レビュー一覧は、こちらから。
追っ手から逃れたテウォンとオクニョは、チョヒと共に山奥の家に隠れました。
ここは、以前、テウォンがオクニョを匿った家です。パク・テスを殺したと疑われたオクニョを匿ったのでしたね。
この時点では、彼らは何故突然自分たちが襲われたのか、事情を全く知りませんでした。
ソンホたちが内禁衛に捕まったのを、テウォンは目撃していましたが、内禁衛は王様の命令が無いと動かない軍です。明宗がそんな命令を出す筈がないので、どういう事なのか、全く見当がつかないのです。
都では、テウォンとオクニョは謀反の疑いがかけられていて、人相書まで出回っていました。
商団の仲間も、突然の出来事に、右往左往するばかり。ジホンまで捕まったわけですし、いったい何が起っているのか、理解できないでいました。
そんな中、テウォンとオクニョの探索はますます厳しくなっていました。
ウォニョンは軍を大がかりに動かし、行方を追わせていました。
テウォンを見つけたら、まずは自分に連絡するように・・・と指示していました。テウォンだけは助けたいんですね、何としても。
隠れているテウォンとオクニョには、皮肉なことに、ほんの一瞬ではありますが、とても静かな時間が流れていました。
オクニョが、あり合わせのモノで、食事を用意しました。
「ここで一緒に過ごした時が私の人生で一番幸せだったようです。」
と、オクニョは言いました。あの時も、オクニョは追われる身ではありましたが、テウォンに食事の支度をし、一緒に食べたのでした。
思い返してみると、あの時も今も、ユン・ウォニョンとナンジョンはオクニョの命を狙っていました。
済みません・・・とテウォンは謝りました。父の代わりですね。
オクニョはそれを止めました。あなたも私の所為で苦難を味わって来たではありませんか・・・と。
「私はそれを苦難だと思った事は一度もありません。」
と、テウォン。
「だから、互いに謝る理由はありません。罪を償うべきはユン・ウォニョンとチョン・ナンジョン、そして大妃様です。」
オクニョはきっぱりと言いました。
素素楼にも探索の手は延び、ソジョンやファン・ギョハはテウォンと親しいと言う事で捕えられてしまいました。
マノクは、その騒動を知らせに、チョンドゥンの店に走りました。
その時、チョヒが。
オクニョから、チョンドゥンに知らせるようにと命令を受けて来たのです。
食糧等を持ってオクニョの元に急ぐチョンドゥンたち。
それを、トンチャンが見てましたよ。お尋ね者になったオクニョたちの居場所を探って、報奨金を貰おうと企んでいるんです。
拷問を受け続けるソンホとジホン。
でも、彼らは一切嘘の自白などしません。
ウォニョンは意地でも自白をさせようと躍起になっていました。
明宗の意識が戻りました。
そこに、大妃危篤の知らせが入ったのです。
まだまだふらつく身体を支えてもらって、明宗は必死に大妃の元に行きました。
意識の無い母の姿を見た明宗の頭の中に、いつも自分の後ろに控えて支えてくれた母の姿が浮かびました。
幼く無力な自分の手を温かく力強く握りしめてくれた母大妃。
このところの意見の対立は悲しいけれど、やはり何者にも代えがたい母でした。
大妃の意識が戻りました。
治療の必要は無い、大丈夫だ・・・と大妃は言いました。
「まだやるべき事があります。王様の子を見なければなりません。王様とウォニョンとナンジョンが和解する姿も見なければなりません。それと、王様の前途を阻む者たちも私が・・・。」
明宗の頬を流れる涙を手を伸ばして拭った大妃。
「泣かないでください。この母が全て解決します。この母が全て上手く処理します。」
これまで、その言葉で明宗を支えてきた大妃なのです。
そしてその言葉が、大妃の最期の言葉となりました。
ウォニョンも、大妃危篤の報を受け、駆け付けましたが、間に合いませんでした。
ナンジョンたちも、大妃の死の知らせを聞き、呆然としました。
あまりにも突然でしたからね。
ショックを受け、悲しみに浸るウォニョン。でも、ナンジョンは違いました。こんな時でも、自分たちが生き残る方法を考えているのです。
大妃の死で明宗は又も体調を崩し、床についていました。
この隙に、大尹派を一掃してしまおうとウォニョンに提案しました。テウォンとオクニョも・・・と。
「一度始めた事は最後までやり通さねば。大妃様が亡くなられたことで、政局は混乱する筈です。王様の禁軍を動かし、混乱を収拾しなければなりません。お世継ぎを立てる事も急がねば。」
まったく・・・悪知恵が働きますわ、感心するくらいに。
オクニョたちの居場所を掴んだトンチャン。
すぐさまドンジュに知らせようとしたんですが、丁度その時、ドンジュはトンチャンを捕まえるよう部下に指示してましてね。今捕まったら、酷い目に遭うことは容易に想像がついたのです。
だから、トンチャンが知らせたのは捕盗庁のヤン武将。
これがラッキーでした。ヤン武将は、トンチャンに報奨金を貰えるぞと喜ぶ事を言っておいてジョンスたちにトンチャンを捕まえさせたのです。他で言いふらさせないためですね。
チョンドゥンがテウォンの命令でコン・ジェミョンたちに連絡し、仲間を集めました。
オクニョは商団の仲間を集めました。
ジョンスたちには、商団の護衛を可能な限り集めさせました。市場のならず者たちも・・・。
チョヒは、元体探人たちを集めました。
この時、オクニョたちも、大妃崩御を知りました。
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか、オクニョは複雑な気持ちでした。
でも、小尹派が混乱している今こそ、好機だと捉えたのです。先手を打てば、状況を変えられる・・・と。
オクニョは明宗に手紙を書きました。
チョヒから大妃付きの女官になっているヨンジにそれを渡してもらい、明宗に手渡すよう命令したのです。明宗からの返事も受け取ってくるように・・・と。
ヨンジからハン尚宮、そして明宗に・・・と手紙は受け渡されました。
読んだ明宗は、すぐに返事を書き、ヨンジに渡しました。
テウォンたちが集めた兵や仲間が一堂に会しました。
その場で、テウォンはオクニョの身分を明かしました。皆驚きました。当たり前です。
「ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの悪行は極みに達しています。王様のご裁可無くカン・ソンホ様やソン・ジホン様など、大尹の臣僚を捕えました。その過程で大勢の命を奪い、私と翁主様まで逆賊に仕立てあげ殺そうとしています。このままいけば連中は皆さんの命まで奪おうとするでしょう。」
と、テウォン。
「私たちは力を合わせ動く必要があります。そのために、私は茶母でも大行首でもなく、この国の翁主として皆さんを率います。宮中で孤立している王様のお力になり小尹を懲らしめこの国を正すためには皆さんの力が必要です。」
と、オクニョ。
その時、明宗から王命が下りました。
宮中は明宗に任せて、宮廷外の混乱を収拾せよ・・・と言うモノです。
明宗は、キ従事官が宮廷から出ている今こそ、勝機だと考えました。
残っている内禁衛の兵力を総動員し、ソンホたちを救出し、王命なく禁軍を動かしたキ従事官を捕えよ・・・と。
事は一気にカタが付きました。
ソンホとジホンは救出されました。
そして、謀反をでっち上げた小尹派の重臣たちは一斉に捕まったのです。
ウォニョンの屋敷に攻め込んだオクニョとテウォンたち。
でも、一瞬早く、二人は逃げ出していたのです。
さぁ、最終話です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます