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ヨンが自分が女性だと言う事を知った上で、告白した・・・と知ったラオン。
このまま恋人同士になるのかと思ったら、そうは簡単じゃなかったですね。
これからは、ラオンを女性として世界で一番大切にする・・・とヨンは言いました。
でも、ラオンは男としてずーっと生きて来たのです。男として内官になって、宮中に入ったのです。
今日から女性として生きろと言われても、現実を考えると、そうはいきません。
この二人を、ビョンヨンが見てしまいました。
ビョンヨンは、以前ラオンが一緒にいた旅芸人の男から、ラオンはサムノムと言う名で宮殿に内官として入った・・・と聞き、急いで戻って来たのです。
ヨンからも、仲間からも、ラオンを確保するよう言われています。
どちらを優先するのか、そしてラオンの意志は・・・と混乱しています。
ラオンは、ヨンを避けるようになりました。
ヨンは、ラオンに何度も何度も心を訴えました。
科挙はこの時期、形だけのモノで、合格者はあらかじめ決まってるようなモノでした。つまり、キム・ホンたち有力両班たちの親族で占められていたのです。
それを変えようと、ヨンは科挙をやめ、独自に試験を行おうと考えているのです。
でもそれは科挙での合格を目標としている儒生たちにとっては将来の道を閉ざすようなものです。儒生たちが大挙して王宮殿の前に押しかけ、正座して変更を求めました。
ヨンは迷いました。
大臣たちも、ヨンの考えに反対し、出仕してこない状況が続いていました。
で、チョン・ヤギョンに意見を求めました。
「目的は科挙の不正をただし、良い人材を求める為だった筈。しかし、今の状況は・・・。目的は勝利ですか?変化ですか?」
ヤギョンの言葉を聞いて、ヨンの迷いが消えました。
科挙は行う・・・とキム・ホンに告げました。原理原則に従って・・・と。
ヨンは、あらかじめ決められていた問題を試験直前に変更しました。
受験生たちは、出題の内容を前もって探り、それに対しての合格答案を作って来ていた者が殆どでした。試験場では、用意して来た模範解答文を、書きうつすだけだったんですね。
それを出来なくするために、試験が始まる直前に、問題を変えたってわけです。
以前、ラオンに恋文の代筆を依頼していたドクホも、受験生としていました。彼は、アンチョコなんぞを作らずに来ていたようで。案外真面目な人物だったのですね。正々堂々と問題に臨み、見事合格していました。
初出仕の日、ドクホはミョンウン公主と偶然出会いました。
なんと、公主、ダイエットに成功したようですよ。すっかりお顔が小さく美しくなっちゃって もしかしたら、ドクホとの意外なラブストーリーがあるのかも
ラオンは、ヨンを避け、雑用をこなす日々でした。
ある時、ヨンウン翁主がかくれんぼの遊びをしている最中に居なくなってしまいました。
キム・ホンの姿を目撃し、恐怖のあまり隠れた部屋に、何も知らない女官が鍵をかけてしまったんです。声を出せないヨンウン翁主は、助けを求める事も出来ず、じっと固まっていました。
筆談をするために持ち歩いている筆が、部屋の前に落ちているのを見つけたラオンが、泣き声に気が付いて救い出す事が出来たのです。
ヨンウン翁主がキム・ホンを怖がる理由。それは、7年前、ヨンの実母ユン氏の死にありました。
ユン氏はやはり毒殺で、それを指示したのはキム・ホンだったのです。それを知った尚宮が、ヨンに報告しようとしたのを知って、殺したんですが・・・。
その現場に、たまたまヨンウン翁主がいて、全てを目撃してしまったんです。
その時も、彼女はかくれんぼしていて、戸棚に隠れていました。その目の前で、惨劇が行われたわけです。キム・ホンの顔をしっかりと見たヨンウン翁主。
