来ない

窓からの連続性を生み出す事で

2階にレイアウトした窓から

一階にも採光が広がります。

 

一階の部屋を日中に使う際に

暗いのは気分も下がってしまいますよね。

計画的な明るさ暗さでは無くて

単純に暗いという事。

 

隣接地の関係性やロケーションによって

暗くなってしまいがちな位置でも、

吹抜けを計画する事で

上からも光を確保できるので

一階の使い方とレイアウトによって

計画的に・・・・・。

 

空間につながりが生まれるという事。

吹抜けは1階と2階を繋いでいるので、

家全体に空間のつながりができます。

 

空間のつながりに伴って、

生活空間の拡張性が生まれたり。

吹き抜けのつながりで、

二階にセカンドリビングを作ったり、

スタディスペースや書斎などがあると

家の広さを感じながら

ゆったりとした居心地を感じやすくなりますよ。

 

快適な空間に・・・・・。

空気が循環しやすい形態で

吹き抜けを計画する事によって

風通しがよくなります。

 

吹き抜けの天井に

シーリングファンを計画する事も。

 

自然な風の流れも考えると

空気を攪拌することができるので、

家中の空気を循環させやすくなりますよ。

気圧差をイメージしたりすると

分かりやすいですよね。

 

1階の窓から2階の窓へ

風を通すこともできるので、

気持ちいい季節の時には

外の空気を取り入れることも

おススメですよ・・・・・。

 

見た目がオシャレ

吹き抜けを取り入れると、

見た目もグッとおしゃれになります。

吹抜けが「あればそうなる」という訳ではなく

適切に空間へ美を

デザインして設計を考える事は大切ですよ。

 

吹き抜けのメリットを5つ挙げましたが、

同じようにデメリットもありますよ。

 

・2階スペースが狭くなる
・掃除が大変
・エアコンが効きにくい
・音や匂いが広がる

 

吹き抜けは住空間に

大きく関わってくるので、

デメリットも理解したうえで

選択することが重要です。

 

2階スペースが狭くなる。

これは当然のことですが、

吹抜けを計画すると

2階のスペースが狭くなります。

 

2階に寝室、子供部屋、

ウォークインクローゼットなど、

部屋をたくさん計画するべき

予定があれば

吹き抜けは難しいかもしれません。

 

吹き抜けを優先するか、

部屋のスペースを削るのか、

話し合う必要がありますから。

 

掃除が大変・・・・・。

吹き抜けは言わずもがな、

掃除が大変です。

 

吹き抜けで2階の位置にある窓なんかは

高所用の掃除道具が必要ですし、

自分でできないとなると

業者に頼む事になります。

 

ですが・・・それは

設計やデザインの工夫次第で

自身で掃除も出来たり。

 

シーリングファンが付いていたり、

構造や化粧での「見せ梁」がある場合は

さらに掃除が大変になりますね。

 

そして皆さんが一番気になる部分ですが

吹き抜けは部屋の空間が広くなるため、

エアコンが効きにくくなります。

 

夏は窓から入ってくる

太陽の光で部屋が暖まってしまったり、

暖かい空気は上に登っていってしまう為、

冬は寒さを感じやすくなります。

 

また、エアコンが効きにくい事によって

電気代が上がってしまうという

デメリットも。

 

その部分については省エネの工夫を

どこまで投入するのか?

そういう部分でも変わりますけどね。

 

どちらかというと、

最後に書くこの部分が

一番僕としてはご理解いただきたい部分。

 

目に見えない部分ですからね・・・・・。

 

音や匂いが広がる吹き抜けは

思っている以上に

音も匂いも広がりますよ。

 

リビングでテレビを見ている音が

二階まで響いたりするので、

プライベートを重視したい家族には

向いていないかもしれません。

 

夜遅く帰ってくる生活音で

子どもが起きてしまったり、

例えば、LDKに吹き抜けがある場合だと

リビングやダイニングと一体化している

キッチンから調理中のにおいが

二階まで届いたり・・・・・。

 

そういった部分が気になる人には

逆にストレスになってしまいます。

 

勿論工夫の仕方はありますけど・・・・・・。

実際に住んで過ごす事を

どれだけイメージしておくのか?

 

時間を掛ければ良いという訳ではありませんが

考える事柄の深さと範囲が

住まいの設計と注文住宅を

建てる事には重要ですよ。

 

理想と現実の違いを意識出来るのかどうか?

丁寧に考えることがどれほど大切か・・・・・・。

 

手間を掛けずに

時間も短縮して家を建てようとすると

見えていない部分が増えますからね。

 

考えるというよりも「知る」という時間の重要性。

吹抜けだけの事ではなくて

注文住宅の意味を知るという事・・・・・。

 

住み方のデザインは

人生を変えますよね、

劇的に・・・・・。

 

過ごす環境と

空間が生み出す意味を丁寧に。

 

良い意味での暮らしに影響がある

そんな場所にデザインして

設計で整えるように・・・・・。

 

雰囲気を味わう空間となる事で

過ごす時間の豊かさをデザインしていますよ。

 

 

Produce Your Dream>>>>>

建て主目線+αの提案・・・・・。

明日の暮らしを設計する

建築と住まいとその暮らしを豊かに

URL(ホームページ)

http://www.y-kenchiku.jp/

<<<Yamaguchi Architect Office

 

コメント
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