秘密の扉 OST (SBS TVドラマ)(韓国盤) | |
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ホ・ジョンウンは、何故か縛られて尋問場に座らされていました。
ソンは、その縄を解いてやり、椅子も用意させました。彼にとっては、重要な証言者であって、決して容疑者じゃないからです。
やっとフンボクの無罪が明らかにできる・・・と思ったソン。
ところが、ジョンウンが出して来たのは、フンボクの書状。それも、世子や王室への不満が書き連ねてあるものでした。
確かにその文字はフンボク本人のモノだとソンは思いました。
自分に対して、友としての友情を示してくれていた筈のフンボクは、裏でこのような不平不満、反逆の思いを抱いていたのか・・・。
ソンは、あまりの事に言葉も出せず、そのままふらふらと立ち去ってしまいました。
ジョンウンを無事に東宮殿に連れて行ってやると言ったソンの側近カン・ピルジェ、なんとこの男がフンボクを殺した人物だったんですよ。
キム・テクの配下のモノでした。
ジョンウンの兄を人質にとり、兄の命を助けたければ・・・と嘘の供述をさせたってわけです。
ジョンウン、どうしようもありませんでした。
ソンは、英祖が示した処罰に、サインし印を押しました。
それ以来、ソンは、荒れました。食事もとらず、剣の稽古をし続けたり・・・。
それでも、心は晴れず、悶々としていました。
ある日、一人で出かけたソンは、川のほとりでぼんやりと時間を過ごし、宮殿に戻って来ました。
待っていたのは、父英祖でした。
「王になる者にとって絶対に許されぬ事がある。それは、友をつくる事だ。」
どんなに寂しくても、絶対に心を開くな、誰も信用してはならぬ・・・。君主に友などいない・・・。
こんな言葉、英祖も息子にかけたくは無かったと思います。
誰にも心を開かないまま育ってきたソン。ずっと彼が描くのは動植物の絵ばかりだったようです。でも、ある時、彼はフンボクの絵を描きました。英祖が何度目かの譲位を言いだし、それを必死にソンが止めようとした時の事でした。
雪が降りしきる中、下着姿で譲位を止めたソン。
そのような辛く苦しい時でさえ、フンボクという友がいてくれたおかげで耐えられた・・・そんな表情だったようです。
それを知ってるだけに、英祖は本当に心が痛みました。
「ソンが画員の息子だったら、好きな絵を思う存分描いて、楽しく生きろと教えただろう。だが父親が君主だと友を捨てることから教える。君主の家系と言うモノは実に残酷なモノだ。」
この言葉、じ~ん・・・と来ました。
英祖は、泣きながら自嘲じみた笑いをしました。
ジダムは、世子が自分を探している事をやっと知りました。既に、フンボクの処刑は終わり、家族はとして辺境の地に送られた後でした。
で、どうにかして世子に会おうと、宮殿に忍び込んだのです。
知り合いに、家具の中に隠れさせてもらったのです。
で、衣装を変えて・・・と思ったら、あるのは王族の衣装ばかり。仕方が無いので着替えて外に出たら、なんと、世子嬪とばったり。
女官が、ジダムの衣装を見て、世子嬪のモノだと気付いた事で、大ごとに。
おまけに、逃げ込んだ先がソンの館、東宮殿だったために、世子嬪ホン氏は、ちょいと嫉妬・・・かな?もしや、自分の知らない側室が?・・・と思ったのかもしれません。
ホン氏がソンの館に入り、部屋の戸を開けた時、ソンは入浴中。
ジダムを庇ってました。
そして、ジダムはやっとソンに直接事情を全て話す事が出来たのです。
この事実を、ジョンウンに伝え、本当の話をさせようと図画署に急いだ二人。
ところが、二人が見たのは、ジョンウンの遺体でした。何者かが、自殺に見せかけて殺してしまっていたのです。
でも、死ぬ間際、ジョンウンは手掛かりを残していました。
『火阝他刀(ファブタド)』
血文字で書かれていました。
これが本当の遺書だ・・・とソン。
ジダムは、置かれていた短刀に見覚えがありました。
ソンを案内したのは、東方コムゲのアジト。頭領がナ・チョルジュ=キム・ミンジョンssiでした。
ソンは、フンボクとジョンウンを殺したのが、彼らだと思いこみ、大暴れ。
でも、すぐに誤解が解けました。
メンバーの一人が、自分の短刀を失くしてしまっていたのです。その所為で、その男は耳を切り落とそうとまでしてました。
何者かが、東方コムゲに罪を被せようとしたと推察出来ました。
この時期、コムゲというのは、たくさんのグループに分かれていたようです。その一つが東方コムゲだったんですね。
コムゲって、「トンイ」でお初に耳にしました。トンイの父と兄が、コムゲの頭領とメンバーだったんですよね。
チョルジュは、ムンスと繋がっていました。
実は、橋から落とされて殺されたフンボクの遺体を井戸まで運んだのは、彼らだったんですよ。
その時、フンボクの持ち物だった貸本も持ち去ってまして。密かにその本は、ムンスが隠してあります。
ソンは、ジョンウンの遺体の傍に短刀を置きました。
そして、彼のダイイングメッセージだけは消しました。
敵に、計画が成功したと思わせておくためでした。
ジダムにも、しばらく全てを隠すよう申し渡しました。
この時、ソンはジダムが、会いたかった『氷愛居士』だと知りました。そして、ジダムが捕盗庁に送った匿名の手紙も、握りつぶされてしまっていることも。
組織ぐるみの隠ぺいと気付いたソンは、ムンスの元を訪れました。
事の経緯、また、黒幕は誰なのか、どんな残酷な事実であっても知りたいと訴えたのです。
でも、ムンスは、言いました。自分の手で解明しなさい・・・と。
そして、誰も信じてはならない・・・と。ここに居る私でさえも・・・とね。
ムンスが、フンボクの遺体を井戸に・・・それも前王の陵の井戸に投げ込むなどという派手なパフォーマンスをしたのは、この事件をうやむやに終わらせたくなかったからです。
事件の内に隠された真実を明らかにすることで敵の野望をくじきたかったのでしょう。
なのに、結局は、何もできないまま終わってしまったわけで。
彼も、悶々とするばかりです。