戸棚の戸がわずかに開いている事に気付いたキム・ホンが開けようと近づいてくるのを見たヨンウン翁主は、恐怖のあまり、声も出せませんでした。寸前で、翁主を探す女官の声が聞こえたので、見つからずに済みましたが・・・。
だから、キム・ホンは目撃者がいたなんて知らないわけです。
心を閉ざし、言葉も出なくなった翁主に文字を教えたのはヨンでした。
そのおかげで、必要な事は筆談で伝える事ができるようになったのですが・・・。心は閉ざされたままでした。
誰かに打ち開けたいけど、恐怖でそれも出来ず・・・。
そんな翁主を温かく支えようとしたのがラオンでした。
自分も、秘密をたくさん抱えている・・・と翁主に話したラオン。
「翁主様の気持ちが少し分かるような気がします。なぜなら私も閉じこもっているから。隠れているのに扉を開けられたら、ばれてしまうんじゃないかと恐怖に震えているのです。私たちはいつ扉を開けてでられるのでしょうか。」
翁主は、涙ぐんでラオンを見つめました。初めて自分と同じ気持ちを持った人に出会えたからでしょう。
ヨンは日常の行動のすべてが把握されています。今どこにいるか、何をしているか・・・と。
だから、ラオンがヨンと会わないように動くのは容易いことでした。
でもね、ヨンはラオンに会いに来ました。
ラオンは腕飾りを返しました。
「宮殿から出していただけたら、その恩を忘れず幸せに暮らします。申し訳ありません。」
「お前の望みはそれか?お前の望みを何でも叶えてやりたいのに、それが望みか?私から離れたいというのが、最初で最後の望みか?!」
悲痛な表情で問うヨン。
そうです・・・と、ラオンはうつむいて言いました。
「分かった。」
ヨンは静かに言いました。
「後悔している。お前に気持ちを打ち明けた事を。」
後日、ヨンが言いました。
ずっとお前を傍に置いておく事だけを考えれば良かった・・・と。気持ちを分かってやれず、済まなかった・・・と。
でもね、ヨンはそれでもラオンに傍にいてほしいと頼んだのです。
純祖は、国政が動き始めたことでほっとしました。
そして、息子ヨンのために、味方を一人でも多くの味方を作ってやりたいと考えました。
自分にはそう言う言存在がいなかった。だから孤独だったし、精神が安定しなかったのだと思ったのです。
それにはやはり婚姻だと。
あいや~っ、ヨン、結婚が決まりそうです。
と言うか、朝鮮時代ってもっと早い年齢で結婚するんじゃなかったっけ
末期は、そうでもなかったのかしら。
ある時、ヨンウン翁主が、ラオンの手を引っ張って、ある場所に連れて行きました。
そのまま行ってしまった翁主。
笑いながら辺りを見回したら、遠くにヨンが。何やら臣下から報告を受けているようでした。
礼をして、下がろうとした時、ヨンが少し近づいたのに気がついたラオン。
目を挙げると、ヨンが手を動かしていました。手話です。
実は、ラオンはヨンウン翁主との間で、意志の疎通をもっと便利にしようと手話を考えていたのです。
文字だけじゃなく、手の動きでも、気持ちを伝えられるように・・・と。
ヨンウン翁主は、とても喜びました。で、ヨンにもその話をしたんです。
ヨンは、自分にも教えてほしいと頼み、練習していたようです。
“私はお前が好きだ。いや、恋い慕っている。だから頼む。行くな。私のそばにいろ”
ラオンにも充分伝わりました。
ヨンの切実な願い、想いが・・・。
ラオンは母に聞いたことがありました、いつまで男のフリをしていなくてはいけないのか・・・と。
自分で自分を守れるようになるまで・・・と母は言いました。
「お母さん、私、もう大丈夫でしょ?」
ラオンは、服を着替えました。
そして、ヨンの前に立ったのです。
「女人のお前を何と呼べばよい?」
と、ヨンは尋ねました。
「ホン・ラオンです。」
「ホン・ラオン・・・ラオナ。」
ヨンは優しく呼びました。
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