奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

注文住宅新築計画の途中、暮らしの趣をイメージしながら配置と名前をデザインするという事、自由度を持つ暮らしの空間提案を程よい距離感で楽しむことが出来る住まいの間取りとカタチ

2024年04月28日 | 和モダンの深い味わいを程よく感じる光井戸と室内に暮らしの庭がある家

 

 

奈良県橿原市内で建て替えによる
新築計画中の住まいの事。
 
 

※構造要素と共に暮らし方のイメージを具現化する打ち合わせの途中
 
 
橿原市○○町の家から
コンセプトが具体化して
和モダンの深い味わいを程よく感じる光井戸と室内に暮らしの庭がある家
へ家の(仮称)も命名。
 

 

※玄関に入った際に視界に入る間取りの空間構成、障壁となる少しせり出した壁と

   飾り棚のあるスペースには意識を向ける意味があります
 
 
住まい手さんとの打ち合わせを進めながら
イメージの共有と
暮らし方について色々な相談中。
 

※木造二階建ての骨組みもビジュアル化して意匠設計とは別に

  構造・耐震面での壁や骨組みの意味をご説明
 
 
現在の暮らしの環境と
今後変わっていく過ごし方を
共有させていただきながら
暮らし始めた後の事を
どこまでの範囲で掘り下げて
家というカタチにしておくべきなのか?
 
 

※まだ外構(エクステリア)は決まっていませんが外観と窓から見える風景と

   家の佇まいを意識しながら駐車スペースと玄関の動線、窓の外側のイメージ化
 
 
決めつけすぎない「隙間」を
余白というデザインで
家の外観にも
室内として
間取りの中に組み込んでいます。
 
 

※駐車スペース・駐車場と玄関までの移動経路(動線)を出来るだけ直線的に考えて

   トランクからの荷物の出し入れも実は回遊動線がある配置と間取り提案
 
 
兼ねる要素を
デザインするという事。
 
部屋名や配置・レイアウトには
いろいろな行動制限が
自然に掛ると思います。
皆さんも思い当たる事ありませんか?
 
部屋名を決める、
位置を決めると
その用途、その位置関係に縛られて
使う事が前提になります。
 
勿論それは考えがあって設計するので
そうする時もありますし
そうしない時もあります。
 
名前と位置関係をどのようにデザインするべきなのか?。
それは毎回の課題でもあります。
 
今回の住まいでは、
勿論・・・部屋名は付きますが
行動を制限しない空間となるように
自由な使い勝手を設計しています。
 
人の可動領域を部屋の中で
どのようにイメージするべきなのか?
それは家族の生活によって様々です。
 
一つ一つの要素を汲み取りながら
ミニマム化していますが
フリー空間のように変化していく間取りとして
ご提案しています。
 
吹抜けのある空間もそうです。
広さを求めた吹抜けではなくて光の要素と外部の環境が室内に
程よく降り注ぐような設計での計算。
 
実は隙間のような吹抜けで
ダイニングスペースで座るとき、
畳の間で寝転ぶ際に「程よさ」を持つ吹抜けのボリュームと
窓を通じて室内の壁・天井の空間構成と一緒になり
視界に入る風景を切り取る意識。
 
室内で過ごすときも
どのような風景が窓の外側に広がるのかで
居心地は変化します。
 
皆さんも、今窓の外に広がる風景はどのようになっていますか?
家だけの事ではなくて
暮らし始めて見える窓の外の風景も意識しながら
間取りと空間構成を暮らしと共に
丁寧にと思います。
 
暮らしの意識を大切に。
 
 
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家具と暮らしの一体感をデザインする注文住宅の空間提案事例、間取りと同時に家具のレイアウトと空間の仕上げを考える事で暮らしをより上質に。

2024年04月20日 | インテリア 家具 IDC大塚家具

インテリアの要素と

暮らしの雰囲気による心地の違いを

デザインすることで

空間の質も使い勝手も変化します。

 

