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キム・ジャジョムが準備が整い、全て計画通り進んではいるけど、何かひっかかるものを感じていました。
何者かによって踊らされている感覚だとか。
順調なのに、何者かの計画に乗せられている感覚のようです。
その時、ふとイヌが今になって合流した事が気になりました。公主を救うためだけに来たのではないかと。
当たり
で、すぐにヨジョンに公主を別の場所に移せと命令しました。
でも、遅かった。
既に、イヌから報告を受けたジュウォンが兵を連れて監禁場所に攻め込んで来ましたよ。
必死に公主を探すジュウォン。
納屋のようなところに監禁されていた公主は、必死に縄を解こうとしましたが、無理。
そこに、ジュウォンが入って来たのです。
一瞬、ジュウォンが現れたことが信じられない表情の公主。ジュウォンもまた、無事な公主の姿に動きが止まってしまいましたよ。
固く固く抱き合った二人。
私が遅くなったばかりにこんな事に・・・と謝るジュウォン。
でも、生きて戻って来てくれただけで公主には何の不満もありませんでした。
ジュウォンが公主を発見したとの知らせを受けた光海君は、心から喜びました。
そして、自分の決断を実行に移したのです。
ジュウォンと公主は、公主の体調を診てもらうと言うことで医員の元に行かせました。
そして、そこにイヌと兵を遣わし、二人を動けないようにしたのです。
尚膳は火器都監に遣わしました。ホン提調とともに王宮に駆け付けようとしていた職人たちを押しとどめさせました。
彼らもまた、火器都監から出られないよう手配したのです。
つまり、反乱に巻き込まれないようにしたということです。
自分の王位を譲る事は避けられないと思い、守りたいモノを必死に守ったということです。
イヌも尚膳も、これは王命だと言いました。最後の王命だと。
それで皆、光海君の覚悟を知りました。
ヌンヤン君たち反乱軍は、一斉に王宮に乗り込みました。
門はあっさり開けられ、容易に大殿にまで乗り込むことができたのですが、そこに光海君の姿はありません。
王宮のどこにもいませんでした。
既に抜け出したいたのです。行き先は、公主の閉じ込められているところでした。
最後の言葉を伝えたかったのです。
光海君の譲位を必死に止めようとする公主。光海君は冷静に公主に言いました。
「勝利するのだ、貞明よ。必ず勝て。火器都監の者たちと。」
お前たちが生き残ってこそ新しい世が築ける。故に忘れるでない。今は不義に屈したとしても絶望感に押しつぶされてはならん。これで終わりだと諦めるな。私が去れどもお前に従う者がいて、お前たちが戦いを諦めない限り終わりでは無い。
「平和な世を築いてやりたかったのだが、重荷を背負わせてしまう兄を許してくれ。済まなかった。そして感謝している。」
どうか、この朝鮮と民を守ってくれ・・・と。
光海君は王宮を出る前、ゲシと話をしました。
自分と出会い、人生が変わってしまったことを、後悔していないか?・・・と光海君は聞きました。
「私は幸せでした。」
と、ゲシは答えました。
己を捨てて王様を選んだ事、己の抜けがらを王様の存在で満たせた事、それだけで満ち足りて輝いた人生でした・・・と。
「でも、王様。王様はこれで良いのですか?輝いていた夢を失い、胸に満ち溢れた大義も・・・。本当に・・・。」
とゲシが涙ながらに聞きました。
「もちろんだ。私も満足だ。己を捨ててあの者たちを選べた。私が王座を退いたとしても、あの者たちが夢と大義を引き継いでくれる。」
そう、光海君は答えました。
光海君と公主たちが潜んでいた屋敷が兵に取り囲まれてしまいました。
光海君は、イヌと共に王宮に戻りました。イヌが光海君を捕まえたと言う体にしていました。それも、計画だったのでしょう。
イヌに害が及ばないための・・・。
ヌンヤン君は、王座に座ってその感触を確かめました。
ずっと願ってきた場所です。感慨もひとしおの様です。
ヌンヤン君や反乱に加担した西人派の重臣たちが居並ぶ中、光海君が連れて来られました。
跪け・・・と言うヌンヤン君。
偉そーに全て光海君の描いた筋書き通りだと言う事に気づいてないのが悔しいですわ。
お前に散々馬鹿にされた私が勝ったのだ・・・と勝ち誇ったように言うヌンヤン君。
光海君は、憐れみのこもった目で見つめていました。
「これを勝利と呼ぶのだな。そうとも、お前に負けた。私は志半ばで王座を去る故、私の最大の罪はお前の様なならず者に王座を譲ったことだ。」
お前は勝利したわけではない・・・と光海君は続けました。
「お前はいずれ痛恨の敗北を招き、この国に暗黒の時代を築くだろう。その時、お前と重臣たちはさらなる苦しみと屈辱を味わうことになるだろう。」
黙れ・・・と叫ぶヌンヤン君。
重臣たちは、言葉も出ません。キム・ジャジョムもその意味を考えているように見えます。
「覚えておけ、ヌンヤン。私はお前に跪き、王座を譲ってやるが、お前はこうした恥辱を味わう君主になるな。今日の私を忘れるな。お前もこの国の民も誰にも屈せずに済むよう最善を尽くせ。万民を慈しむ君主であれ。」
そう言って、光海君は跪いたのです。
この後、光海君の残した言葉の様な事態になるんですよね?光海君と同じように、いえ、それ以上の屈辱を味わう事に。
イヌの働きによって、ジュソンは釈放されました。
キム・ジャジョムにその立場を奪われた形になったことを、悔しがるジュソン。
でも、イヌはまだ私財は無事だから・・・と父を励ましました。
ヌンヤン君は、朝鮮王朝第16代王仁祖となりました。
キム・ジャジョムも、仁祖にヨジョンを引き合わせました。側室となりそうです。
しばらくはイライラする展開になるんでしょうねぇ。
仁祖といいし、ヨジョンといいし・・・
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