シグナル OST (2CD) (tvN TVドラマ) (韓国盤) | |
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ちょっと・・・ この展開は想像してませんでしたよ。
チャ刑事が死んじゃった・・・ ここで
オ・ギョンテ逮捕の理由は、指紋と目撃者の証言でした。
ジェハンは、信じられませんでした。
でも、これだけ証拠が揃うと、どうしようもありませんでした。彼にできるのは、ギョンテが逮捕される前に自首させることだけでした。
疑いを晴らせると確信していたギョンテは、ジェハンと共に警察に向かったのです。
そして、同じ方向に行くバスに娘も乗ったのです。警察まで行こうとしていたのか、単に父親に言われたとおり、家に帰ろうとしていたのか、その辺は不明です。
・・・で、橋が崩落したのです。
ジェハンが運転していた車は寸前で転落を免れましたが、バスはそのまま転落。
救助隊が駆け付け、救助が始まったのですが、ガソリンがもれていて引火し爆発する可能性が出て来ました。
その時、車内に取り残されていたのは二人の高校生でした。
もう一人の高校生は父親と乗車していて、その父親が、娘の救出を優先するよう救助隊に叫んだのです。
娘は、橋の上から必死に叫ぶ父ギョンテとジェハンの目の前で爆発に巻き込まれて死んでしまいました。
その時、ギョンテは手錠をかけられていて、身動きが出来ない状態にありました。自分が動けていたら、娘を助けられたに違いない、ギョンテはそう思ったのです。だから、自分を捕え、手錠をかけたジェハンに恨みを持っていたのです。
自分が捕まらなければ、娘は死ぬことは無かった・・・と。
そして、今回誘拐したのは、その時助けられた高校生だったのです。
ギョンテが無実だと言う事を、ジェハンは判決が出てから知りました。
なんと、出た指紋もちゃんと判別する事が出来なかった上に、目撃証言もイマイチ信用ならないものだった・・・とね。
担当刑事を問い詰めたジェハンは、思いもよらない事を聞きました。
「上からの命令なんだ、仕方がないだろ・・・。」
「この事件、未解決にすべきだった・・・。俺が悪かった。」
ジェハンは無線でへヨンに泣きながらそう言いました。
「こうなったのは、僕らの所為です。だからこそ、これからでも真犯人を捕まえてください。」
へヨンはそう言いました。
自分の責任だとへヨンも思っていました。だからこそ、このギョンテの暴走を止めなければ・・・と。
被害者の自宅に警察が待機し、ギョンテからの連絡を待っていました。
その時、電話が入りました。被害者本人からです。
被害者は冷凍車に閉じ込められていたのです。
発信元を調べ、一斉に刑事たちが現場に向かいました。
チャ刑事は、こんなに簡単に被害者の居所が判明したことに不審を抱きました。
でも、一応現場に向かったのです。
途中、へヨンから連絡が入りました。
目的は娘じゃありません・・・と。
要するに、被害者の父親に、自分と同じ気持ちを味わわせたかったのです。娘が目の前で死ぬのを見ているしか無い父親の気持ちを。
そして、怨恨による誘拐は象徴的な場所に連れて行く・・・と分析したへヨンがはじき出した場所は、崩落事故の起きた場所でした。
被害者の父親の姿が消えていました。
父親は、ギョンテから別の指示を受けていたのです。
呼び出されたのはあの橋でした。
跪いて当時の言動を謝った父親。でもね、ギョンテは冷静でした。
「いいのか?早く助けに行かないと。」
彼の眼のさきには、河川敷に停まった一台の冷凍車がありました。
へヨンが先に到着し、ギョンテを確保しました。
そして、父親が転がるように冷凍車に駆けて行った直後、チャ刑事も到着。二人してトラックの荷台の扉を開けようとしました。
それを、橋の上から見ていたへヨンは、ふと思い出しました。
ギョンテが入所していた刑務所で聞いた情報です。
ギョンテは電気技術を熱心に学んでいた・・・という事実です。
その瞬間、気づきました。自分の娘と同じように爆死させるつもりだ・・・と。
へヨンも駆けだしました。
必死にチャ刑事に、危険を知らせようとしました。
でもね・・・遅かった。
へヨンが駆け付けた時、爆発が起ったのです
爆風でへヨンと被害者の父親は飛ばされました。が、大した怪我ではありませんでした。
でも・・・チャ刑事が。
亡くなってしまったのです。
えーっですよ。
まさか、ここで彼女が・・・主人公の一人が死んでしまうとは思ってもみませんでした。
もしかしたら、フリだけかも・・・と思ったのですが、決して芝居じゃありませんでした。
そして、被害者は別の場所の冷凍車に閉じ込められていまして、警察によって発見、保護されたのです。
刑事たちは流石にショックを受けました。アン係長も同じです。