※和モダンを意識した自由な空間をイメージしたリビング階段と土間のある暮らし提案のLDK設計プラン

 

 

リビングテーブルの選び方も

その一つです。

 

リビングテーブルの導入は

いくつかの点で

見極めが重要です。

 

リビングテーブルは

人や家庭によって

その重要度が異なる家具のひとつです。

 

食事や作業を

ダイニングテーブルで行う前提がある人は、

ソファの前に配置する

アクセサリー的に考えるかもしれません。

 

一方、

リビングテーブルで

食事や作業を主に行う人もいます。

 

その場合、

リビングダイニングに

ダイニングテーブルが無いケースもあり、

そこではサイズや高さといった

スペックはより重要になってきます。

 

リビングテーブル自体は

リビングダイニングという空間の中で

低い場所に重心をつくり、

余白を埋めるという意味では

有能な存在です。

 

しかし、

サイズやレイアウトを

軽視すると「邪魔」あるいは

「有っても無くても良いもの」に

なってしまうものでもあります。

 

リビングテーブルは

有名なデザイナーによる名品から

無垢材の一枚板天板を

使用したものも含め

素材やデザインの選択肢も多様です。

 

その選択においては

いくつかの点を

しっかりと見極めて

選ぶことで

その価値も変わると言えます。

 

食事や作業がメインの場合と

使い勝手を良くするポイント。

 

リビングテーブルを選ぶにおいて、

まず「どの目的のために導入するのか」

という点の見極めは重要です。

 

例えばそこで

食事や作業を行うことが多いのか、

それは同時に何人か、

あるいはソファの前に置いて

軽食などを置いておくことが

メインなのか?。

 

場合によっては

「ソファの前にあるのが普通だから」

という理由かもしれません。

 

食事や作業を

複数人で行う場になるなら、

幅と奥行は

ダイニングテーブルと同じように

ある程度の大きさが無いといけません。

 

テーブルはいわば「場所」なので

大きい方が

心身ともにゆとりに繋がります。

 

しかし空間の使い勝手も

広さの認識も「それ」で変わります。

 

この場合、

ソファの前に配置されることが多い

テレビボードやその他の周囲の家具、

あるいは壁やドアなどとの

距離感も余裕を持ったものにしないと

回遊性が損なわれます。

 

ここで美しく

使い勝手の良いものになる

ポイントを挙げるとすれば

ソファのクッション部よりも

大きいサイズにしないこと、

そして「脚はなるべく中央に寄せること」です。

 

リビングテーブルを

ソファの前に置く場合、

テーブルとソファの間に

身体を入れて出入りします。

 

その時にソファより

大きいサイズのリビングテーブルだと

身体をぶつけやすくなるなど、

使い勝手に影響します。

 

テーブルの総幅は

ソファの肘掛けと肘掛けの間の

クッション部までの

総幅であれば

出入りにも影響しにくくなります。

 

また、

脚が天板の4隅に

ぴったりついているようなものは

やはり出入りに

影響する場合があります。

 

脚のデザインや

取付位置についても

打合せができるのであれば、

その点もふまえたものに。

 

このブログでも何度か書いている

家具と間取りと暮らしのバランスがあるので

僕の場合は

設計に入る際に

そういう部分も含めて

家具のコーディネートと共に

インテリアのショールームへ

ご案内させていただくようにしています。

 

それも含めての設計と間取りプランなので。

 

小さくても良い場合は

選択肢が広がるという事。

 

逆にそこで食事はしない、

飲食の機会はあっても

グラスや小皿を置く程度なら

サイズは小さくても

良いかと思います。

 

ソファの前に

リビングテーブルがあるのが

普通だから置くという場合も同様です。

 

この場合、

選択肢は「テーブル」と

銘打っているものでなくても

良いかもしれません。

 

背もたれの無いベンチは

一般的なリビングテーブルと

ほぼ高さが変わらず、

そのうえで奥行きは小さくなります。

 

