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リンにとっては、一番はウォンなのでしょうか。
これまでは少なくともそうだったでしょう。
初めて“友”として世子ウォンと知り合い、一緒に過ごす間、リンはいつもウォンの一歩後ろにいました。
ウォンの喜ぶ姿を見て、リンも嬉しかったのです。
それが、友であり臣下でもある位置だと思っていたようです。それで満足していたようですが・・・。
ウォンは、母と交わした最後の言葉が、‘嫌なら出て行ってください’等と言う酷い言葉だったことが悔やまれました。
母は、いつも父忠烈王の愛情を求めていました。
それが得られないから、息子を溺愛したのです。なのに、ウォンは成長するにつれ、それがうっとおしく感じるようになり、母の館を訪問することも少なくなっていたようです。
ウォンソン公主の生きる目的はただ一つ、ウォンの王位継承でした。
それが分かっていたのに・・・。
ウォンは、後悔に苛まれ、その怒りの矛先を探しました。
父忠烈王の館でウォンソン公主の護衛が全て殺されたと聞き、それは忠烈王に向かいました。
ここに至ってもなお真実は隠され、忠烈王がウォンソン公主に対して怒り、護衛を殺すよう命じた・・・等と説明されました。
プヨンとソン・インの不貞を見られたからだ・・・などとは誰も言いませんわな。
ますます父に対する怒りが湧いて来たウォン。
刀を引っ提げて忠烈王の館に向かいました。
その時、中では、ソン・インの命令で、プヨンが忠烈王に毒の入った香を焚き始めたところでした。
もう、忠烈王には死んでもらって良いという判断からでした。
でも、ソン・インが部屋を出た後、リンが入って来たのです。
慌てて逃げ出したプヨンの前に現れたのは、ウォン。
常軌を逸しているウォンの方が、怖いですわな。
最初は震えていたプヨンですが、命が助からないのを感じたのか、一気に言いたい放題になりました。
ウォンソン公主の事を、貶めたのです。
ウォンは、激怒し、一刀の元に切り捨てました。
ちょっとすっきりした私は悪党?
これを、陰からソン・インが目撃。
意外だったのは、ソン・インがプヨンを本当は愛していたこと。利用するだけの相手だと思ってましたよ、あたしゃ。
もしかしたら、ソン・イン自身も、自分がこれほどまでプヨンを愛していたとは気づいて無かったのかも。失って初めてその存在の大きさが分かってってことかも。
とにかく、目の前で殺された愛する人の姿を見て、ソン・インはいっそうウォンに対して憎しみが湧いてきました。
というか・・・。元々、仕掛けたのはソン・インの方なのに、これこそ自業自得なんじゃないの?もっとたくさんの罪の無い人を殺して来たこと、忘れてない?
ウォンが室内に入ると、既に忠烈王の姿はありませんでした。
リンが連れ出して匿ったのです。
サンは、失意のどん底で一人もがき苦しんでいるウォンを捨てて、リンと逃げるなんてことはできませんでした。
ウォンは、サンは人質だと言いました。だから、傍に居させる・・・と。
でも、サンは逃げるつもりはありませんでした。
「リンを想う気持ちは見逃すゆえ、早く心の整理をしろ。それでこそ、リンは生き延びられる。」
ウォンが言いました。
リンもサンと同じ気持ちでした。
今、ウォンの傍を離れることはサンには出来ないと思っていました。
ウォンは、忠烈王の行方を追うのと同時に、この一件を詳細に調べ始めました。
そして、調べるうちに、ヨンべクの死の真相も判明したのです。
全て、ソン・インたちの仕業だったと。
関わった者たちの全てが捕えられました。容赦はありません。
王印も持ちだされていました。リンの仕業だと報告されました。
ウォンはダンのいる世子妃の館にも兵を送り、監視させました。
指示を次々と出すウォンを、サンは心配そうに見つめていました。
リンは、味方のフリをし続けていました。
で、ソン・インにこれからの策を聞いたのです。
元に譲位したいとの意向を記した忠烈王の書簡を送る予定でした。勿論、王印を押して。
そして、譲位するのは、世子ウォンを廃位し、リンに・・・と。
忠烈王の余命はもう殆ど残されていないとソン・インは踏んでいました。だから、今更忠烈王の意思など必要ないとリンに言いました。
忠烈王を診た医師は、長い時間をかけて毒を投与され続けてきたようだと言いました。
治すには、解毒剤が必要だと。そして、毒を扱う者は、自分の為に必ず解毒剤を持っているものだ・・・とも。
リンは、サンに、この事を伝えました。
そして、サンはプヨンの遺体を調べ、解毒剤を発見したのです。
で、急いで忠烈王が匿われている屋敷に向かったのですが。
サンが到着した時、そこでは、ウォンとリンが睨みあっていたのです。
リンが忠烈王を匿っていると言う情報を掴み、兵と共にやってきたウォン。
リンに譲位するという忠烈王の元への上奏文を見せました。これは、ジョンがウォンに差し出したモノでした。
ジョン・・・自分が成る筈だった王の地位にリンをつけようとするソン・インたちの心変わりが許せなかったのです。
で、裏切ったってわけですね。
リンは、ウォンに言いました。
「世子様を敵視する連中は国中にいます。深く根を張っており、一掃するのは困難です。ためらわずに排除してください。」
王位がほしかったのか?・・・とウォン。
いや、リンはやっぱりウォンを守りたかったのでしょう。
出て行けとウォンが言っても、その場を動きませんでした。
サンが駆け付けたのを見て、ウォンは剣を抜きました。
リンも抜きました。
自分が死ぬことが、ウォンを守ることだと思ったのでしょう。
斬り合った挙句、ウォンが刀を振りおろそうとした時、リンは手から剣を落としました。
自らウォンに斬られたのです。
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