へヨンは、自分の所為だと、落ち込みました。
なのに、数日後にはチャ刑事の私物は整理され、机も片付けられてしまうという現実。
やりきれない思いだけがへヨンに残りました。
でも、思い出しました。チャ刑事の言葉を・・・。
「あなたの役目は?仮にもプロファイラーでしょ。私が証拠と格闘している時、あなたは遠いところから私を見ないと。証拠も事件も距離を置いて見なきゃダメなの。」
そして、大盗事件の資料を見直しました。細かいチェックをしました。キム刑事も、さりげなく事件の捜査記録を渡してくれました。
で、一つ気付いたのです。被害者の息子が皆同じ中学、高校の卒業生だということです。年齢も近く、知り合いだった可能性が高いと言う事です。
家には自由に怪しまれずに出入りできます。
その一人が唯一の目撃者ハン・セギュだったのです。
1995年のジェハンは、真犯人を見つけるために一人で捜査を続けていました。
彼もまた、セギュの証言に疑わしい気持ちを抱いていました。
生前、ギョンテの娘は犯人に関して鋭い指摘をしていました。
「素人よ。プロは騒ぎを起こさない。騒がれたら面倒だから。盗品が出ないのは、換金ルートを知らないからよ。」
そして、ギョンテも同じような指摘をしていました。
「素人なのに、警備が厳重な家に難なく侵入している。顔見知りじゃ?」
セギュだ・・・とジェハンは確信しました。
ところが、上司からはその捜査を厳しく咎められ、すぐさま止めるよう言われました。
ジェハンは、自分を説を主張し、再捜査すべきだと反論。
無理でした・・・と言うより、やる気が無いのです。
セギュは検事長の息子だったんです。お偉いさんの息子では、やはり蓋をしてしまうしかないと上司は言いました。
ジェハンは失望しました。警察組織に・・・。
へヨンとの無線がつながりました。
「ギョンテはどうなりましたか?」
と、ジェハンが問いました。
「人を殺しました。刑事が犠牲になりました。」
ジェハンはぐーっと目を閉じ、何とも言えない表情をしました。
「真犯人は?」
と、今度はへヨンが問いました。
「容疑者は特定しましたが、そこまでです。捜査令状が出ず、証拠を探す事も出来ません。」
容疑者は、もしかしたらハン・セギュですか?・・・とへヨン。
驚いたジェハンが、その理由を聞きました。
「彼の証言には不自然な点があります。最初は違う男を指していたのに途中でオ・ギョンテが犯人だと証言を変えています。しかも、顔の特徴まで正確に伝えたんです。刑事が見せた写真は10年以上前のモノでした。しかし、ハンは当時の特徴を話し、証言が信憑性を増したんです。ハンは事件前からギョンテを知っていて、ターゲットにしたんです。」
接点なんて無かったとジェハンが言いました。
それでも、へヨンは言ったのです。セギュがギョンテを知っていたに違いない・・・と。
ギョンテに話を聞くのが、一番だと分かっていますが、ギョンテはジェハンの面会を拒否し続けています。
「僕が会ってみます。2015年のオ・ギョンテに。」
へヨンが言いました。
ジェハンは、証拠を・・・盗品を探すことにしました。まだ出て来ていないのです。
へヨンはギョンテと会いました。
ギョンテは、無表情のままでへヨンの言葉など、全く信用していません。
でも、嘘の供述をしてギョンテに罪をかぶせた人物は、のうのうと生きているとへヨンが言った時、ギョンテの表情が変わりました。
へヨンは当時のギョンテの記憶を呼び起させる事から始めました。
20年も前の記憶です。すんなりと思いだす事は出来ません。
小さな事実・・・例えば気候等をヒントとしてへヨンが出し、ギョンテもぽつぽつと思いだし始めました。
で、一つの記憶が。
セギュの家に魚の配達をし、その時セギュとぶつかってちょっとしたトラブルになった事です。
この時、ギョンテの顔を知ったと思えました。
そんな些細な事で・・・とジェハンは怒りが湧いて来ました。
自分の方は、何の進展もありません。なにせ、捜査令状が出ないので、家宅捜索が思うようにできないのです。
「そこも同じですか。金と権力があれば何をしても許される汚ない世界なんですか?20年も経てば、少しは変わりましたよね?でしょう?」
やり場のない憤りがジェハンの中にありました。
「ええそうです。20年前とは違います。変えればいいんです。」
へヨンは、何事も無かったかのように人生を楽しんでいる現在のセギュを遠くから見詰めながら言いました。
セギュの車は何色だとギョンテは言いましたか?・・・とジェハンは聞きました。
「赤です。何か?」
「捕まえられるかも。いや、必ず捕まえます。」
ジェハンが何かを思いついたようです。
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