軽食程度なら

問題ないサイズ感であることが多く、

そのことで空間の余白が生まれます。

 

これで空間そのものが

より軽やかに見えることや、

ソファの前、

あるいはテレビの前が広くなることで

回遊性が増す効果もあります。

 

もちろん、

本来は人が座るためのものですから

来客の際には

移動させても良いです。

 

コの字型でソファに

差し込むような

レイアウトができるものも有用です。

 

身体の近くに

飲食物などを

置いておくことができるので

便利なうえ、

ソファの前が開放的になります。

 

空間を広く見せることも、

ソファ前を小さいお子さんの

遊び場として

活用することなどの

メリットがあります。

 

スツールの活用なども

視野に入れると

より幅広いコーディネートが

可能になるかもしれません。

 

一枚板のリビングテーブルは

汎用性が高いという事。

 

基本的にはテーブルという家具は

天板と脚があれば成立します。

 

そうはいっても

インテリアですので、

やはりデザインや素材、

色合いを含めた「見た目」は重要です。

 

これを選んではいけない、

というものは無く、

それぞれが好みのものを

選ぶのがベストですが

大前提として

空間全体の雰囲気に

沿うものを選ぶのが良いかと思います。

 

ビビットカラーで目立たせる

というのもポイントになる

考え方もあります。

 

サイズが大きく

空間の主役級になるものなら、

そのテーブルが持っているイメージで

全体を作りあげるのも「あり」です。

 

また、

空間全体のテイストが決まっている、

あるいは他の家具を含めた

インテリアに差し込む

アクセント程度であれば、

全体のイメージと

乖離していないものを

選ぶことが得策です。

 

例外は無垢材の一枚板天板です。

 

人気の樹種でも

リビングテーブルとして活用しやすい、

サイズが小さいものは

価格も抑えめで取り入れやすい一方、

樹種次第では

ガラスや金物を多用した

モダンな空間の

アクセントにも

ナチュラルテイストの空間にも

ハマりやすく

お勧めしやすいものとなります。

 

リビングテーブル上を

「もの置き場」にしないために・・・・・。

 

リビングテーブルを

使用するうえで気を付けたいことは

日常における「もの置き場」と

なってしまうことです。

 

丁度良い場所に

丁度良い高さのスペースがあり、

普段使うものや

一度使用したものを「とりあえず」

置いてしまいがちです。

 

一つか二つならまだしも

様々なものが重ねておいてあるのは

単純に空間全体の

見た目の美しさを損なうだけでなく、

いざという時に

目的のものを

見つけにくくなるといった

弊害も生み出します。

 

リビングテーブルを

導入するにあたっては

ものを置きっぱなしにしない

という意識を高めると同時に、

その近くに

片づけを行い易い

収納家具などを

配置することもお勧めです。

 

例えばソファの横に

座面と同程度の

小さい収納家具があるだけでも

「そこに物を入れる」という

意識を根付かせて

空間を美しく見せるとともに、

テーブルランプなどを置いて

よりインテリア性を

高めることが可能になります。

 

暮らしの雰囲気を空間から

イメージする事も

設計時には大切な時間です。

 

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住まい手さんご家族との打ち合わせ、住まいの新築計画、(仮称)懐の深い佇まいと広く感じる多用途のある木漏れ日の家、少し先の事もイメージしながら可変性のある間取り提案。

2024年04月20日 | 家 住まい 間取り プラン

暮らしのイメージを整えつつ

住まいの新築計画でのプランを

相談中のところ。

 

 

※暮らしのイメージを具現化しつつ外観の佇まいと雰囲気も提案しながらの打ち合わせ中

 

程よい広さの感覚を

どれくらいに計画して

住み方をイメージするべきか?。

 

家自体に暮らしの懐の深さを

色々と考えつつ

提案のカタチとして

ファーストプランを打ち合わせ。

 

空間には兼ねる要素をデザインして

ミニマムだけど

マキシマムが同時に存在する。

 

そんな暮らしの空間を

提案中です。

 

リビング階段と

計算して範囲を間取りに溶け込ませた

吹抜けの範囲が醸し出す立体的要素。

 

一つの用途ではなくて

多用途な空間だから派生する

暮らしの魅力が

程よく馴染むようにと思います。

 

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暮らしを考える上で大切な人生観と生き方を見直すように、理想を考えつつも足るを知るという視野も家づくりでは大切にしています。

2024年04月18日 | 和モダン 思想

 

他人と自分を比べて落ち込んだり、

努力が報われないと悲しくなったり、

嫉妬心をもてあましたりなど、

ネガティブな感情で

心を乱されることは多いものです。

 

 でも、「もうダメだ」と

決めつけているのは自分自身です。

 

よく例えられますが

半分の水が入ったコップを見て、

「もう半分しかない……」と悲嘆に暮れるか、

「まだ半分ある!」と嬉しく思うか。

 

同じ事象でも、

意識の持ち方を変えるだけで、

「心のありかた」は

全く変わるものです。

 

「足るを知る」とは、

古代中国の思想家、

老子の言葉。

 

「足るを知る者は富む」、

つまり満足するという意識を持つことで、

精神的に豊かになり、

幸せな気持ちで生きていける

ということを表しています。

 

不満を言っても、

ある種自分がミジメになるだけで

状況は変わりません。

 

 しかし、「意識の持ち方」を

少し変えると

喜びや幸福感、

安らぎに満たされた人生を

おくることができます。

 

暮らしを常に考える立場としては

様々な状況下の中で

暮らしを丁寧にの「意味」も

家族の価値観とともに

ご提案しています。

 

そういう角度からも

住まいの設計を考えています。

 

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注文住宅の設計と暮らしの趣を考える雰囲気のデザインに色と素材の選択は重要な意味を持ちます、居心地と共に考える素材の色使い。

2024年04月17日 | 家 住まい 間取り プラン

「明るい色」は面積が広くなるほど

明るく見えるのか?暗く見えるのか?。

 

 

注文住宅の設計デザインと間取りの提案、建築家とつくるオーダーメイドの家造り

※色や素材等の提案を織り交ぜながら住まいの設計打ち合わせ途中

 

 

新築やリフォームの際に

悩むことの多い素材事ですが

仕上がりイメージは大切です。

 

中でもズレが起こりやすいのは「色選び」。

 

周辺の明るさや対比する

背景の色や隣の色、

周辺の見え方によって

目的の「その色」自体も見え方が変わります。

 

皆さんも普段の生活の中で

同じ色や模様のはずなのに

実際に見ると

見え方が違うという事はありませんか?。

 

家の中や家の外、

日陰や日向での違いも大きいです。

 

実際に家づくりでは

屋根や外壁にはじまり、

床、天井、壁紙など、

たくさんの色選びが必要になります。

 

完成を想像しながらの色選びは

楽しい時間でもありますが、

完成後の仕上がりの

イメージが出来るかできないのかで

大きな価値の差が生まれます。

 

色選びで失敗する原因のひとつは

サンプルブック(色見本)

だけに頼ること。

 

単体で見るのではなくて

周辺状況をあわせて見る事が大切です。

 

同じ色でもハンカチと

ベッドカバーでは

イメージが大きく異なります。

 

また、

太陽光で見るか室内の照明の光で

見るかによっても印象は変わります。

 

色のイメージは

「面積」と「光」に左右され、

面積が広くなるほど

明るい色はいっそう明るく、

逆に暗い色はいっそう暗く見える

傾向にあります。

 

そのため、

サンプルのイメージそのままで

仕上がりをイメージすれば

こんなはずじゃなかった・・・

という具合になります。

 

「色」には人それぞれ好みがあり、

落ち着く色というものがあります。

 

そのため色選びの失敗を避けるには、

「できるだけ大きなサイズ」

「実際の環境に近い状態」で

確認することができる機会を

積極的に活用することが

ポイントです。

 

ついついデザインや機能や性能に

気を奪われて

うっかり見落としがちな「色」ですが、

そういう部分も

確認しておくことが

成功のカギです。

 

外装や内装などの色選びは

できるだけ実際に採用する

状況下に近い状態で

そしてできるだけ

シンプルに考えることがお勧めです。

 

イメージ設計時の提案には

そういう意味が含まれています。

 

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暮らしの空間に充実の「余白」が生まれるスキップフロアの魅力、注文住宅だから可能になる立体的な空間利用の設計デザインで快適な暮らしの空間を実現できる住まい造りの魅力。

2024年04月03日 | 設計の事デザインの事

暮らしの空間に

充実の「余白」が生まれる

スキップフロアの魅力。

※住宅の間取り設計で空間の段差を立体的に活用するスキップフロアの設計提案実例

 

家を建てる際、

「土地は狭いけど広く見せたい」

「いつも家族の気配を感じていたい」

というような悩みや希望が

浮かぶ方は多いかと思います。

 

そんな思いがある際に

間取りと共に

立体的な空間利用を考えた

暮らしのスペースとして

おすすめしたいのが「スキップフロア」です。

 

段差を活かして

空間を広く見せることができるので、

たとえコンパクトな住まいでも、

広々と感じられます。

 

そんな「スキップフロア」の魅力や、

注意点、

スキップフロアと

相性の良い間取りなどを・・・・・・。

 

スキップフロアとは、

1つの空間に、

さまざまな高さのフロアをデザインした

空間のことです。

 

例えば、

床から30センチくらいの

高さに設けたフロアは「小上がり」と呼ばれ、

リビングの小上がり和室などに使われます。

 

また、

1階と2階の間に設けたスペースを

「1.5階」や「中2階」と呼びますが、

こちらもスキップフロアです。

 

このように、

フロアごとの高低差で

空間を区切る方法を、

スキップフロアと呼びます。

 

段差をうまく活用することで、

デッドスペースを減らして

床面積を広く使ったり、

収納スペースを

増やしたりすることができます。

 

スキップフロアのある住まいでは、

次のような魅力が感じられます。

 

視覚的に広く見える。

スキップフロアのある間取りでは、

段差で部屋を区切ります。

 

視界をさえぎる壁が最小限ですむので、

空間が立体的になり

広がりが生まれます。

 

そのため、

部屋が広く見えて、

開放感を感じられるのが大きな魅力です。

 

自然光・風を取り入れやすくなる。

空間が上下につながっているため、

日当たりや

風通しがよいことも魅力です。

 

壁や扉が少ないので、

自然に風が通り抜け、

換気しやすい住まいになります。

 

また、

日当たりいい高いところに

窓を設ければ、

空間全体に明るい光が

届くようになりますし、

窓の外側に向けての

開放感も生まれます。

 

床面積を広く使える。

限られた面積を、

広く使える点も大きなメリットです。

 

空間を区切る壁が最小限で済み、

床の段差で空間を仕切っているため、

廊下を設ける必要もありません。

 

壁や廊下などの

無駄なスペースが省ける分、

リビングを広くしたり

収納を増やしたりすることができます。

 

家族とのコミュニケーションが増える仕組み。

自然と家族間の

コミュニケーションが増えるのも、

スキップフロアの魅力です。

 

空間がゆるやかにつながっているため、

声や気配が届きやすく、

どこにいるのかを感じやすくなります。

 

同じフロアにいても、

高低差によって

程よい距離感を保てるのもいいです。

 

知っておきたい注意点。

一方で、

人によっては

デメリットと感じることもあります。

 

事前に知っておけば、

そういう面も納得して

間取に取り入れることができます。

 

建築コストがかかる。

同じ面積の住宅と比べても、

スキップフロアには

材料や設計の手間が増えることで

建築コストは高くなる

可能性があります。

 

また、

壁がない分、

構造的な強度や耐震性を

通常以上に検討する事になります。

 

空調効率について。

 

空間を仕切る壁が少なくなるため、

空調効率が

低くなってしまうケースもあります。

 

せっかく一体感のある

間取りになっても、

室内の気温が

快適に保てなくては、

過ごしにくいですよね。

 

建物の気密性、

断熱性にも配慮して

プランニングしておくことが重要です。

 

プライバシー確保。

コミュニケーションが

取りやすいということは、

プライバシーの確保が

難しいケースもあるということです。

 

夜勤や部活動で

生活時間にズレがあるなど、

家族のライフスタイルによっては、

暮らしにくい可能性もあります。

 

家造りの際に行う

間取りと暮らしの条件整理の時間で

開放的でコミュニケーションの

取りやすい家にしたいのか、

お互いのプライベートを尊重し

干渉し過ぎない家にしたいのか、

その程よさを含めて

あらかじめよく検討しておくことが大切です。

 

バリアフリーのさまたげになる。

 

スキップフロアは

段差を活用した間取りですので、

バリアフリーの

考え方にはなじまないこともあります。

 

小さなお子様や

高齢の方がいらっしゃる場合は、

手すりや落下防止柵などの

対策も含めて計画しておくことが大切。

 

キップフロアと相性のいい間取り例

スキップフロアを取り入れるとしたら、

どのような間取りと

相性がいいのかイメージしにくいかもしれません。

 

スキップフロアと

相性のいい間取りを少し・・・・・・。

ビルトインガレージ

ビルトインガレージとは、

1階や半地下に作られる

住宅一体型の車庫のこと。

 

一般的な居室よりも

天井を低くできるので、

その分、

居室にあたる上階の天井を

高くしやすくなります。

 

ガレージの上にスキップフロアを計画し、

そこにリビングを設ければ、

座ったときに視点が下がり、

部屋が広く見えます。

 

吹抜け

開放的で、

どこにいても家族の気配を感じられる

「吹抜け」もスキップフロアとの

相性が良い間取りです。

 

スキップフロアを

ちょっとした隠れ家や

秘密基地のように利用して、

遊び心のある空間にすることができます。

 

ロフト

窓がなく、

天井高の低い空間はロフト収納や、

シアタールームにするのも良いです。

 

スキップフロアは、

デッドスペースを減らし、

空間をムダなく使いたいという方に

ぴったりの計画手法です。

 

スキップフロアは、

実際の面積よりも空間を広く活用することができ、

デッドスペースを

少なくできる点も魅力です。

 

家族の気配を感じやすく、

コミュニケーションの取りやすい

暮らしも叶います。

 

部屋を広く見せたい、

収納スペースを増やしたい、

室内空間に

メリハリをつけたいという方には

オススメのスキップフロア。

 

そのメリット・デメリットを

十分に理解したうえで、

アイディアや遊び心を活かした

暮らしの場面を計画してみませんか?

 

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廊下のない間取りとはどんな住まいなのか、プランを考える際に廊下の役割をどのように考えて家造りをするのかによって暮らしや生活環境は良くも悪くも変化します、間取りの工夫と廊下の関係性。

2024年04月02日 | 家 住まい 間取り プラン

廊下のない間取りとは

どんな住まいなのか?。

※廊下を極力排除し、玄関ホールとリビング(LDK)を介して各居室や水回りへ移動する間取り

 

間取りやプランにも

様々な使い勝手がありますが、

一階などでは特に

廊下のない間取りを計画、

ご提案させていただく事もあります。

 

一般的な間取りでは、

部屋と部屋との間には

廊下があります。

 

しかし、

考え方によっては

廊下を使わない事で

暮らしの環境や動線が

良くなるというケースもあります。

 

そのあたりについて

少し書いてみたいと思います。

 

廊下がないと、

床面積を効率よく

使える事もあります。

 

そしてコストダウンになるなどの

メリットがある一方で、

音やにおいが伝わりやすくなる、

冷暖房の効率が下がるといった

デメリットも生じます。

 

廊下のない間取りの

魅力や注意点について、

これから間取りを検討する方は

参考になれば幸いです。

 

廊下のない間取りとは?。

 

最近の住まいは、

床面積を小さくコンパクトに

設計することも増えています。

 

木材や設備の価格高騰が

続いた影響もありますが、

客間や大きな子供部屋が

不要になるなど

ライフスタイルの変化も関係しています。

 

全体の床面積は小さめでも、

リビングや個室は

できるだけ広くしたいもの。

 

そんな希望を叶えるのに

役立つのが「廊下を作らない」

という考え方です。

 

極端にプランをデザインする際は別ですが

一般的に廊下は

移動のためだけに使うスペースなので、

できるだけ少なくして、

その分部屋を広くしようという

間取りなのです。

 

廊下のない間取りの

代表例としては、

リビングを通り抜けて

個室に移動する間取りや、

玄関ホールをなくして

土間スペースから

リビングにつながる間取りなどがあります。

 

他にも、

リビング階段や吹き抜けを取り入れた

間取りも多いですね。

 

階段ホールや廊下が不要となるので、

コンパクトな住まいにちょうどいい階段です。

 

廊下のない家のメリットとは?。

面積を有効活用できる。

家全体の床面積が同じだった場合、

廊下のない間取りの方が、

ひと部屋の面積を

広く取ることができます。

 

コンパクトな住まいでも、

ゆったりとしたリビングや、

広々した個室を設けられるなど、

床面積を最大限有効活用できるのは、

大きなメリットです。

 

室内の移動がスムーズになる。

部屋と部屋を

ダイレクトに行き来できるので、

動線を短くすることができます。

 

そのため、

室内の移動が楽になるという

メリットが得られます。

 

例えば、

キッチンで洗い物をしながら

洗濯機を回したり、

料理をしながら

お子様の宿題を見たりといった

「ながら作業」が楽になります。

 

家族のコミュニケーションが増える。

廊下のない間取りでは、

必ずリビングを通って

個室へ行くので

顔を合わせる機会が増える、

リビング階段の吹き抜けを通して

2階にいる家族の気配がわかる、

といった変化が生まれます。

 

家族の接点が増えて、

コミュニケーションが豊かになることも、

メリットの1つとして挙げられます。

 

廊下のない家のデメリット。

一方で、

ライフスタイルによっては、

廊下のない間取りは

住みにくいケースもあります。

 

どんなデメリットがあるのか知っておくと、

間取り計画で

安心して廊下の無いプランを

導入できます。

 

生活音やにおい、光が気になる。

廊下がない分、

他の部屋での生活音やにおい、

光が伝わりやすくなってしまう点が、

よく挙げられるデメリットです。

 

例えば、

リビングで他の家族が見る

テレビの音が2階の個室に伝わって、

勉強や仕事に集中できない、

トイレの場所が

リビングに近くて落ち着かない、

といった問題が起きることも。

 

家族の生活時間にずれがあると、

小さな音や光も

ストレスになってしまうことがあります。

 

音や光の伝わり方も考慮して、

間取りを検討するように。

 

冷暖房効率が下がる。

廊下のない間取りでは、

部屋と部屋が

扉一枚でつながっていたり、

キッチンからリビングまで

ひと続きの

大きな空間になったりすることが

一般的です。

 

そのため、

冷暖房が効きにくい、

室温を一定に保ちにくい、

といった問題が出てくるケースもあります。

 

これを防ぐために大切なのは、

住まいの断熱性や

気密性を重視した

住まいづくりをすること。

 

デザイン性や価格だけでなく、

住宅性能にも配慮した

計画性がポイントです。

 

動線が交錯することがある。

リビング空間が廊下の役目を果たす

となるような間取りでは、

個室へ入るのにテレビの前を通る、

キッチンの中を抜けて

洗面室へ行くといった

レイアウトになることがあります。

※よく考えた間取りはそのあたりの移動も

 考慮した間取りとなります。

 

廊下がないことで、

このように動線が重なってしまうと、

かえって使いにくい

間取りになってしまうことも。

 

リビングのどの部分を通って

移動するのか、

ということまで考えて、

部屋と部屋の配置を

確認すると安心です。

 

廊下のない家は、

スペースを有効活用でき、

コンパクトな住まいでも

広々とした間取りにできることがメリット。

 

一方で、

生活音などが伝わりやすく、

間取りに制限が生まれるといった

デメリットが生じる可能性もあります。

 

今回ご紹介した

メリット・デメリットを把握した上で、

廊下のスペースを

最小限にした間取りを計画すると、

床面積を最大限に活かした

開放的な暮らしが実現しやすくなります。

 

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

■やまぐち建築設計室■

ホームぺージ・Contact/お問い合わせフォームから

気軽にご連絡ください。

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■やまぐち建築設計室■

 建築家 山口哲央

奈良県橿原市縄手町387-4(1階)

https://www.y-kenchiku.jp/

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インテリアと暮らしの雰囲気をデザインする手前の段階に住まい手さんをご案内して家具のサイズや座り心地などとあわせて間取りのサイズ感をイメージする設計デザインの基礎部分を打ち合わせ。

2024年04月01日 | インテリア 家具 IDC大塚家具

新しく、家を新築したり

リフォーム

リノベーションを考える際に

家具も一新したいという方は

多いと思います。

※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて

※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて

 

この日は住まい手さんと一緒に

住まいの間取り検討に合わせて

インテリアの方向性検討に

家具ショールームへご案内を・・・・・。

 

家具は実際に間取りの中に

どのようにレイアウトするのかによって

見え方も変化するので

そのあたりも重点的にご説明しながら

背もたれの「見える」という意味を

ご説明させていただいたり・・・・・。

※YAMADA×IDC大塚家具大阪南港ショールームにて

 

新築やリフォームの際に

新しく購入する家具としては

以下のようなものが多いかと思います。

 

 

ダイニングテーブルと椅子

テレビ台ソファ前のサイドテーブル等

 

家を新築・リフォームするなら揃えたい

家具にも方向性が重要です。

 

そして

間取やプランを考える際には、

予算やどんな家具を置きたいか、

事前に打ち合わせする事が大切です。

 

例えばダイニングテーブルですが、

丸テーブルと

四角いテーブルでは

暮らしのプランも変わってきます。

 

予算検討もとても重要です。

 

ダイニングテーブルは

良い物を選ぶと価格差も大きくなりますし、

椅子も1脚それぞれ

オーダーの場合もあります。

 

総予算の中に入れて

家づくりを検討していくと、

家が完成した後で

家具を新しく購入する

予算がないという事も防げます。

 

僕は、いつも家造りの計画の際には

家具を見る事から

始めるようにしています。

 

サイズ感やどのようなレイアウト

どのようなインテリア性があり

肌感はどのような雰囲気が好みなのか?。

 

住まい手さんにとって

しっくりくるのかどうか?。

 

色々な考え方があるかと思いますが

僕は基本的にサイズ感や

座り心地、

直接体に触れるソファや椅子

勿論テーブルも

心地に寄り添うところを

まずは「住まい手さん自身も知る」ところから

始めの提案としています。

 

家具のレイアウト、

寸法によって

間取りのサイズ感も

部屋構成も実は大きく変わりますかtら。

 

家具だけでもなく

間取だけでもなく

両方を意識して

暮らしを考え始めるように。

 

家づくりの中で、

どんな家具を置きたいか

どのような生活空間が

住まい手さんにとって最適なのか?

一緒に話しながら

プランを考えていきたいと

思っています。

 

住まいの新築・リフォーム

リノベーションのご相談・ご質問・ご依頼は

■やまぐち建築設計室■

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気軽にご連絡ください。

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